第12話 舞踏会 ダンスのお誘い


「おお~という事は いよいよですかああ」すごく・・やらし~い目でデイアルが言う

興奮ぎみ・・話の盛り上がりを彼らは聞いている


周りの視線もある意味熱い・・興奮ぎみである


「ええ・・その いや~ん」顔を赤くして 猫耳はペタン しっぽをフリフリする 

現在 転生して にやんこな人なテイエ


私の大事な思い出


それから間もなく

エリンとティエは舞踏会に参加する為に

黒の王宮へと向かった


「まあ なんて美しいの」雪花は花の盛りである

桜に似て、白い花びらの雪花の木々が沢山咲き誇る

黒の王宮の中庭・・


「やあ、来てくれたかティエ姫 逢いたかった」


「まあ!ヴァルジニテ王女様お久しぶりですわ

なんてお綺麗になられましたね

黒い艶やかな波打つ長い髪に赤い火焔の宝石の瞳 美しい美少女ですわ」


黒の者の特徴のヴァルジニテ王女の長い耳が

てれくさそうに、揺れる


「ふふ…そうか

誉めてもらって光栄だ

ティエ姫 変わらずそなたも麗しい」

「少し二人で庭を歩きたい いいかな」


「はい!ヴァルジニテ王女さま」

嬉しそうに笑うティエ


最近の出来事や流行りの服や新しい菓子の話

親しい友達の話などで盛り上がる

「とても綺麗で素敵な笑顔だ 姫」

「銀色の髪も黄昏の紫の瞳もその美貌も素晴らしい

ティエ姫には好きな人はいるのかな」


「いえ、別におりませんわ」


「その顔 嘘は言ってない ふふ」

歩いていた横壁に ティエの歩く先を塞ぐように

壁どんをするヴァルジニテ王女

目の前には王女の右腕


「か・・壁どん!!」デイアル

「ええ・・そうです」頬を赤くして視線を逸らすテイエ




ティエは戸惑う「あの・・王女様・・」


「今晩の舞踏会

一緒に踊って欲しいが 我が又従姉の麗しきティエ姫」


「え あの、はい喜んで」

赤い火焔の宝石の瞳に見つめられ、虜になる魔法にかかったように


公式の場での同性同士のダンスなど

本来なら有り得ないのだが


赤くなって、気がつけば承知していたティエ

「ふふ そうか 嬉しいぞティエ姫」


いつの間にか

ヴァルジニテ王女の背はティエとほぼ同じ高さ


王女は、ティエの顎を指先で持ち上げて、軽くキスをする

「え、あ・・・」

「ふ・・・約束だぞティエ姫 また後でな」

ウインクして立ち去る王女


え!?ええ!?今のはキスぅ!!

真っ赤になるティエ


物陰から様子を伺っていたエリン


やるわね流石、情熱的な火焔の世代


狙った獲物(ティエ姉様)は もう手中ね

幸せになってね  うふふ

キラキラお目目で、ティエを見るエリンであった

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