番外編 俺も混ぜてよ
「いや~シャノン殿はお強いですなぁ
化け物の討伐もアリエル様といればあっという間です。」
シャノンは少し手持ち無沙汰だったので時々原生生物の討伐に参加していたのだが、そのおかげで女戦士達とは随分打ち解けてきた。
因みに女戦士は戦闘行為をする為、比較的若者で構成され、食料も優先的に回されているので健康的な美人が多かった。
すると突然女戦士の一人がモジモジしながら
「んっ…シャノンどの…良かったら今夜一晩だけどうですか?」
一晩?飲み会の誘いだろうか?シャノンはそう思い、軽い気持ちで承諾しようとしたのだが
「この発情期のメス豚…笑えない冗談は止めて…もしシャノンちゃんに手をだしたら承知しないから」
アリエルが物凄い怒りのオーラを出して牽制した後、硬直している女戦士を置いてシャノンの手を引いて外に連れ出した。
「おい、別に一晩位食事したって良かったんじゃないか?
お前そんな独占欲あったのかよ。」
「やっぱり分かってない!!ちょっとあそこの部屋を覗いてみて」
案内された部屋を覗いてみると…
なんと女性二人が○○をしていた。
「皆ね、もて余してるから女の子同士で発散してるの。
私はああいうのはやっぱりおかしいと思うんだ。
だからシャノンちゃん、私を間違った道に進ませない為に協力して」
謎理論でアリエルは抱きついて来たのだがシャノンは心ここに有らず。
無反応で祖母から託された作戦が不発に終わり、アリエルはションボリする。
シャノンは見惚れていた、あの綺麗な百合の花の中に混ざってみたい。
ただ女で混ざるのは違う、白に白を重ねるだけだ、あの純白の花を違う色で染めてみたいと思った。
「なぁ、男の姿で俺も混ぜてよって乱入したらどうなると思う?」
アリエルはジト目で軽蔑したように答える。
「昔そういって乱入した汚いおじさんがいたらしいけど、原生生物の餌にされたらしいよ」
残念だ、彼女らは少子化でもそれは嫌らしい。
銀河中のどこでも百合に混ざりたいと思う人もそれを許さない人も存在するんだなぁとシャノンは思った。
やはり元々が性に奔放な種族なので、異性がいなければ同性にいってしまうのは道理である。
あとで男性だけの集落でも同じような状況になっていると知ってしまったシャノンは踏み込まなきゃよかったと、かなり後悔したのであった。
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