来訪者

シャノン達が女性側の勢力と接触している頃。

同じ星の反対側にとある宇宙船が着陸した。



「この星に異世界転生者がいるのか?」


「ああ異世界転生者であれば同じ星にいれば気配で分かるぜ。

しかもこの強力な力は俺と同じ七騎士の一人かもしれねぇ。

こいつぁはどんな手を使っても我々の仲間に引き入れる必要があるな。」


「ここは敵国アルシェの宇宙圏の星だ。

あまり大っぴらに動くと我が国フリューゲルがエクシード種を集めているとバレてしまう。」


「じゃあ目撃者は皆殺しにすれば良くないか?」


「目立つなといっただろう──がある程度はかまわん。

この星はアルシェからは見捨てられているようだからな。」


「ああ、アルシェでは人族に対して差別してるんだっけな。

旦那の種族も一緒に差別されて絶滅させられたんだよな。

アルシェのお偉いさん方…創造神だか言われてる奴らは秩序の為とかいって星を見捨てたり差別したりとやりたい放題だな。」



「そうだな…計画変更だ。

異世界転生者を手に入れた後、この星は住民諸共破壊しよう。

見捨てられた滅びゆく種族も、創造神イモータルディクス共に一矢報いる犠牲になれるなら本望であろう。」


この星の近くには資源採掘の為の星があり、男は水の星の爆発を使い周囲の惑星諸共木っ端微塵にすればアルシェに損害を与えられると男は考えた。



船から降り立った男2人はそのような会話をする。

一方は全身スーツを着た人族のようだが、もう一人は竜のような人型の何かであった。

竜人の男はとても体が大きく2.5m以上あり、所謂圧倒的強者のオーラがあった。


「俺はこの星に仕掛けを施す。

その間お前はのんびり異世界転生者を探せ。」

二人は二手に分かれてその場を去っていく。



この時点で彼らの企みを感知出来ていれば、シャノン達の運命は大きく変わったであろう───

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る