三、赤面
俺と秋原と優花、そして優花の友人の一年の女子一人とで、休日遊ぶことになった。
遊ぶ場所は近所のショッピングモールである。俺は早めに家を出て、待ち合わせ時刻の七分ほど前に、ショッピングモールの裏にある公園に着いた。ここが待ち合わせ場所である。俺より前に、優花が着いていた。
「優花、来るの早いね」と言うと、優花は
「うん、だって楽しみだったから」と言った。俺は少し顔が熱くなった。
待ち合わせ時刻ちょうどになって秋原が、続いて優花の友人のアミという子が来た。皆でショッピングモールに入った。
アミという子はお転婆だった。あちらこちらのお店を廻って、鏡の前で自分の服を選んだり、優花に服をあてて似合うものを考えたりしていた。そしてアミちゃんは「ユウちゃんlove!」なようで、優花に突然抱きつくことが多かった。優花は困った様子だったが、いつものことらしく、苦笑いしてアミちゃんに付き合ってあげていた。
「女子ってなんで女子同士で抱きついたりするんだろ。俺、あいつ苦手だわ」
と、アミちゃんの聞こえていない時に秋原が言った。
優花は「そう」と微笑んだ。頬が綺麗な桃色だった。
アミちゃんがあちこち優花を連れて駆け回るので(俺と秋原はなんとなくそれについていった)、優花は疲れたらしかった。ベンチに腰掛け、皆で休憩がてら話をした。
時計を見ると、案外遅い時間になっており、休んで話をしたあと、解散した。
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