第6話 潜水戦に例えて

伊藤が考える初期のサイバー戦というものは、潜水艦における潜水戦みたいなものに思えたようだ。


無敵のサイバー部隊を抱える大陸の組織は脅威であろう。しかしながら対策を練り、対処法を考えれば、追いつめられる事が可能ではあると、この時点では考えていたようだ。


「涼宮、対策5課では現在サイバー攻撃に対してどのような行動を取っている?」


「各部署にセキュリティを強固にするよう指示して、情報が漏れても大丈夫な状態にしている模様です」


 すると伊藤は、サイバー攻撃に対して対抗できる新兵器を持ってくるよう指示するのである。相手を追い詰めるよう、こちらも臨戦態勢を整えるように、考えるのであった。ゲームのようにこなすその姿は、清々しいものであったようである。


「了解です。至急手配します」


 涼宮がそのように答えると、こちらが手出しできないという常識をくつがえすよう、行動を取るのであった。

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