とある犠牲者と謁見と空気を読まない者
どうもこんにちは。
リリノの前世の人格、浬緒です。
今俺は死にそうです。
何でだよ! 一体どうしたら万年ボッチの俺に謁見なんて出来ると思うんだよ‼︎‼︎
ブッ○すぞ
……まあ、無理なんだけどねぇ……
何があろうと俺はリリノとノアに口論以外では絶対に勝つ事は出来ないんだよな……
お前等、いざとなったら骨拾うなり蘇生をするなり時戻すなりどれでも良いからしろよな。遺言としてこの言葉を残して置こう。
「――…聞いているのか、リリノとやら。」
今現在進行形で謁見やってます。
俺何もしてないんだけど、何この陰キャの正反対のような、奴……行事?
うーん、どちらの言葉もあってない気がする。
「はい、聞いてます。学園に通えという事ですね。」
「ああ、色々言葉が抜けているがそれであっている。」
「わかりました。もともと行く予定でしたので大丈夫ですよ。」
その言葉に二つ返事で了承する。
「おお! では早速だが準備しよう。」
「はい。もう帰ってよろしいでしょうか?」
ここまできて思ったのだが、言葉遣いはこれで大丈夫だろうか?
……大丈夫だと信じたい。
「良いだろう。あと、お主の力ならば飛び級で高等部から行けるのだが……」
それは嫌だな。だって、アオガクの本編まだ始まってないんだよ?
ということで――
「飛び級無しで中等部からお願いします。」
「うむ。試験は二年くらい後になるだろう。」
「はい、分かりました。では失礼します。」
四年くらい、とは、中等部は12歳から3年間行く学校だ。
ちなみに今の俺の姿は10歳あたりの少年だ。
「わかりました。」
そう言って俺は歩き出した。
「……お主とはまた近い内に会うことになるかもしれんな。」
去り際に国王が言っていたが、気にしないでおこう。
そして俺は部屋(少し違う気がするが)を出た。
………。
俺………完・全・復・活!
は?何やってんの?
少しくらいは空気読めよ⁉︎
ねぇ馬鹿なの?リリノ、お前馬鹿なのね?
いやそこまでボロクソ言われるとは思わなかった。まあ、取り敢えず体の主導権を返してもらうね。
あと、色々と……全員声がほどんど同じだから、どの言葉を誰が言っているのかが分かりにくい。
という訳で、必要無い時は出て来ないでね。
あのさぁ……俺、強制的に表に出て来させられたんだけど。何か言う事ない?
……スマン
はぁ…… これ、
俺って完全に被害者だよね?
……はいはい帰った帰った
浬緒が五月蠅いので精神世界を別けた。
うん これで静かになった。
ふぅ……
よし、帰ろっかな。
そして、精神世界から出た。
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