―登場人物―
【一章から登場する人物】
◆月下………物語の主人公。優しくて泣き虫な少女。薬師を目指している 。
◆蓮…………物語のヒロイン。人狼一族の子。混血の男の子。
◆熱盛………花国の国長。優しい紳士なお爺様。
◆霞…………雪国の外交官。雪国と月国の混血 。
◆おくら……蓮がおじいちゃんと呼んで慕っている 老犬。
◆女教師……月下の同僚 。
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【一、五章から登場する人物】
◆紫苑………花国の外交官。性格に難のある月下の師匠 。
◆木蓮………旧家の若様。癖は強いが熱盛の後継者。
◆左大臣……厳格な花国の大臣。
◆右大臣……神経質な花国の大臣。
◆秘書官……熱盛の美人秘書。
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【二章から登場する人物】
◆太陰………月国の長、更待の息子。横柄な人物。
◆更待………月国の国長。穏やかな人柄だが政に向いていない。
◆新月………更待の小姓。読み書きができない。
◆側近………太陰の側近。精悍だが人当たりがいい。
◆女将………茶屋の女将。世話焼きで気風がいい。
◆娘…………茶屋の女将の娘。蓮にちょっかいをだしている。
◆万屋………万屋の主。減税の訴えに何度も城に足を運んでいる。
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【二、五章から登場する人物】
◆あざみ……謎のおかま。大柄で男らしい。
◆霖…………雪国の長。仮面を被って常に顔を隠している。とても美人らしい。
◆深雪………霞の付き人。女のように華奢だが腕は立つ。
◆柊…………月下の新しい担当教官。いつも忙しそう。
◆寝待………蓮が森で出会った雌の狼。
◆白妙………熱盛の想い人。故人。
◆雪国の大臣……生真面目な雪国の大臣。
◆梅さん……熱盛の自宅の女中。怒ると怖い。
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【三章から登場する人物】
Coming Soon…
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※以下は登場人物の詳細です
※ネタバレ要素が含まれているのでご注意ください
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【一章から登場する人物】
■月下
読み :げっか
誕生月:弥生(3月)生まれ
年齢 :十六歳(一章)→十九歳(最終章)
身長 :153cm
血液型:A型
長所 :寛容、献身的
短所 :泣き虫、心配性
趣味 :読書、薬草採取
瞳の色:鳶色
髪の色:琥珀
好物 :栗きんとん
必殺技:くるみ割り攻撃
▶性格
お人好しで小心者。人をすぐに懐に入れてしまうところから問題行動を起こす人物に懐かれる傾向があり、よって苦労をさせられる事も度々。そのため、普段は落ち着いた少女だが、周りに振り回されることでペースを乱されている。
▶容姿
切れ長の目に眼鏡を着用している。声は少女の割りには低い。中性的な自分の容姿にコンプレックスを持っており、女らしく振る舞うのを恥ずかしいと思っている。おしゃれにも疎く、地味な色合いの作務衣を好んで着ている。両親は他界し、敦盛が親代わりだったためか、口調や仕草が彼に似ている。そんな理由から童子に間違われることもあり、さらに自信を無くすという悪循環。
▶能力
頭脳明晰。薬師を目指しており、その傍らで学舎の教師をしていたが、後に外交官吏を目指すために薬師の勉学は中断し、教師の仕事は辞めた。その際、難関である筆記試験を数ヶ月の準備期間のみで突破している。
▶異性
男に免疫がなく、特に同年代の男性が苦手。イケメンはもっと苦手だが、熱盛のことは心から慕っている。聡い娘だが色恋が絡むと自分の感情にも人の感情にも鈍くなる。耳年増なので色事の知識は人並みに持っている。
▶歌
超絶音痴。鼻歌も酷いらしい。しかし本人は自分が音痴なのを分かっていない。月下がノリノリで歌うと優しい熱盛でさえ耳を塞ぐらしい。
