――の記憶

眩しい。

こうして日の光を浴びるのも久し振りだな。

嗚呼、やっぱり外の空気は澄んでいるな。

という事はさて置き、俺は疲れた。

だからッ‼︎‼︎ 俺は寝る‼︎‼︎

今! すぐに、だ!


俺は【思念伝達ユーリス】にて暫くの間、寝る事を報告。

その後、【転移テレポート】で家に帰宅。

そして、ふかふかの布団に入り就寝。

疲れが溜まっていたからか、俺は1分も経たずに深い眠りついた。



◇■◇



Side.?????


「兄さま! 起きるのだ!」

幼い声が部屋に響く。

この声の主は身長が120cm位の黒髪の少年。

「ふぁ………………おはよー」

兄さまと呼ばれた少年は、目を擦る。

この少年も身長が120cm位で黒髪持っている。


「朝ごはん、なのだ! 今すぐ行くのだ!」

「……分かった分かった………一緒に行こう………クロ。」

どうやら、起こしに来た少年はクロと言う名前のようだ。

双子の少年達は部屋を出た。


辿り着いたのは、巨大な扉。と言っても、4m位の高さだ。

二回ノックすると、扉が音を立てて開いた。


「――来たか。座れ。」

扉の先には縦長のテーブルが置かれている。そして、そのテーブルの周りには全部で1、2、………12脚の椅子がある。

上座には黒長髪の男が座っている。

「………父上、おはよう御座います……」

「おはよう………ございます!」

「ああ。」

男は無表情で言う。この男は双子の親らしい。

男が周りの者に目配せをする。


「――は。今直ぐにお持ち致します。」

反応したのは執事っぽい服を着た奴だ。

そいつは厨房がある方向へと向かって行った。

暫くすると、先程厨房に行った執事っぽい奴がお盆を持って帰って来た。


「今日のメニューは―――…」



この場に居る全員(3人)は黙々と食事を始める。

会話が一切無いので、カチャカチャという音がやけに目立つ。

そして、5分もしないうちに、が食べ終わり席を立つ。

そして無言で部屋を去って行った。



「ふぁああ…………」

双子の兄が大きな欠伸をする。

「どうした、兄さま。まだ眠いのか?」

双子の弟――クロが兄に問いかける。

「………うん。最近あまり寝てなくて…………」

「また……モグ…魔法の研究なのか? 体調に気を付けるのだ……モグ」

クロは食べながら喋る。

「……ちゃんと飲み込んでから喋れ。」

「はーい、なのだ……」

クロはショボンと俯く。



「……御馳走様。」

「ごちそーさまなのだ」

2人は席を立つ。


「……この後、魔法の練習をする予定だ。……一緒に来るか?」

「うおおお! 兄さまの魔法はすごいのだ! 一緒に行くのだ!」

目を輝かせながら返事をする。

「……うん。行こう」

兄は少し微笑んで言った。

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