アビス大迷宮・4
俺が【
ちなみに、見た目は魚と肉を足して割った感じだ。
水龍の肉は、魚のような味がするのだ。
結構美味い。
今回はこれを塩焼きにする。
そして、味噌汁と米だ‼︎
日本人にとって馴染みのある和食だ。
脳内で前世の
今回和食にした理由は、コウセイが日本人だった事もある。他は、単純に俺が食べたいだけだ。
俺は、これからどうしようかなと考えながら飯を作っていた。
数分後。
――よし。できた!
「ほれ、飯できたぞ。」
「おお。サンキュ あれ、もしかしてこれ、和食⁉︎」
驚いた顔で言う。
「ああそうだ。食え」
「この世界に箸で飯を食うなんて文化あったのか……」
へぇぇすげぇみたいな反応だったが、
「いや、ねぇ。全くもってねぇ。」
即否定した。
箸なんて以ての外。和食なんぞこの世界に存在しない。
「えっ、じゃあ……?」
「俺の場合は複雑だが、日本人だった時もある。」
「ええ⁉︎ 初耳だけど⁉︎」
そりゃそうだろう。
「初めて言ったからな。」
「確かに、でも、あれ? 元・人類最強? 日本人⁇」
コウセイは混乱しているようだ。
「あ――…あれだ、人類最強が転生して、日本人になって、また転生して、今に至る。って感じ?」
大まかな説明をする。
「ん――…なるほど?」
あれ、何かを忘れている気がする。
「あれ、そういえば、仲間いないの?」
………
――あ‼︎‼︎
そうか思い出した!
「俺、最深淵近層に行こうとしてたんだった。コウセイも行くか?」
一応訊いてみる。
「何もしなくて良いなら。」
コウセイ、笑顔で答えた。
「オッケー。なら、早く食べ終わって行こう。」
「よし行くか!」
俺は手ぶらの状態で言った。
「いやちょっと待て。なんで何も持ってないんだ?」
「え、帯剣とかした方が良いのか?」
「しとけ。マジで、いつ魔物が来るか分からないからな。」
割と真剣な顔で言ってきた。
そこまで言うなら一応帯剣しておこう。
【
「なる早で行くぞ。」
「ウィッス」
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