▶酒
薬類に免疫があるので薬が効きにくい体質の反面、酒類には全く免疫がないらしく、弱い上に酒癖がすこぶる悪い。本人にその自覚があるため、飲まないようにしている。
▶眼鏡
本の読み過ぎで近眼。眼鏡を掛けなくてもある程度の生活はできるが、遠くが全然見えないので、本人曰わく不便とのこと。紫苑の乱暴で生傷が絶えない上、眼鏡をよく破損されるので彼女の眼鏡はいつも新しい。
▶料理
得意料理は安くて簡単な男前の丼飯(大盛)。実は料理があまり得意ではないが、作ったものはそれなりに美味しいらしい。
▶余談
モデルは探偵学園Qの頃の神木隆之介くん。
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■蓮
読み :れん
誕生月:皐月(5月)生まれ
年齢 :六歳(一章)→八歳(最終章)
身長 :115cm→131cm
血液型:O型
長所 :素直、努力家、優しい
短所 :泣き虫、やきもちやき
趣味 :読書(絵本)、虫の捕獲
瞳の色:碧色
髪の色:白金
好物 :お菓子
女子力:かなり高い
▶性格
人狼と他国人の混血。混血を嫌う月国からは受け入れてもらえず、酷い扱いを受けていたところを保護された。保護された当初は警戒心が強く、擦れていたが根は素直。月国の血から狩りへの欲求が強く、度々小動物や虫を捕獲しているが、優しい性格のため、欲求が満たされるとすぐに放してしまう。植物なども戯れで手折ることはしない。そして何故かお姉口調。しかし彼も男なので、月下とお風呂に入って、おっぱいを見るという野望を持っている。非常にやきもち焼きで、月下に男が近付くのを毛嫌いするが、熱盛、紫苑、木蓮、あざみに対しては寛大。これは彼が相手を好きか嫌いかに左右されている。
▶容姿
目が大きく、可愛らしい容姿をしているが本人にその自覚はない。けれど人から可愛いと褒められると喜ぶ。声変わりのしていないハスキーボイスが魅惑的。
□能力
混血だが臭覚は生粋の月国人よりも優れており、匂いで危険を察知できる。運動能力も優れていて、子供の割に力もある。女子力が高く、家事が得意。針仕事などは月下よりも上手にこなす。
▶文字
絵本が好き。しかし最初は字が読めなかったため、挿し絵を見て読書と称していた。その後は読み書きを学び、難しい字でなければ上手に書けるようになった。
▶薬
薬が苦手。一度、お仕置きで月下に食べさせられた薬草丼が原因と思われる。けれど薬草の匂いは月下の匂いとし、好きなもよう。
▶余談
モデルは天地人の頃の加藤清史郎くん。
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■熱盛
読み :あつもり
誕生月:水無月(6月)生まれ
年齢 :七十八歳(一章)→八十歳(最終章)
身長 :178cm
血液型:A型
長所 :寛大、紳士的、一途
短所 :実はずぼら、実は口が悪い
趣味 :書道、茶道
瞳の色:黒色
髪の色:白髪
好物 :お茶
天敵 :女中の梅さん
▶性格
穏やかで優しい反面、怒るとそれはそれは怖いらしい(紫苑談)月下を娘のように可愛がっている。甘い物は苦手で、頂き物の甘味は月下に横流ししている。公私混同する場面も多々あるため、左大臣達にしょっちゅう叱られている。今でこそ落ち着いているが、若い頃は破天荒で知られていたらしい。現在独身。結婚歴は無い。それは彼の一途さが原因である。
▶容姿
年齢のため白髪となったが元の髪の色は黒曜。おじいちゃんにも拘わらず、背が高くてハンサムなため、誰に対しても紳士然とした態度で接することもあり、未だに若い娘の親衛隊が存在する。若い頃はその容姿を武器にして相当遊んでいたという。
▶能力
花国を覆う結界の主。生粋の花国人で多種多様な術を使いこなし、その術は花国一強力と云われている。若い頃から術の天才と謳われ続け、“殺陣の敦盛”という異名を持っている。花紋は赤の曼珠沙華。そのため、彼が呪印を施すと曼珠沙華が浮かび上がる。
▶祖母
