第25話
あなたが3歳のよく晴れた5月に、
あなたはパパと二人で海へデートに出かけた。
また、パパお得意の鎌倉よ。
あなたは行き帰りの時間合わせて6時間。
わがままも言わずに、お昼寝もせずに、
とってもお利口さんだったそうよ。
普通、そんな長時間、子供を車に乗せる?
まったく!パパは非常識なんだから!って思ったけど、
車の中では、パパとずっと、クイズをしたり、お歌を歌ったり、
保育園のお話をしていたりしてたそうよ。
海では、とってもはしゃいでいたみたい。
帰ってきたのは夜の8時過ぎ。すぐにお風呂に入って、
横になったら、すぐに寝ちゃった。
ママはパパに文句を言ったけど、
パパ曰く、「子供は目一杯遊ばせて、疲れて寝るのが幸せなんだ」そうよ。
確かにそうかもしれないけどね。
でも、そのせいで次の日熱を出したりしたら、大変。
お仕事も休まなくちゃいけないし、病院にもいかないといけないし、
何より、あなたが辛くなるんだから。
子供の健康管理も親の務めだと、ママは思うの。
難しいわね。ママはちっともお外で遊んであげられないから。
パパには助けられているけど…。
でも、パパの体力には、誰も合わせられないんだから、
もっと適度に、力を抜いて、全力じゃなくていいから、
あなたと遊んで欲しいのよ。
ごめんね。これは、ママとパパの育児の方針の問題ね。
とにかく、あなたが楽しくて、幸せならそれでいいわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます