現実逃避

ハーモニカ吹きの詩人

現実逃避

そんな言葉が世の中にはある。

人々は耐え難い事象が目の前に現れた時よくこんな言葉を使う。

「現実逃避したい」・「現実逃避してちゃダメだ」等の目の前の事象についての思いというか感想というか自分を鼓舞する為の自己暗示とも言うべきか。

そんなニュアンスで使っている事が多いと思う。

ただ、時折思う。じゃあ現実じゃないものってなんなの?と。

逃避するのも現実だし、立ち向かうのもすべからず現実。

むしろ、この世の中で起きているあらゆる事象は全て現実である。

逃避もクソもない。「現実」なのだ。


しかし、人々は基本的には主観でしか物事を見れない。だから、本人に干渉している事象がその本人の現実となりやすい。

周りから見れば良くあることでも本人にとっては過大に見えてしまうし双方の現実が極端に相対するものの時はお互い理解できないと、言い争ったり相互理解を諦めて一般論やどこから引っ張ってきたのか分からない2次情報で決めつけてしまう。


よくあることと言えば、ニュースやSNS等で悪いものを見ると嫌悪感を示し理解できないなどとほざく阿呆がいる。


そういう奴は、自分が知っている物事の範囲も経験してきたものもすこぶる狭い。自分のテリトリーから出た事がなく偏った考えしか持たないとんだ馬鹿者だ。


そう。そしてそういう奴らが現実逃避という言葉をよく使う。自分のテリトリーから出たくないとかここに留まりとかいう保守的な思考でガチガチになってる奴がよく使う。


それが嫌いだ。色々こねくり回したがそういうことを言いたかった。

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