彼の祖母は前国長で、かなりの女傑だった。熱盛とは犬猿の仲と言ってもいいほど喧嘩が絶えなかったらしいが、彼女と同じ立場と年齢になり、今となっては彼も祖母のことを理解し、尊敬もしている。女中頭の梅が苦手なのは、彼女がその祖母に似ているかららしい。
▶余談
モデルは仲代達矢さん。
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■霞
読み :かすみ
誕生月:睦月(1月)生まれ
年齢 :十九歳(一章)→二十二歳(最終章)
身長 :193cm
血液型:AB型
長所 :朗らか、思慮深い
短所 :飄々
趣味 :散歩、昼寝
瞳の色:紫色
髪の色:白金
好物 :大食漢で何でも美味しくいただきます
あだ名:でいだらぼっち、大入道
▶性格
軽薄かと思えば誠実であったり、呆けているかと思えば勘が良かったりと、掴みどころがない。人狼一族と吸血一族の性質を持っていることに加え、虐待を受けていた経験から複雑な性格になったと思われる。ドブに嵌ったり、落とし穴に落ちたりと、少し抜けているところもある。出会った当初は月下のことを童子と勘違いしていた。声を聞くと判明する彼女の性別に気付かなかったのは彼だけ。
▶容姿
月国と雪国の混血で、瞳の色は人狼一族の碧と吸血一族の紅を受け継ぎ、紫色をしている。髪は月国の白銀色。地味な顔立ちで吸血一族の特徴である美麗さは全くない。あまりにも地味なため、実年齢より上に見られることがある。顔は地味だが背が高いので目立つ存在。
▶能力
雪国の外交官。混血に冷たい雪国で外交官を務めているため、官吏としては優秀だと思われる(紫苑談)蓮を保護し、花国に連れてきた人。
▶嗜好
煙草を好んで吸っている。かなりのヘビースモーカー。吸い殻の始末が適当でお行儀が悪い。
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■おくら
▶赤犬で人間の年齢にすると七十代くらいの老犬。 耳が少し遠い。
▶蓮とは奇妙な友情を育んでいる。
▶密かに月下のことがお気に入り。
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■女性教師
名前:芹(せり)
性格:おせっかい
年齢:五十代
▶金平糖を月下にあげた人。
▶よく言えば親切、悪く言えばおせっかいな月下の先輩教師。
▶蓮に暴力を振るった。
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【一、五章から登場する人物】
■紫苑
読み :しおん
誕生月:葉月(8月)生まれ
年齢 :三十二歳(一、五章)→三十四歳 (最終章)
身長 :186cm
血液型:B型
長所 :親分肌、柔軟思考
短所 :ずぼら、短気
趣味 :多趣味
瞳の色:群青
髪の色:黒曜
好物 :酒
得意技:踵落とし
▶性格
からかい屋で暴力的。猥褻本が好きで発言も卑猥。下ネタが苦手な月下にセクハラをしては怒られている。その反面、その他の女性に対しては割と紳士。相手に対して平等であるがゆえ、女にも子供にも容赦なく拳を振るう。しかし本人曰わく、加減はしているとのこと。考え事をしている時に顎の無精髭を撫でるのが癖。敦盛を敬愛していると同時に脅威も持っており、月下に危険が及ぶ度に怒る敦盛の顔を思い浮かべては遠い目をする。
▶容姿
混血。瞳の色は群青だが、花国の血は濃いので髪は黒曜。目は三白眼気味。風貌はヨレヨレの官吏服に不精髭、髪はボサボサ。ただし公務の時はきちんと身なりを整えている。
▶能力
多少の術は使えるがあまり得意ではない。術の開発は得意なため、彼オリジナルの印を用いることもある。力や体力が凄まじく、月下からは化け物扱いをされるが、それも花国の血が濃いから。色々問題の多い性格だが外交官としての腕は確かで、多くの功績を残している。さらに、新しい外交官を育てるために何度か担当教官を務めており、彼が担当した者はいずれも優秀な外交官に育っている。花紋は白菊。
▶趣味
多趣味で、読書(主に猥褻本)、演劇鑑賞、買い物、晩酌、格闘技、術の開発などなど。忙しいくせに休日になると趣味に明け暮れるので部屋が片付かない。中でも術の開発は特に好きらしく、役に立つものから無意味なものまで開発している。
