確定した未来がないとしても、可能性を知ってしまえば目を逸らすことは困難ですもねぇ。叶えるにしても避けるにしても、意図を意識してしまう……。
若き日のロイさんと、アストリッドと。同じく世界を憂いていても、注視するところは違っていたのでしょうね。
作者からの返信
はとしろさん、あけましておめでとうございますー!
本年もよろしくお願いいたします🍀
そうなんです、未来が見えるからこそ、干渉することで歪んでしまう未来もあることを知って、より迷いも生まれてしまうという。
ロイはほとんど自分の村を救いたいという単純な願いから世界に対する呪いなんてものを望んでしまったのですが、アストリッドは、もう少し世界のありようが俯瞰的に見えているので、危惧も大きかったのでした。
ロイの願いがもたらしたものの歪みとアストリッドが作り出したさらなる混乱、今後どうなっていくのか、見守っていただけましたら!!
今年もお忙しい中読み読みありがとうございます〜!!
ここのロイは最高潮に切ないですね…。
特に最後の一文が苦しくなってしまう。結ばれない未来が見えているのにも関わらず、「気にするな」ってアルに言ってあげられない感情もつらくて何とも言えない気持ち(泣)
今更な質問なんですが、呪いを組み込む前も『狩人』は命を奪いに来ていたと思うんですが、それだけでは争いを抑制できなかったのは何故だったんでしょうか。
合意のみだったから『狩人』の仕事ぶりがテキトーだった?それとも『狩人』だけでは仕事が追いつかないほどの数の争いが起きていた?
あいつら嬉々として殺しに来てた感じだったので、そんなに漏れてしまったのは何でなのかなあと、ふと思ってしまいました。細かいことをすみません…。
作者からの返信
こんばんは。引き続きお読みいただきありがとうございます!
ロイ、こんだけ迫ってるのに報われない無精髭推定320歳です!
ちなみに「狩人」についてですが、彼らは所詮幽鬼のようなものなので、強いは強いんですが、数はそれほど多くないし、初期の頃はそれこそあっちこっちで騒ぎを起こす人間や精霊がいておいつかなかった(黒狼の里もそれで滅びた)ので、呪いをかけることになったのでした。
ついでに言うと、魔力を持つ者の銃火器の使用に関しては、月晶石の共鳴があるので狩人たちも居場所を捕捉しやすいのですが、ただ禁呪が使われただけだと特定するのが難しい、という理由もあったりしました。
改稿版ではこのあとイーヴァルが少し語っているのですが、魔力での検知というのは万能ではないし、呪いの精度も普通はそこまで正確に捉えられない。世界にかけられた盟約に関する呪いは、アストリッドの無尽蔵な魔力と、イーヴァルの導きがあってようやく成り立ったある意味奇跡的なものでもあったのでした。
深く読み込んでくださってありがとうございます!