憑依1日目、入浴時間:渡瀬澄水

あなたは、肉体を持たない幽体です。

目も耳も手も足もなく、女の子の肉体に憑依しなければ何もできない、か弱い存在です。

しかし、あなたは幸いにしてこの学園の生徒である美少女、巽芹葉ちゃんの身体に憑依することができました。

芹葉ちゃんの目と肌で、芹葉ちゃんの入浴姿を堪能したあなたは、次なる標的として芹葉ちゃんの友人である美少女、澄水ちゃんと莉子ちゃんに目をつけました。


乳白色の温泉に揺られてくつろぐ芹葉ちゃんの目の前で、鏡の前に腰掛ける、ふたつの白い背中。

均整のとれたプロポーションの持ち主である澄水ちゃんの背中は、適度な肉付きも相まって流麗なラインを描いており、一方の華奢で小柄な莉子ちゃんの背中は儚げでか細く、ちょこんと座った小さなお尻がなんとも可愛らしくあなたを誘っているようです。


さて……

あなたは芹葉ちゃんの身体に幽体を重ねた時とは逆の要領で、芹葉ちゃんの身体と幽体の感覚をずらしてみました。

すると、温泉に浸かっていた芹葉ちゃんの身体の感覚が失われ、あなたは再びただの幽体に戻りました。

しかし、芹葉ちゃんの身体に取り憑く前のただの暗闇とは様子が違うようです。

芹葉ちゃんの身体で、感覚が磨かれたためでしょうか?

すぐ近くに、芹葉ちゃんの魂がほの白く光っているのを感じます。

視覚ではなく、女の子の魂そのものを感じる感覚。

おそらく、芹葉ちゃんの身体に再び憑依しようと思えば、すぐに取り憑くことができるでしょう、それだけ、芹葉ちゃんの身体はあなたにとって馴染んでいました。

一方、感覚として数メートル先には、ふたつの女の子の魂が並んでいるのが分かります。

なんとなく赤みがかった気配のする魂と、芹葉ちゃんと同じようにほの白く、それでいて芹葉ちゃんよりもその白みが強く感じる魂。


おそらく魂の色を濃く感じるほど、憑依の“しにくい”魂なのでしょう。

あなたは憑依の“しやすい”であろう、ほの白く光る魂に向かって、幽体を重ねてみました。

芹葉ちゃんに取り憑いた時よりも、若干強い抵抗を感じ、あなたはぴくんと身を震わせました。

「ひゃうっ?」


だんだんと明るくなる周囲の景色。温泉の匂い。泡の感触、肌の匂い、

そして、憑依の瞬間発せられた、ほのかな悲鳴。

「んー、どしたの?」

すぐ隣から、鈴を転がしたような可愛らしい声が聞こえました。


「なんか冷たくて……天井から水が垂れてきたのかな?」

その冷たいものが水の雫ではなくあなたの幽体だということには気づいていないようです。

あなたの唇からも、しっとりとした美しい声が発せられました。

そこでようやくあなたは、この身体が澄水ちゃんのものである事に気がつきました。


目の前の鏡には、まるで高名な絵画のように素晴らしい光景が映っていました。

ふわふわの長い髪を纏め、きょとんとした表情を浮かべる可愛らしい少女の姿。

しかし、その雪のように白い裸体に纏っているのは、同じく雪のように白い泡だけ。


流れるようなボディラインの中で、ひときわ主張する2つの白いふくらみ。

大きすぎず、小さすぎず、流麗なラインを妨げることのない艶やかな曲線。支えなどなくてもその美しい形を崩す事なく、少女の所作に合わせて左右にゆらりと、上下にふるりと揺れ動くその姿は、少女の可憐な裸身に更なる彩を与えています。


訝しげな表情を浮かべ、あたりをきょろきょろと見回す澄水ちゃん。

その動きに合わせて、ふたつの美乳がぷるぷると震えています。澄水ちゃんの視線が胸に向かっていないため、それをはっきりと見ることができないのが残念ですが。


「澄水ちゃんどうしたの?」

隣で身体を洗っていた莉子ちゃんが、可愛らしい笑顔であなたに問いかけます。

澄水ちゃんの視線が、莉子ちゃんへと向けられました。小さな裸身を泡だらけにして身体を洗う莉子ちゃん。

小さなお胸に、細いお腹。華奢な裸体が白い泡を纏ったその姿はどこか幼なげで妖精のように可愛らしく、全裸で身体を洗っているという状況の淫靡さをより一層際立てていました。