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■木蓮
読み :もくれん
誕生月:長月(9月)生まれ
年齢 :十八歳(一、五章)→二十歳(最終章)
身長 :178cm
血液型:O型
長所 :冷静沈着、頭脳明晰
短所 :天邪鬼
趣味 :悪戯
瞳の色:黒
髪の色:黒曜
好物 :うなぎ。寝起きでもうな重が食べれる
野菜 :どんなに小さな切れっぱしでもよけてから食べる
▶性格
世間知らずで性格にかなり問題があり、一度拗ねると手強く非常に質が悪い。一方、純粋なところもあり、自分が仲良くする者にはこれ以上ないほど情愛を注ぐ。しかし、それらは空回りしていることが多い。生まれと性格が原因で友達がいない。当初は同年代の月下を遊び相手として気に入っていたが、後にそれは恋愛感情に発展する。意外と子供好きなので蓮とも仲が良い。
▶容姿
顔立ちは端正。敦盛の若い頃に少し似ているとのこと。しかし性格が滲み出ているのか、実年齢よりも幼く見られる。表情は乏しく、目がいつも眠たげ。熱盛を尊敬しているため、彼を真似て長い髪を頭の天辺で括っている。
▶能力
純血なので多種多様な術を使いこなす。術力に長け、頭も良く、天才敦盛の再来とされている。ちなみに敦盛の末の弟の孫にあたる。花紋は黒百合。
▶美的感覚
“ひょっとこ”や“おかめ”に美を見出しいる。良かれと思い、これらのグッズを人にプレゼントするが大抵困惑される。
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■左大臣
名前:露草(つゆくさ)
性格:厳格
年齢:七十五歳(一、五章)→七十七歳(最終章)
▶敦盛の実弟。その下には弟がおり、三兄弟の真ん中。熱盛よりも3つ年下。
▶青年の頃までは穏やかな人柄だったらしいが、敦盛があまりにも頼りないため、年と共にきつい性格になったという。
▶花国の純血で術力も高いが、血圧も高いので年をとってからは術と離れている。
▶熱盛と兄弟であることはあまり知られてなかったが、木蓮が彼を大っぴらに大叔父と呼ぶので、後にそれは明るみとなっている。
▶花紋は椿。
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■右大臣
名前:竜胆(りんどう)
性格:神経質
年齢:七十代
▶口調は穏やかだが、細かいお小言が多い。
▶位は左大臣よりも下になる。
▶左大臣である露草は学生時代の先輩にあたる。
▶花紋は鳥兜。
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■秘書官
名前:桔梗(ききょう)
性格:強か
年齢:三十代
▶若く見えるが実は紫苑よりも年上。未婚。娘が一人いる。
▶美人でナイスボディ。敦盛に懸想を抱いているが、誘惑するも撃沈。
▶髪の色は赤玉を思わせる赤。
▶気は強いが面倒見がよく、少々ツンデレ。
▶花紋は藤の花。
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【二章から登場する人物】
■太陰
読み :たいいん
誕生月:霜月(11月)生まれ
年齢 :二十八歳→二十九歳
身長 :181cm
血液型:O型
長所 :厳格、潔癖
短所 :威圧的、不器用
趣味 :釣り、湯浴み
瞳の色:碧色
髪の色:白金
好物 :好き嫌いが特にない
主食 :塩むすび(手軽だから)
▶性格
矜持が非常に高い。言動は人に対しての配慮がなく、態度も横柄。スパルタ思考で人々からは恐れられている。反面、彼を慕う人間も多く、家臣達は太陰を「殿」と呼ぶ。彼の側近曰わく、怒りで激高している時よりも静かに怒っている時の方が怒りが強く、より怖いとのこと。 筆がまめであるため、手紙の返事が早い。
▶容姿
月国の特徴である褐色の肌と切れ長の目、それと尻まであるポニーテール。常に眉間に寄った皺と冷笑を浮かべる薄い唇が彼を冷酷に見せる。
▶能力
臭覚が非常に優れており、変幻自在の能力も高い。狼に変化した際は、他の狼よりも尾が長く、体躯が大きい。毛色も一際美しい白銀をしている。更待の一人息子で、政に向いていない父親に変わり国を治めている。
