第1章 エピローグ
シャノン達は命からがら崩壊する星から脱出し、母艦への帰路についている最中だったのだが、宇宙船内の雰囲気はとても重かった。
そして突如として故郷の星、同族を失ったアリエルは色々な負の感情に見舞われ呆然と立ち尽くしていた…
シャノンは励ますように話をかける。
「すまない…皆を見捨てちまった…ごめん…」
するとアリエルは突然シャノンに力強く抱き着いて、胸の中で号泣していた。
「何でシャノンちゃんが謝るの?あの…状況だとしょうがなかったのは…分かってるよ…」
泣いている女の子を抱き止めるはいいのだが、できれば男の方の体の時が良かったなぁとシャノンは思った。
その後結構な時間泣いていたのだが、泣きつかれたのか疲れたのか胸の中でボーっとし始めた。
するとタイミングを見計らっていたのか、操縦席からモッズが歩いてくる。
「一応初めてましてだな。嬢ちゃんとは何度か通信で話してたが、その…ばーちゃんや街の皆は残念だったな。」
その姿を見た途端、アリエルはぎょっと目を見開いて驚く。
「!?なんでチィトカアがいるの?たたた、退治しないと!」
「またかよっ!嬢ちゃん、俺っちは蟹じゃねぇ!」
「そうだぞ、食ってもおいしくないし、身も少ないから狩る意味もない」
「んだと、俺っちの一族は食ったらクリーミーという評判なんだぞ」
重苦しい雰囲気をなくそうとモッズとシャノンは笑い、それに釣られてアリエルも微笑みだし、船内は少し和やかな雰囲気になる。
アリエルは表面上は笑顔を取り繕っていたが、皆に聞こえない声で囁く。
「あいつらは絶対に許さない。どんな手を使っても皆の仇をとってやる…
復讐頑張ろうね、テティス…」
異世界から転生してきた、何もかもなくなってしまった少女は復讐者の道へ進む事を決心していた───
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はじめまして、作者です。
実は色々初挑戦で、拙い文章、物語構成にも関わらずここまで読んで頂き、さらには応援してくださってる方、本当にありがとうございます!
ずっと温めていた話があってどうにか世に発表できないかという気持ちになり、こうしてweb小説として掲載させて頂きました。
どうでもいい小ネタなんですが、[TS宇宙人]は[異世界転生者]と出会い銀河を救う、というタイトルはアリエル視点だったりします。
アリエルから見てシャノンは宇宙人であり、自分や敵をまとめて異世界転生者と括っているわけであります。
アリエルの死亡フラグっぽい描写いれましたが、少し騙された方もいるんじゃないでしょうか?
彼女はもう一人の主人公みたいな感じなので最後までもう出ずっぱりになる予定です。
さて今後の更新の仕方なのですが、章毎に整合性をとりたいのである程度書き溜めてから更新するといった形にしていこうと思います。
お姫様全然でないじゃねーかと思っているかもしれないですが、2章以降は物語に大きく関わってくるのでアリエルと共にずっと出るし、お風呂イベントは毎章必ず入れます。
あと文字数が少なめになってしまっていますが、頑張って徐々に増やしていこうと思うので、今は大目に見て頂けると幸いです。
既存の話も後々書き足したり、直したりする予定もあります。
読者の皆様に楽しんで読んで貰えるよう努力していく所存なので、今後ともよろしくお願いします!
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