「なんだか、誰かに見られているような気がして……」

「えっ!のぞき?隠しカメラとか?」

「何にも無いみたいだし、気のせいだと思うんだけど……」


澄水ちゃんは、とても勘の鋭い女の子のようですね。まさか憑依しているあなたが澄水ちゃんの目を使って自分の裸を楽しんでいる、などとは気が付かなかったようですが。

そんなことよりも、会話の間じゅう、澄水ちゃんの目に可愛いらしい裸の莉子ちゃんが映っていることの方があなたにとっては重要なことです。

莉子ちゃんはくるくると表情を変えながら、大袈裟な動きで驚いてみせると、なだらかなふくらみがほのかに揺れ、澄水ちゃんのそれとはまた違った独特の色香を醸し出しました。


「変だなぁ、確かになんだか視線を感じたのに……」

澄水ちゃんの視線が、再び鏡に映った澄水ちゃん自身の裸体へと戻ってきました。澄水ちゃんの目を通して、あなたは澄水ちゃんの一糸纏わぬ姿を舐めるように観察します。

先程見た莉子ちゃんの裸体と比べることで、澄水ちゃんの抜群のプロポーションが、肢体の流麗さが、より一層浮き彫りとなりました。

気を取り直して、その美しい身体を洗い始める澄水ちゃん。

泡を纏ったスポンジが細いお腹を、伸びやかな太ももを、瑞々しい二の腕を滑っていきます。

その度に澄水ちゃんの肌で泡のくすぐったさを感じてしまいます。

そして、澄水ちゃんのスポンジが、胸へと向かっていきました。ふたつの白いふくらみが、洗われるのを待っているかのようにふるふると物欲しげに揺れているのが分かります。

芹葉ちゃんのぷるんぷるんのおっぱいも、莉子ちゃんの慎しげで儚げなおっぱいも、それぞれ何物にも代えがたい魅力に満ち溢れていました。

一口に美少女のおっぱいと言っても、それぞれ違った魅力があり、大きさ、形、色、柔らかさ、張り、弾力、揺れ方、それに敏感さ。


「んんっ」

スポンジが美乳を撫でるたびに、ぴりぴりと痺れるような快感が乳肌をほのかに震わせます。

それは、澄水ちゃん本人すら自覚していないほどのほのかな淡い快楽でしたが、どうやら澄水ちゃんの胸は芹葉ちゃんのそれよりも、いくらか敏感なようです。

スポンジに撫でられ、押しつぶされ、柔らかく形を変えていくふたつの柔らかなふくらみ。

胸で感じるスポンジの感触。

それだけでもあまりに淫靡な光景ですが、あなたはどうせならスポンジではなく、澄水ちゃんの白い指で直接触って欲しいと思いました。


女の子の指で、女の子の胸を洗う。

右手のスポンジさえなければ、それが叶うのに。

何とかスポンジを置いて、その手のひらで直接胸を洗ってくれないかと、あなたは願います。

手で胸を洗って欲しい。手で胸を洗って欲しい。手で胸を洗って欲しい……。


すると、その願いが通じたのでしょうか?

澄水ちゃんはスポンジを鏡の前に置くと、泡だらけの左手で左のおっぱいを、泡だらけの右手で右のおっぱいをふんわりと包み込み、泡を撫で付けるように10本の指を滑らせました。


「あふぅ……」

澄水ちゃんの可憐な唇から、甘い吐息が溢れています。

澄水ちゃんのおっぱいに、しなやかな両手で撫で回される、むず痒いようなくすぐったさ。

澄水ちゃんの手のひらに、心地よい重量感、10本の指先それぞれに、柔らかく押し込まれた乳肌の感触と、指を押し返す優しい弾力。

美少女の指が美少女のおっぱいを揉んでいるという、あまりにもいやらしい光景。


「あ、あれ?スポンジ……」

このまま永久に胸だけを洗っていてほしいとすら思いましたが、スポンジを持っていないことに気づいた澄水ちゃんは再びスポンジを手に取ると、首筋や足の先などを洗い終え、湯船へと向かいました。