▶霞
子供の頃の霞を知る人物。以前、彼との間に何かあったらしく、霞は太陰に対して異常なまでの緊張を見せるが、同時に慕ってもいる。
▶余談
イメージは織田信長。
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■更待
読み:ふけまち
性格:気が弱い
年齢:四十九歳
▶月国の国長
▶気の弱い性格が災いして政に向かず、息子の太陰にそのほとんどを任せ、隠居に近い生活をしている。
▶本来は穏やかな性格だったが、夢も希望も奪われる形で無理やり長に就任させられ、愛のない結婚生活を送るうちに段々と気を病んでいってしまった。
▶妻はもう他界している。死因は不明。
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■新月
読み:しんげつ
性格:優しい
年齢:十歳→十二歳
▶父親と共に城に住み込みで働いている。
▶ 以前、蓮を苛めていたが、今ではそのことを悔いている。
▶駆けっこが得意。
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■側近
名前:下弦(かげん)
性格:穏やか
年齢:三十代
▶穏やかな太陰の側近
▶太陰の激高に怯まない数少ない人物。
▶物腰が軟らかいので接待役をすることが多い。
▶太陰がまだ少年だった頃から彼を気に掛け、何かと手助けしていた。
▶顔立ちは精悍。
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■茶屋の女将さん
名前:十六夜(いざよ)
性格:姉御肌
年齢:三十代
▶月下達の世話をやいてくれる茶屋の女将さん
▶未亡人。旦那の残した店を一人で切り盛りしている。
▶紫苑が好みのタイプらしい。
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■茶屋の娘
名前:朔(さく)
性格:お転婆
年齢:蓮より一つ下
▶元気いっぱいの女の子
▶典型的な好きな人を苛めるタイプ。蓮に乱暴ばかり振るうのは彼に気があるから。
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■万屋の主
名前:月人(つきひと)
性格:あざとい
年齢:五十代
▶小太りで汗っかき。禿頭。
▶一人娘をこの上なく可愛がっている。
▶減税を訴えているが太陰には相手にされていない。
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【二、五章から登場する人物】
■節黒仙翁
読み :ふしぐろせんのう
誕生月:如月(2月)生まれ
年齢 :四十代(外見年齢)
身長 :188cm
血液型:A型
長所 :大胆不敵
短所 :気まぐれ
趣味 :酒、煙草
瞳の色:黒
髪の色:黒曜
好物 :甘い物
偽名 :あざみ
▶性格
大きな体で科を作り、滑った裏声で喋る。ふとした時に素に戻ると本来のガラガラ声になり、その際はべらんめえ口調。女口調で喋るのは相手に油断を与えるため。特に女性相手には効果がある。人をおちょくった態度を取るのも、相手がどのような反応をするのか知るためであり、本質を見抜こうとしている。
▶容姿
外見は四十代の壮年で、ウェーブがかった長めの髪を横結びしている。化粧をしており、真っ赤な口紅に目がいきがちだが、実は目張りもしっかりと入っている。
▶能力
その正体はおとぎ話に登場するほおずき鬼のモデルとなった節黒仙翁という人物。術力は未知数で、歴代の花国長達が彼の能力を封じ込めるため、封印術を施している。そのため両腕に包帯を巻き、幾重にも絡んだ呪印を隠している。家紋は鬼灯。
▶過去
敦盛とは白妙の事でいろいろあり、二人の仲は良くない。化粧は彼の妻である白妙が悪戯でしたことを律儀にずっと実行している。“あざみ”とは熱盛の祖母である“薊”から拝借している仮の名前だが、熱盛への嫌がらせが半分、薊への敬意が半分。月下に興味を抱き、いろいろ調べている様子。
▶余談
