第十章 真の終わりに向けて

私は思い出した。

何度も何度も、この館をループしている事を

ある時は、トラウマに悩まされた

ある時は、皆を殺した

ある時は、首が飛んで死んだ

そして、ある時は平和のはずの物語ですら悩む友達に気付いた

その後も私は何度もループした。

何度も何度も、それでも私は諦めなかった

私は何度も行ったはずの、ティティーさんの部屋に行く前最後の怠惰のスケルトンさんの会話

ただの世間話のはずだった。けれど私はその時だけ気づいた。

彼の後ろの壁、回転する壁と同じ色だった。

「ねぇ怠惰のスケルトンさん、貴方の後ろの壁って回転するの?」

「ん?

ああ、そういえばそうだったな。

通るか?」

私は、頷いた

回転する壁を通ると

「おやおや、こんにちは。可愛らしいお嬢さん」

そこにはピエロがいた

「今でも可愛らしい姿ですけど、サクッとやっちゃえば、もっと可愛くなるよ」

サクッと?

もしかしてなにかされるの

そう思っていたが

ピエロが道具を出して気づいたら、私は部屋にあった鏡の前に移動していた

「いかがかな。この化粧、この髪型。君にお似合いですよ?」

私はオシャレをされた。

でもその人はかなりの腕で、友達の特徴を言うだけで

最後に私は「貴方の格好にして」と言った。

けれど結局ピエロの格好をしただけになった。

私は元に戻してもらい部屋を出た。

そして、私はまた、ティティーさんの部屋へと移動した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そう、フランケンが言うなら。信じてみる価値はありそうね。

見逃してあげる」

また、同じ終わりを迎える・・・

と思っていたが

「主よ、を言うのは何度目だったか」

後ろに怠惰のスケルトンさんがいた

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