第4話 涼宮の意見を聞く
対策5課などから連なる官庁を出ると、そこはすぐにお台場が見えていた。そこを歩くと、部下である涼宮が一緒についてくるのであるが、彼はキャリア組の出世候補として期待してくれる成果をやってくれるだろうか。
「お供します」
「ああ」
涼宮が一緒に歩くと、大陸の日本への主な活動を考えながら、色々な対抗策を考えるのであった。ロシアで考えるならば、KGBはもうなくなってしまっただろうが、軍の情報機関であるGRUは今も健在である。セキュリティが厳しいはずのイギリスやドイツでさえ、盗み出す事が可能なのだから、日本では情報が流出しているとみて、それが正解であろう。
「なあ涼宮、君ならサイバー部隊と二重スパイ、重要度から言ったら君はどっちを重宝したいかね」
かつての冷戦時代には二重スパイも活躍していただろうが、時代が変わり、サイバー犯罪で情報を盗む行為が増えてくると、どちらを優先的に考えるべきか、ちょっと迷ったようである。伊藤は、サイバー犯罪に対してあまり詳しくないので、部下である涼宮に意見を求めるのであった。
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