第16話
おっはようございまーす!!目が覚めたら朝だったジーク君でっす!!《メイドも私も何回も起こしたのに起きなかったマスターが悪いですね。》はいっ!!すみません!!
だって暴風龍さんの事とか魔王の事とか5歳児メンタルにはきつすぎたんだよぉ~。精神的に疲れたんだよぉ~。《心臓に毛が生えた上にオリハルコンでコーティングされているような人が何を言っているのですかね。》そんな強メンタルじゃないよ!!
んで今は学校に向かっています。朝?夕飯を食べに来なかった事で爺ちゃんがおいらの体調を心配しまくって王都中の医者呼ぼうとしてたので全力で止めました。主にエリアさんが。《見事なハリセンでした。あれはすでにアーティファクトですね。》さらに立派になってたもんねぇ。(;´∀`)
昨日一日家に籠りっぱなしだったので《ほとんど寝ていましたけどね?》籠りっぱなしだったので!!歩いて!!学校に!!向かっています!!《勢いで誤魔化そうとしましたね?》
何事もなく学校に到着!!《すでに安全性は確保していますから。》ありがとナビさん。アイシスは来てるかなぁ?
ガラガラガラッ「おっはよー!!」
元気に挨拶しながら教室に入ったらなんか人が集まってお通夜状態?中心に何かあるみたいだけどなんぞこれ?
「なになに?どしたん?」
手っ取り早く近くにいた生徒に話を聞いてみた(`・ω・´)
「あぁこの学校に留学している馬鹿皇子が氷女に手を出そうとして氷漬けになったんだよ。」
「あらま。」
氷女ってのはアイシスの事ね。魔法に自身が無くて人をいつ凍らせるかわからなくて怖かった。だから人から離れるような態度取ってたらいつの間にかそう呼ばれてたって本人から聞いた。
留学してる馬鹿皇子って?《海を渡った先のデース帝国のバッカ皇子ですね。どうやらアイシスのあの話を聞いて弱みを握れば好きに出来ると思って声を掛けたみたいです。》その結果氷漬けと。《そうですね。》ぶはははははは馬鹿じゃんm9(^Д^)
こりゃ自業自得だね、なんか御付きの人が一生懸命溶かそうとしてるけど。《あぁ、あんな高火力で炙ったら。》ドガーンッ!!
うおっ!!びっくりした!!皇子の氷像の周りが皆吹っ飛んだよ!!けが人は?《付き人以外に怪我は無いですね。全く大人なら氷にいきなり強い熱を加えたらどうなるか知っているでしょうに。》おいらはわかんない(´・ω・`)《このマスターは・・・。》
《良いですか氷は溶けたら水になります。水は蒸発すると水蒸気に変わりますよね?》そうだね。《水から水蒸気になるときその体積は1700倍になります。今回は氷を溶かそうとずっと高熱の火魔法を使っていましたから。》あっ水が一気に蒸発して水蒸気爆発になったんだ!!《正解です。》
でもそれならこの規模の爆発じゃ収まらないのでは?氷は2メートルくらいあるよね?《ほとんどの威力を“収納”しましたからね。全部入れてしまうとさすがに怪しまれますので。》なるほどね。
まぁこれで無事?に皇子は氷から出てきたわけだ。《助けなければ木っ端微塵になっていましたけどね。国際問題にするわけにも行きませんから。》ナビさんグッジョブ!! 助かった馬鹿皇子、ギャグマンガのようにアフロヘアーになって喚き散らしてら。ブフッ(´艸`*)
「貴様!!デース帝国の皇子である私にこの様な事をしてタダで済むと思っているのか!!」
ガラッ
「指導課である!!通報により調査に来たが何を騒いでいる!!」
あっ指導課の教員が来た。アイシスと馬鹿皇子両方に事情聴取するんだって、二人ともどっかに連れて行かれちゃった。
あとで聞いた話なんだけどね?馬鹿皇子は他国の令嬢にいきなり関係を迫るまではまぁアウト寄りのセーフだったんだけども、付き人を使って無理矢理連れ出そうとしたんだって。まだ5歳なのに(´・ω・`)《まぁボンクラ皇子ですから。周りの影響も強いんでしょう。》
馬鹿皇子は見事!!更生室行になりましたとさ。《懲役一年の刑になりました。もちろんその分進級は遅れます。》ほんと馬鹿だよねぇ(´-`)
アイシスにもペナルティとして教室の片づけと奉仕活動が言い渡されたんだって。奉仕活動っていうのは学園内の手伝いを無償で行う事ね。《主に女生徒は食堂のお手伝いと女子寮の清掃を行うみたいですね。食堂と清掃のおばちゃんに教育されると精神的に強い子になると教員に人気です。卒業間近の生徒がわざわざ受けるくらいだそうです。》アイシスがおばちゃん化しないか心配です。(-_-;)
あっ御付きの人達は黒服さんに連行されました。付き人が学校に来ることは認めてないんだって。爆発の犯人だしね?