モデルは原田芳雄さん。
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■霖
読み :ながあめ
誕生月:師走(12月)生まれ
年齢 :十代前半(外見年齢)
身長 :165cm
血液型:B型
長所 :のんき、お茶目
短所 :大雑把
趣味 :瞑想、お喋り
瞳の色:赤
髪の色:銀
好物 :わさび
息子 :現在存命しているのは二人
▶性格
穏やかで優しく、お茶目な性格。気に入った相手には愛称である「粉雪」と呼ばせる。“おかめ”や“ひょっとこ”の面をしているので美的感覚が疑われるが、それはプレゼントしてもらった物だから大事にしているだけであり、けして彼の目が曇っているわけではない。
▶容姿
たいへん秀麗だと噂だが御簾やお面で常に顔を隠し、素顔を知っているのは五人の妻達だけ。彼の子供達ですら素顔を見たことがない。体格や声は十代前半の少年を思わせる、見た目は子供、頭脳は大人☆な年齢不詳。これまでに五人の妻を娶っており、それぞれの妻との間に子供をつくっている。現在、妻達は全員死去。あざみに糞じじい呼ばわりされ、寝待のことを娘ということから、彼らよりも年上と思われる。
▶能力
三ヵ国の国長の中で一番歴が長く、そのため位も高い。魅了の効果は他の雪国民とは比べ物にならない程高い。不老不死に限りなく近い能力も持っているが、それは彼が過去に多くの吸血行為をしてきた事を暗喩している。
▶嗜好
辛い物や酸っぱい物など、刺激の強い食べ物が好き。月下と飲んだラムネが気に入ったらしく、炭酸も好きになった。霞と同じく、煙草を好んで吸っている。ただし体質的に合わないらしく、お酒は飲むと気分が悪くなるので苦手らしい。
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■柊
読み:ひいらぎ
性格:几帳面
年齢:二十代前半
▶紫苑の一番最初の生徒。
▶真面目だが冗談も言える柔軟性を持っている反面、シニカルな一面もある。
▶いつも忙しく、時間に関しては特に几帳面でる。
▶髪の色はべっ甲に似た、黄色と濃褐色の混ざった色。
▶花紋は鈴蘭。
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■白妙
読み:しろたえ
性格:しっかり者
年齢:熱盛より三つ年上
▶熱盛の祖母、薊の秘書官。国長を就任したばかりの頃の、敦盛の秘書官でもある。
▶熱盛の初恋の相手。
▶あざみ(節黒仙翁)の妻。
▶故人であり、白妙のことは熱盛とあざみの思い出の中だけで語られる。
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■寝待
読み:ねまち
性格:淑女
年齢:不明
▶子を亡くした雌の狼。
▶命が消えかけているところを、太陰に助けられた。
▶寝待とは太陰が名付けたが、本来は別の名を持っている。
▶実は月国の始祖。人の姿はとれるが狼として生きることを選択している。
▶人の姿になった時は品の良い壮年の女性になる。
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■深雪
読み:みゆき
性格:あっけらかん
年齢:十代後半
▶まだ若いが腕が立ち、霞に信頼されている。
▶男色家で、容姿は一見すると美女にも見える。
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■雪国の大臣
名前:時雨(しぐれ)
性格:生真面目
年齢:四十代半ば
▶霖の四男。父である霖を「上様」と呼んで敬愛しているが、彼に振り回され、調子を崩されてばかりいる。
▶四十過ぎの壮年男性だが、見た目は霖に似て麗しい。
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■梅
読み:うめ
性格:女丈夫
年齢:六十代
▶敦盛邸の女中頭。
▶主である敦盛にも容赦なく接するため、彼が頭を上げられない一人。
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