「今日もいいお湯だね〜」

乳白色の浴槽の中には、2人の全裸の美少女。

お湯に浸かった、芹葉ちゃんと莉子ちゃん。

澄水ちゃんはおそらくいつもそうしているように、2人の裸体の前に、自分の裸体を沈めました。


「はうぅ……」

気持ちよさそうな声と共に澄水ちゃんの身体からも力が抜けて、乳白色のお湯の中へと手足を預けています。

先ほどまで胸に感じていた重量感もお湯に溶け、代わりにゆらゆらと心地よい感覚。どうやら澄水ちゃんのおっぱいはお湯に浮いているようです。

その証拠に、目の前では芹葉ちゃんのおっぱいも、お湯に乗ってゆらゆらと柔らかそうに揺れています。

いっぽう、芹葉ちゃんのおっぱいは未だ発展途上。ほとんど平らに近いなだらかな稜線に玉の汗が浮かび、独特の色香を放っています。


その裸体の大半は乳白色のお湯の中に隠されているとはいえ、入浴中の美少女たちというのもこの上なく絵になる光景です。

むしろ、全身をお湯に浸しているために、全身の素肌で滑らかなお湯の感触を味わって、いまの自分の身体、澄水ちゃんが裸であることを強く意識してしまいます。

足に触れるお湯、手のひらに触れるお湯、背中に触れるお湯の感覚、そして、お湯に揺れる、ふたつの胸の感覚。


「澄水ちゃん、なんだかいつもより気持ちよさそうだね〜」

まさかあなたに裸体を見られているなどとは全く気付かない芹葉ちゃんが身体をこちらに向けると、お湯に浮いたままのふたつのふくらみが芹葉ちゃんの体の動きに一瞬遅れてその形を歪ませると、ふるりと元の美しい形を取り戻しました。

可憐な所作に合わせてぷるぷると可愛らしく形を変えていくそのおっぱいが、ついさっきまで自分のものだったことを思い出し、とくんと胸が高鳴りました。


莉子ちゃんのスレンダーなお胸と、芹葉ちゃんのたわわな果実が、見比べて欲しいと言わんばかりに、あなたの目の前に並んでいます。

澄水ちゃんが視線を下げると、澄水ちゃん自身の美乳がお湯に揺れているのを、真上から見ることができました。

水面に揺れる、大小あわせて六つのおっぱい。

そのうちの2つ、澄水ちゃんの美しいおっぱいは、今はあなたのおっぱいなのです。

胸に温かなお湯が当たる感触すら、澄水ちゃんのおっぱいで感じていると思うと、とくん、とくん、と胸が高鳴りました。


「でねー、夏っちゃんってば……」

「柊子ちゃんも誘ってみようよ、詳しいって言ってたし……」


取りとめなのない会話に花を咲かせる少女たち。

しかし、ここはお風呂で、彼女たちは一糸纏わぬ裸の美少女たちなのです。あなたも含めて。

さて、くるくる表情を変えていく美少女たちの可愛らしい顔を間近で見るのも楽しいですが、あなたはもっと美少女たちの胸を見たいと思いました。


顔よりも胸を見てほしい。

しかし、澄水ちゃんの視線は莉子ちゃんの顔、芹葉ちゃんの髪、浴室の天井、自分の手、浴槽の蓋など、なかなかおっぱいを見てくれません。

違う、胸を見てほしい。

いまこの浴室の中で最も尊く美しいものを見てほしい。

おっぱいを見てほしい。


「え……?」


あなたの気持ちが伝わったのでしょうか?

澄水ちゃんの視線が、徐々に下がっていきます。

そう、胸を見たい。胸を見たい。胸を見たい。


「……?」

そして、澄水ちゃんの視線は、芹葉ちゃんの揺れる胸へと吸い込まれていきました。

澄水ちゃん自身も、自分の目が勝手に動いたことに気づいたようです。

しかし、その視界には芹葉ちゃんの美味しそうに揺れる双丘が、柔らかく張りのある極上のおっぱいが大写しになっています。

視線を、顔を下げて、目を皿のようにして目の前の同級生の裸の胸を凝視する澄水ちゃん。


もっとおっぱいを見たいおっぱいを見たいおっぱいをおっぱいを見たいおっぱいを見たい。

あなたは澄水ちゃんの中で、何度もそうささやきます。


「澄水ちゃん、私の胸がどうかしたの?」

「……え?ううん?なんでもないよ……?」

その言葉とは裏腹に、澄水ちゃんの目はゆっくりと芹葉ちゃんの胸へと近づいていきます。

乳白色のお湯に気持ちよさそうに揺れる、芹葉ちゃんのおっぱい。

澄水ちゃんの視界には、もう芹葉ちゃんのおっぱいの白さ以外には何も映っていません。


「澄水ちゃ〜ん?」

「ご、ごめんね、なんだか目が勝手に……」


変な言い訳ですが、実際その通りなのだから仕方がありませんね。

かなり間抜けな様子に見えたのでしょうか?

