第14話

コンコンコンッ


「ジーク様、お昼でございます。」


むにゃ?もうお昼かぁ。《おはようございます。》おはようナビさん。


「はーい、今行きまーす。」


うーん、良く寝た!!今日のおっひっるはなっにかなぁ~♪《今日の昼食は魚の。》シャラーップ!!ワクワクが無くなるでしょ!!《冗談ですよ。》


食堂に着いたら爺ちゃんがすでにご飯食べてました。


「おぉ来たかジークや、じぃじは昼からちょっと出かけにゃならん。寂しいと思うが我慢してくれるかの?」


商談か何かかにゃ?《あぁあの件ですか。》どの件?《マスターには関係ない事です。》ならいいや。


「わかったよー!!気を付けてね爺ちゃん?」

「わかっておる。ひ孫を見るまで死ねんからの、ふぉっふぉっふぉっふぉ。」


爺ちゃんどのくらい長生きするつもりなんだ!!《ロイドさんの寿命ですか?後150年は残っていますね。》マジで!!爺ちゃん何者!!《秘密です。本人に聞いてください。》えぇ!!教えてよぉ~!!


「ジークや、それじゃわしはもう出るから。のんびりしておきなさい。」

「はーい。」


爺ちゃんはそそくさと食堂を出て行った。そういえば服が豪華だったような?まぁいいか。


昼食を食べた後また部屋に戻って来ました!!何しようねぇ、暇だ!!《実家でも見ますか?》とうちゃんとかぁちゃんの様子?見たい!!


《では、ふむふむ、あぁ、見せられませんね。》なんでっ!?《クリスさんがサニアさんに襲われていますので。》あーうん、見なくていいや。


《そのうち弟か妹が出来ますね。》やったねナビさん!!家族が増えるよ!!《それは止めなさい。》はーい(´・ω・`)


まぁ二人はまだまだ若いから、おいらが居なくなったらまぁそうなるよね。《居たときもしていましたけどね。》あぁうん、聞きたくなかったorz


うーん、なおさら暇になってしまった。《それでは勉強をしましょう。》えぇ~やだぁ~(‘Д’)


《今日は魔法の話をしようと思っていたのですが?アイシスさんと友達付き合いをする中で魔法の話になるのは必然ですからね。予習しておいて損は無いと思いますが?》うーん、そう言われればそうか、じゃあお願い。《では説明します。( `―´)ノ》


ナビさんの~この世界の魔法講座~!!わぁ~どんどんパフパフ!!はっじまっるよー。

《この世界には魔法の元、魔素と呼ばれるものがあります。魔素は上限が決まっている資源で魔法が発動する際に消費されます。発動した魔法は結果を残した後100%魔素に戻るので全体量が変わることはありません。》


つまり何度でも使える超エコなクリーンエネルギー?《そうでもないのです。》ん?

《龍のお話をしましたよね?魔素は使い続けていると使用者の思念に汚染され淀む場合があります。過去の魔法国家が戦争に魔法を使い続けた結果、魔素が攻撃的な物に変容。怪物を生み出してその国を亡ぼすという事件が有りました。マスターの世界で言うイドの怪物というやつです。》人の無意識が生み出した怪物ってやつ?《そうですね。》


《そのような事件が起きないよう、神は龍に世界の魔素を監視する使命を与えたのです。一定以上の思念が溜まった魔素をかき混ぜて薄くするという対応を取っています。》でもかき混ぜてもその思念は残るんじゃ?《よい質問ですねマスター。》


《魔素が思念に影響されると言いましたがそれには長い年月か多数の同じ意思が必要になるのです。滅びた国は長い間戦争をしていたのでそれに該当したのですね。それに魔法を使う者の思惑は様々です。傷つけたい、癒したい、殺したい、死の淵から呼び戻したい。決して同じ思いで使われるわけではないのでお互いの思念が打ち消し合い浄化されています。しかし一方に思念が偏ると浄化しきれません。》ほほうなるほど。


《それに使われずに長時間空気中に魔素が漂うと自然に浄化される物ですから、今の処置で十分なのです。》じゃあもしその自然回復以上の魔素の汚染が広がったら?《その時は龍達が全魔素を取り込み、自らの命を持って浄化します。》うへぇ~、かわいそう(´・ω・`)


《まぁ絶対に無い事ですけどね。》そうなの?《はい。先ほども言った通り長い時間同じ意思の元魔法を使わなければ汚染されません。まぁ全世界が100年戦争状態にあればもしかしたらというレベルですね。》あぁそりゃ無いわ。


《人や魔物、他の魔法を使う生き物は全てその体内に魔素を取り込み、取り込んだ魔素を消費して魔法を使います。》じゃあ常に取り込み続けたら使い放題?