彼らは主人の命令であろうと他国の令嬢に手を出そうとした罪できっちり処罰されます。《まぁその前に送還しろと連絡が来るでしょうが。王国は犯罪者になったのだから身柄は王国にあるとして保釈金を吹っかけて請求する気みたいですよ。》
「うーん、これくらいの爆発で済むはずが無いんだがなぁ?」
調査をしていた黒服さんがなんかそんな事を言っていたけどおいら知りませーん。《やったのは私ですからね。》
この事件のせいで1限目は潰れて、2限目は教室の復旧作業の為に急遽グラウンドで魔法実習の授業になりました。
お昼でっす!!えっ授業はどうしたって?《マスターは魔法が使えませんので。》ひたすら重い石を収納して排出してを繰り返しやらされてました!!その後は座学だったけど寝ちゃったテヘペロ(๑´ڡ`๑)《授業はきちんと受けてください。サニアさんに報告しますよ?》はいっ!!了解です!!死にたくありまっしぇん!!(`;ω;´)ゞ
勉強するにしてもお腹が空いてたら集中できない!!という事で食堂にやってまいりました!!おっアイシスが早速カウンターで働いてる。《かわいい制服も来ていますね。》あれはメイドさんかな?
「アイシスやっほー!!ご飯食べに来たよー!!」
「ジーク!どうこの服に合うでしょ?今日はBランチがおすすめだよ。」
「うん良く似合ってるね!」《やはりロリコン・・・。》違うから!!
おろ?でもショーケースにはおすすめはAランチって書いてあるよ?どして?《ほほぉ~、これは・・・・アイシスも女の子という事ですか。》ん?まぁいっか、せっかくアイシスがお勧めしてくれたんだからBランチにしよっと。
「じゃあBランチくっださっいな♪おいらお腹ペコリーヌ。」
「フフフ、ジークったら相変わらず変だね。少々お待ちくださいお客様。」
そう言ってアイシスはカウンターの中に引っ込んでいきました。お金は払わないのかって?なんとこの学園の食堂は全品無料!!これには働いて学費を稼いでいる人もニッコリ!!《国がお金を出していますから全て無料になっています。これも国王の采配ですね。》そうなんだ。
食堂は厨房が見えるカウンターと広い部屋にテーブルと椅子がたくさん並んでるよ!! 《カウンターで料理を注文して受け取り。好きな席で食べる形ですね。今もたくさんの生徒が昼食を取っています。》
「お待たせしました。」
「待ってました!!」
周りの様子を見ながら待っていたらアイシスが料理をもってきてくれた。パンとスープ、サラダとハムエッグのセットだ!!《おいしそうですね。》
「なんと私の手作りです!!ちょっと手伝ってもらったけど・・・・・。今朝のお礼だよ。ありがとうジーク。」
「ん?おいらなんかしたっけ?」
心当たりが無いですが何か?《あー、これはもしかしたら。》
「今朝、爆発を何とかしてくれたのはジークでしょ?私からは穴が見えちゃった。でもびっくりしたんだよ?手のひら以外で収納の穴を開けられる人なんて知らないもん。」
あちゃー、ナビさんが収納使ったのバレテーラ。《収納するにはどうしてもどこかに穴をあけないといけませんから。ですが見られているとは思いませんでした。他の人は爆発の方に気を取られていましたから。》まぁこれはしょうがないね。
「そのことは内緒にしてくれる?おいら目立ちたくないんだ。」
「そうなの?・・・・うんわかった!!二人だけの秘密ね!!ふふふ♪」
なんかすごいアイシスうれしそうなんだけどなんで?《この唐変木の朴念仁のスッポコペーの甲斐性なしのウドの大木。》そこまで言われる事なのこれ!!泣くよおいら!!
「ありがとね!!それじゃこのご飯喜んで頂くよ!!」
「どうぞ召し上がれ。フフッ」
今朝の事引き摺っていないようで良かった良かった。《食堂のおば【ギラッ!】奥様方がそういう男はぶっ飛ばして正解だから気にするなと話されたみたいですね。あとこんな子が娘に欲しいと皆でかわいがっているみたいです。》ナビさんとの会話聞こえてないはずなのに反応した奥様こえぇ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
アイシスの作ってくれたお昼はめちゃくちゃ美味しかったです。食堂を出る時にもう一度お礼を言って教室に戻りました。《なおB定食が彼女の手作りだという話が広まり、美少女の手作りだと騒ぎになりました。彼女が手作りしたのはマスターのだけですけどね。》
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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星を頂きました!!ゆき100さんありがとう!!
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