莉子ちゃんはけらけらと可愛らしく笑っています。


「なんでだろ、さっきから何か時々変なことが……」

我に戻った澄水ちゃんの視線が再び芹葉ちゃんの顔に移ります。

ほのかに火照った芹葉ちゃんのお顔も可愛らしく、見飽きることはありません。

しかし、澄水ちゃんは再びきょろきょろとあたりを見回します。

やはり、何か不穏な気配を感じるのでしょう。

澄水ちゃん自身の中にいるあなたを見つけることは絶対に不可能なのに、無駄なことをしているなんておかしいですね。


もちろん、あなたが見たいのは壁や天井ではなく美少女のおっぱいです。


おっぱいが見たいおっぱいを見たいおっぱいを見ておっぱいをおっぱいを見ておっぱいおっぱい


あなたは澄水ちゃんの中で何度もささやきます。

「あ、また……」

今度は莉子ちゃんの小さなおっぱいへと目が吸い込まれていきます。

莉子ちゃんの華奢な身体に似つかわしい、なだらかな白磁の丘陵。乳白色の温泉に濡れ、ほのかに色づく未成熟な白い果実。儚げに揺れる、桜色の蕾。


「へっ?」

今度は自分の胸を見られていることに気づいた莉子ちゃんが、ぴくんと身体を震わせます。

それに合わせて小さな双乳が、ほんの僅かに、ふる……と揺れました。


本来なら見ることすら叶わないそれを、この至近距離で観察することができるなんて、この澄水ちゃんの身体はなんて便利なのでしょうか。

恥ずかしげに裸体を震わせる莉子ちゃんの隣には、芹葉ちゃんの揺れるおっぱい。

まるであなたを誘うように、ゆらゆらといやらしく揺れ続けています。

その隣には莉子ちゃんのほのかなふくらみ。


もっとおっぱいを見たい、おっぱいを見たい、おっぱいをおっぱいをおっぱいを見たい見たい見たい


あなたのささやきが、澄水ちゃんの視線を少女たちのおっぱいへと走らせます。


「な、なんでこんなに……み、見たくなんか……」

自分に言い聞かせるようにそう呟く澄水ちゃん。

その言葉とは裏腹に、芹葉ちゃんと莉子ちゃんの大小よっつのおっぱいを舐め回すように見比べていまく。

更に視線を下げると、そこには澄水ちゃん自身のおっぱい。胸の谷間に乳白色のお湯が入り込んで、その美しい形を強調しています。

澄水ちゃんの美乳を真上から、この距離から見ることができるのは、澄水ちゃんの眼をおいてほかにはありません。

澄水ちゃんの眼にはいま、澄水ちゃん自身のおっぱい以外には何も映っていません。

あなたの視線を感じたのでしょうか?澄水ちゃんはもじもじと身体を振るわせると、それに合わせてふたつの美乳も恥ずかしげにぷるんと揺れました。

自分の目で見られて感じてしまうなんて、なんていやらしいおっぱいなんでしょうか。


芹葉ちゃんのおっぱい、莉子ちゃんのおっぱい、澄水ちゃんのおっぱい……


澄水ちゃんの両目は、再び目の前で揺れる芹葉ちゃんの胸へと向かいます。


「もー、どうしたの澄水ちゃん、そんなに見られたら恥ずかしいよー」

芹葉ちゃんが流石に頬を赤らめ、胸を両手で隠してしまいました。

しかし、女の子が胸を隠す仕草は、見ようによっては丸出しよりもいやらしく見えるものです。

芹葉ちゃん自身の腕に隠されて、ふにゅりと形を変える、芹葉ちゃんのおっぱい。


あなたは、澄水ちゃんの中で更にささやきます。

もっとおっぱいを見たい。おっぱい、おっぱいを見たいおっぱいを見たいおっぱいをおっぱいをおっぱいをおっぱいを見たいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい……。


「おっぱい……」

「え……?」

澄水ちゃんの唇から、あなたの大好きな言葉が紡がれました。

あなたは構わず澄水ちゃんの中でささやき続けます。


おっぱいを見たい見たいおっぱいおっぱいを見たいおっぱいを見たいおっぱいをおっぱいを見たいもっとおっぱいをもっと芹葉ちゃんの莉子ちゃんの澄水ちゃんおっぱいを見たいおっぱいをおっぱいをおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい


