未来のガールズ
バブみ道日丿宮組
お題:未来の心 制限時間:15分
未来のガールズ
『未来に届け、進化する想い』
それが彼女たち、ガールズの力の源。
もっともそれを回収するにはカラダと身体を掛け合わせなくてはならない。しかも相性によってすこぶる変化があるし、特典もあったりする。
でも、相手を選ぶ回収方法はガールズにとって死活問題。好きでもない相手と身体を合わせるなんて純情が許さない。それがガールズなのだ。
「はぁ、どうして今日も出撃しないといけないのよ」
つんつんするのはガールズの1人。
見た目は金髪碧眼のロリだが、きちんと成人してるというか三十路近くある。
そんな彼女が結婚もできずにガールズなんてやってるのは、相手でもある彼のせい。
「ほら、はやくしないと他のガールズに手柄を取られちゃうよ?」
喧嘩腰に話す彼は、彼女のあこがれの人でもあった人。相性がいいことがわからなければ一生ご縁がなかった出会いだ。
そんな彼は覚悟を決めず、彼女とただ身体を合わせる関係でいる。
他のガールズたちは結婚したり、付き合ったりしてるのに彼らは違った。
「わかってるわよ! 気合、気合がいるのよ!」
それが彼女には許せなかった。
だからついつんつんしちゃうのだ。
「主に動くのは僕の方なんだけど」
「いいから、そういうのいいから!」
彼女は彼を押し倒すと乱暴に服を脱がす。
「高かったんだけどな」
「ガールズ手当でどうにかなるでしょ!」
ガールズ手当。それはガールズの相手となった人物に振り込められる謎の資金。
誰が誰と結ばれたかなんて世界が知らないはずなのに、ガールズ手当はそれを特定する。しかも相性問題を解決する相手じゃないと支払わない正確さ。
どこで誰が見てるのかと、ガールズたちはいろんな方法で特定を試みたが、なにかを見つけることはできなかった。
そうとなれば、もうやることをやって事件を解決するしかない。
ガールズたちの大半はそう諦めた。
「ほら、さっさと終わらせてよね」
「倒されちゃ、できることもできないけど」
「ふん」
そっぽを向いた彼女は、彼の身体から離れると静かにベッドに横たわる。
「いつもそれぐらい素直だったらいいのにな」
うるさいと犬歯を光らせながら、頬を彼女は染めるのであった。
未来のガールズ バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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