《親和性が低いと体内に取り込める魔素の量は少なくなります。さらに言えばスキルが無ければ体内魔素量を回復する手段は睡眠を取るしかありません。普段の呼吸でも回復しますがそれは微々たるもので寝ている時に一番体内魔素量が回復しますから。》ほぇ~。


《次に属性の話に移ります。といっても厳密には属性何て無いです。》無いのかい!!


《先ほども言いました通り魔素とは使う者の思念を元に事象を起こしますので、区別何て無いのですよ。魔素と親和性が高い者が、自分に合う形で事象を具現化したのが魔法です。それを人は属性と呼ぶのです。親和性が高すぎると魔素が勝手に解釈して事象を起こしますがね。》それがアイシスの暴走?《そうですね。》


《基本的な知識を学んだ所で人が区別した属性について詳しく話をしましょうか。長くなっていますが大丈夫ですか?》らいじょうぶらいじょうぶZzzz(˘ω˘)《起きてください!!この説明はすぐ終わります!!》はぁ~い(つД`)


《人の世の区分では火、風、土、水、雷、氷、金、光、闇の9属性です。雷、氷、金は上位魔法に分類され、光と闇は最上位魔法に分類されます。効果は字に書いてあるものを発生させ操る事、混ぜて使う事もありますね。》


《使うには呪文を唱えて使っています。イメージを補完するには良いのですが本当なら呪文なんて使わなくても魔法は発動しますので、補助輪ですね。一流の人は無詠唱で魔法を使います。》


《教会はこの属性に聖属性を加えて10属性だと言い続けていますが、区分で言うと光属性なので周りはだれも相手にしていない状態です。また、魔法とは魔素との親和性とお話したと思いますが、これは後天的に鍛える事が可能です。未知のモノに触れた場合親和性が上がります。魔法を使い続けるのもこれに該当しますね。起きていますかマスター?》Zzzz( ˘ω˘)スヤァ


《起きなさい。》ゴンッ!!


あいったぁーーーーー!!何するんだよナビさん!!《人が説明しているのに寝ているからです。》だって長いんだもん(´・ω・`)


《ではそんなマスターに質問です。未知のモノに触れた場合魔素との親和性が上がると説明しましたが・・・・。》Zzz(˘ω˘)スヤァ《寝ないでちゃんと話を聞いてくださいマスター。》ゴンッ!!


いったぁぁぁぁぁ!!さっきから頭に分厚い本落とさないでよ!!《真面目にやってください。》あい(´・ω・`)


《なぜ未知のものに触れるだけで親和性が上がると思いますか?》えっと・・・・。わかんにゃい。《・・・・・・。》無言で頭の上に本浮かべないで!!真面目に答えるから!!


う~ん。未知のモノでしょ?自分が知らない物・・・・・。びっくりしたり感動したりで心が動くから?《半分正解と言う所でしょうか。》半分なの?


《未知のモノに触れるという事はまだ自分の知らない魔素に触れるという事です。魔素には属性はありませんが顔のような物があります。場所や環境によって魔素の質が変化しているのです。そして質の違う魔素を扱えばそれだけ自分が扱える魔素の幅、ここでは器としておきましょう。器が成長して扱える魔素量が増えるのです。》


《そんな魔素ですが人の心に敏感に反応する性質があります。つまり綺麗な景色を見て感動した、絶体絶命で命の危機に瀕した等心が強く揺り動かされると魔素が反応してより扱い易くなるのです。一度器が大きく成れば些細な変化は許容できるようになり成長しなくなるのです。わかりましたかマスター?》


わかったにょ・・・・ナビさん・・・・むにゃむにゃZzz( ˘ω˘)スヤァ


《(´Д`)ハァ…、しょうがないですね。マスターそんなところで寝ていたら風邪を引きますよ、布団に入ってください。》う~ん。もぞもぞ(ノД`)・゜・。


おにゃすみゅ~( ˘ω˘)スヤァ《おやすみなさい。》


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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☆をまた頂きました!!19870401さんありがとう!!

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