「いえ、あの、おっぱいが……」

澄水ちゃんは、義務感に駆られたかのように、芹葉ちゃんと莉子ちゃんと自分のおっぱいを舐めるように見比べています。

その大きさ、乳肌の白さ、先端の桜色、お湯に揺れる柔らかさ……。


「おっぱいがどうかしたの?」

「違う、え……?な、なんで……?」


澄水ちゃんの両目の視界が、ほのかに涙で歪みます。

しかし、あなたは澄水ちゃんの中でささやきます。

おっぱいを見たいおっぱいを見たい見たいおっぱいをおっぱいをおっぱいを見たいおっぱいを見たい見たいおっぱいを見たい

「うぅ……おっぱい……おっぱい……」


どうしてこんなに同級生のおっぱいを見てしまうのか、どうして自分のおっぱいを見て胸が高鳴ってしまうのか。澄水ちゃんにそれを知る術はありませんが、涙で滲んだ澄水ちゃんの視界の中で三者三様に揺れるむっつのおっぱいの素晴らしさ、いやらしさの前では澄水ちゃんの些細な疑問などどうでも良いことです。

澄水ちゃんは再び莉子ちゃんの小さなおっぱいに視線を向けると、そのなだらかなふくらみを堪能するかのようにいやらしく視線を這わせました。

ほのかに色づいた桜色、なだらかな曲線、確かな張りを感じさせる、ほのかな柔らかさ……。


「もー、澄水ちゃんってば目つきがいやらしいよー」

莉子ちゃんは手で胸を隠し、にこにこと笑いながらそう言います。

恥ずかしくはありますが、同級生の女の子同士ならではの冗談か何かだと思われたのでしょう。怒りや恐怖の気配はありません。


一方、澄水ちゃんの視界には涙が滲んでおり、頬が熱く火照っているのも感じます。

あなたは澄水ちゃんの表情を見たいと思いましたが、ここに鏡はありません。

しかし、この浴槽の中にはまだ1人、あなたが憑依していない少女がいます。


あなたは先ほど芹葉ちゃんの身体を抜け出した要領で、芹葉ちゃんの身体から幽体を分離させました。

すぐ下に、ほの白く輝く澄水ちゃんの魂を感じます。

目の前に、同じくほの白く輝く芹葉ちゃんの魂。そして、赤みがかった莉子ちゃんの魂。


芹葉ちゃん、澄水ちゃんと2回の憑依を経験したお陰で、憑依へ理解が高まったのでしょうか?

莉子ちゃんの魂がもつ憑依への耐性は芹葉ちゃんや澄水ちゃんよりもかなり強いことがはっきりと分かります。

おそらく、先程までのあなたでは、莉子ちゃんに憑依するのは困難だったかもしれません。

しかし、澄水ちゃんの身体で少女たちのおっぱいを堪能したことで、憑依のコツというか、憑依に必要な力が、先ほどよりも強くなっているのが分かります。

今のあなたなら、莉子ちゃんにも憑依することが可能でしょう。

あなたはゆっくりと莉子ちゃんの身体に幽体を重ねていきました。


「んっ……」

莉子ちゃんの身体がぴくんと震え、莉子ちゃんの目や耳の感覚が流れ込んできました。

なだらかな胸をお湯が撫でていく感触。


あなたが莉子ちゃんの中に“入った”ことに、澄水ちゃんも芹葉ちゃんも莉子ちゃん自身も気付いていないようです。


「ご、ごめんなさい、なんだか急に胸が気になってしまって……もう大丈夫だから」

澄水ちゃんは涙目で頬を赤らめ、恥ずかしげに顔を伏せています。

とても可愛らしくたまらない表情ですね。

莉子ちゃんの眼を借りることで、澄水ちゃんの可愛らしい姿を見ることができました。

同時に、ついさっきまでこの可愛らしい少女があなたの身体だったことを思い出し、とくん、と莉子ちゃんの胸が高鳴りました。


「……?」

自分の胸が高鳴ったことを不思議に思う莉子ちゃん。その目の前では、恥ずかしさを誤魔化すように憮然とした表情で、天井近くに視線を走らせる澄水ちゃん。

あなたが澄水ちゃんの憑依を解除したことで、澄水ちゃんに与えられていた「おっぱいを見たい」というあなたのささやきの効力も無くなったようです。

その胸ではふたつの美乳がゆらゆらと乳白色のお湯に浮かんでいます。

真上から見るのとはまた違った趣の、正面から見る澄水ちゃんのおっぱい。


「あはは、芹ちゃんのおっぱいおっきいもんね」

「もー、莉子ちゃんまで」


確かに芹葉ちゃんのおっぱいなら、女の子から興味深く見られても不思議はないかもしれません。

莉子ちゃんは、なだらかな自分の胸には魅力がないと思っているようですが、とんでもありません。

小さなおっぱいには、小さなおっぱいならではの魅力に溢れています。

それを証明するためにも今夜は、この莉子ちゃんの小さなおっぱいで楽しませてもらうこととしましょう。

とくん、莉子ちゃんの小さな胸が、再び高鳴りました。

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