第2話 さてイメチェンでもしますか

さて、彼氏と別れたわけだが何をしよう。


とりあえずこの鬱憤をどうにかしたい。


まずは美容室にでも行って髪色を変えたい。女の子は失恋すると髪の毛を切るとはよく言うけど正直周りにそう思われているかもって感じることが嫌だ。でも気分は変えたいしと考えた。


あぁ、そういえば付き合ってるときに派手髪にしたいんだよねって言ったときすごく嫌そうな顔してたな。私は大学生だし一回くらいブリーチしてみたいなとか考えてたけど。


「明るい髪は咲には似合わないよ、黒髪の方が清楚でかわいい」

って言ってたな。


別に私は清楚な女の子に見られたいなんて一言も言ったことがないのだけれど。


思い切って派手髪してみようかな。一回しかない人生だし。


そう考えるとなんだか楽しくなってきて自然に美容室の予約をしていた。


今回のテーマは男なんていらない、カッコいい女子ヘアだ。銀髪とか憧れなんだよねー、髪痛みそうだけど…あとはウルフヘア!!とにかく周りからカッコいいと思われたい。


「あの、この画像みたいな銀髪にしたいんですけどできますか?」

初めて行く美容室。派手髪ならここみたいな美容室でSNSの投稿されている写真がかわいくてここにした。


「了解です!色持ちよくしたいとのことなので最初は濃いめに入れますねー」とのこと。シルバー系のカラーは色落ちもいいと見て今から楽しみ。


「こんな感じでいかがですか?」

と見せられた姿は想像していたよりもずっとカッコよくて新しい自分の姿に満足した。


早く友達に見せたいなぁ。

きっと私の友達ならいいねって言ってくれるはず。だって自分は友達に恵まれてるし。

自分が満足してて、友達にも似合ってるって言われたならそれだけで十分なんだ。男受けは良くなさそうですねーと店員さんと笑っていたけど笑


だからまさかこの髪色にして出会いがあるなんて思っていなかったんだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オシャレって自分のためにするものでしょ? 柴崎琴歌 @jam-choco

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