中也 もう一度芥川に惑わされる 

組合ギルド戦後、武装探偵社との停戦期間中の事。


芥川と中也が組合残党情報を精査している。


中也「…じゃあ、芥川が直接やり合った組合のヤツは、この『風化』の異能使いの女と、『血文字』の異能使いの牧師と、…ゴンチャロフとウィルスの阿呆。ってとこだな?」

芥川「はい。そのうち、風化の異能使いについてはやつがれの攻撃をかなり喰らいましたので…そう簡単に再起は…」

中也「ふぅん。血文字のほうは?」

芥川「伊留満いるまんについては、風化ほどではないにしても、それなりには」

中也「とはいえ、二人とも所在不明か。死んだ確認が取れてねぇってのは、若干厄介だな」

芥川「そうですね」

中也「ところで」

芥川「はい」

中也「血文字の異能使いは『牧師』なんだよな?」

芥川「…あぁ。僕が伊留満と呼んだら激怒していました。…カトリックと言われるのが癇に障ったようです」



中也「…おしい」


芥川「は?」


中也「…あ。いや。なんでもない」



―――中也の脳内

やっべぇ。「我らは神の代理人 神罰の地上代行者」って言ってねぇかなぁ?なんて考えてたなんて言えねぇ。カトリックだったら面白かったのになぁとか、思っちまったぢゃねぇか。

「あんんんんんんんでるせぇぇぇぇぇんっ!」…はマクスウェルか。

そもそも、いぬ使って戦う異能者と宗教家が対峙している時点でもうダメぢゃん。

言ってみてほしいなぁ「貴様らは震えながらではなく、藁のように死ぬのだ」とかさぁ。…あぁ。でもなぁ、声がなぁ。


強力若本とかのさぁ。地獄の底から出てきちまったようなおどろおどろしい声がいいんだよなぁ。


あぁ~。。。やっぱ俺、疲れてんだなぁ。。。



芥川「中原幹部?…あの」

中也「あぁ。…うん、ちょっと休憩するわ」


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