第8話 魔法使いに憧れて

 更衣室に置いてあった水差しを空にし、何とか平常モードに復帰した誠一と一緒に容子らと合流した良二たちは、王宮に向かう馬車内で配られたサンドイッチで昼食を済ませていた。

 良二としては真相を知ってるだけに、誠一を見るロゼの尊敬に満ちたまなざしがおかしくもあり恐ろしくもあった。

 しかし、よくもあんなハッタリかませたもんだ。蒸し返されて余計な火の粉を被らないように、この先の魔力検査云々に話を振るとしよう。

「魔導省は王宮内にあるのですか?」

「王宮敷地内の本殿とは別の棟に本部を構えております。中には行政部門、魔導軍部門、魔導研究部門と大きく分かれており、魔導研究の成果はどこの国も国家機密扱いなので敷地内に置かれることが多く、エスエリアも同様となっております」

「体力検査は、あたしたちの学校でやってた事とあまり変わらなかったけど、魔力検査ってどうやるのかな?」

 美月も入ってくる。

「魔素制御能力検査は身体能力検査ほどは手間はかかりません。基本は魔導検査士が魔球の反応を見て能力値、適正を判定します」

「適正って、風属性とか火属性とか?」

「ご存じなのですか? チキュウには魔法は無い、と伺っておりましたが?」

「あ、その……空想絵巻と言いますか、想像上の絵空事の中だけの、あんな事いいな出来たらいいな、みたいな、感じで……」

「ん~、もしかしたら魔界や天界が発見される前の、我々と同じ状態なのかもしれませんね。魔族や神々がいない世界なんて変ですもの」

 ――はあ……まあ、この先、地球でも発見されるかもですが……

 因みに、こちらでは地球に相当する呼び名は”アデス”と言うらしい。

「話を戻しますと、適性は持って生まれた体質の様なもので、ある程度は決まっております。が、鍛錬次第で不得手を伸ばす事もできます。持てる適正と自分の進みたい道を考えて活かす、伸ばす努力が要求されます。大体の人は自分の適性に合った道を選ばれる事が多いですが」

「適性は、どんなものが?」

「概ね天・地・雷・風・水・火に分けられますね。その他に、人族にはまずありえない聖属性は神々が、闇属性は魔族の方によく見られます」

「それぞれの属性は、どんな魔法ができるのかしら?」

「その辺りは組み合わせ次第で多種多様ですので一概には言えないのですが」

「やっぱり大きな火の玉でドカーンとか?」

「そういった破壊力の大きい魔法が使える人は、やはり軍人や冒険者になることが多いです」

 また異世界モノ定番のワードが出た。良二が喰い付く。

「冒険者とは?」

「辺境の地域等に現れる魔獣の討伐や、恥ずかしながら人間や魔族の間では人様の財産を狙う不届きな盗賊たちも居りまして、行き来する人たちをそう言った連中から護衛する等を生業とする人たちです」

と、話が弾んでいるうちに、馬車は王宮に到着した。

 今朝がたと違い、フィリアが同乗してる訳ではないので儀仗隊の出迎えは無かったが、防衛省の紋を構える馬車であるせいか、他の一般の隊列とは違うルートをフリーパスで通過し、王宮の敷地に入った。

「わあ、すごい! まるでテーマパークみたい!」

 美月や容子が入場した敷地内の景色を見て感嘆の声を上げる。

 王宮敷地内は建物ひしめく城下町とは違い、用途ごとに区分けされた建物・家屋が厳正に並び、大きな池や森、公園などがあり、広さは王宮を取巻く城下町以上にあるのでは? と思わされるほど広大だ。

 王宮本殿の全体を見渡せる路地を通ると、容子らから、また感動の声。

 中世ヨーロッパを舞台にした映画や物語そのままの宮殿の美しさ、荘厳さに圧倒されまくっている感じである。

 そんなこんなで燥ぐJKらで揺れる馬車は王宮内に入ってからも結構な距離を走り、本殿の北東の奥まった位置にある魔導省魔導研究棟に到着した。


 魔素制御能力測定は身体測定とは違い、脱衣や着換える必要が無いのですぐに行われた。

 良二たちは、白衣を着た魔導検査士の言う通りに検査用魔球に手を当てて順番に測定された。

 結果から言うと体力検査と同様に、4人はアデス人と比較して、とても高い能力値を示していた。

「昨日の勇者様の結果ほどではありませんが、潜在能力ではかなりの高レベルと言っていいと思います。少し訓練すれば魔導部隊に即戦力で参加できるかもですよ!」

 と、エルフの検査士は若干、声を荒げ気味に喋った。

 後方では他の研究員が小声で、

――勇者様に限らずチキュウ人はどうなってる? 

――魔素との相性が我々以上に良いのか? 

――一人くらい研究対象として預からせてもらえないだろうか? 

――いや、さすがにあの実験には耐えられるとは? 

とか、言い合ってるのが聞こえて来たのだが、話が進むほど物騒な話になりそうなので良二は目を背けることにした。モルモット扱いとかマジで勘弁である。

「え? え? あたしたち、魔法使えるようになるのかな!」

 研究員たちの物騒な反応はそっちのけで、美月が思いっきり目をキラキラ輝かせて質問した。

「はい、訓練次第では魔法を発動させるようになるのは、それほど時間はかからないでしょう」

 それを聞いた容子と美月は、顔を見合わせて胸の前でガッツポーズであった。魔法少女になる夢でも抱いてたのかしらん?

「4名の方々は平均して能力値が高いのですが、コバヤシさまは天と風、マツモトさまが火と地、クロダさまが雷・風、キジマさまは天・地・水に特に適性が認められます」

 各適性による魔法がどんなものかよく分からないが、魔法が駆使できるかも? と思うだけでJKたちではないが良二も胸が躍った。

「クロダ様は雷に風、それにこの能力値。これにあの身体能力、格闘センスが加わっては私などとても太刀打ちできませんでしたわ。ああ、クロダ様が殿下をお認めくださってホントよかった!」

 ロゼが何やら言ってなさるが、まさに知らぬが仏である。

 しかし、何気に敗北宣言してしまうとか、戦闘メイドの矜恃はどこへ行った?

 もっとも誠一ははしゃぐロゼから目線を逸らし、冷や汗をだらだら掻きまくっているワケだが。

「そう言えば沢田君、いえ、勇者様の適性はどれくらい有ったんですか?」

 容子が聞いてみた。

「全てです!」

 聞かれたエルフ検査士が耳をピーンと立てて答えた。

「全部?」

「はい! 天・地・雷・風・水・火に加えて聖属性と闇属性にも、最高度の適性がありました! こんな適正能力をお持ちの方は三界広しと言えど、魔界を統べる大魔王さまか、天界の大神帝さまくらいです!」

「えええ! 史郎君、魔王様になっちゃうのぉ!」

 違う、そうじゃない。だろ? 美月くん?

 しかしエルフの検査士さんもメッチャ興奮してるし、よほどレアな人材なのだろう。まあ、異世界から召喚するほどだし、さもありなん……

 しかも、聞くところによると天界の頂点、大神帝は、人からは理解も認知も不可能な属性を持っている、とか言ってるし……


 検査は滞りなく終了し、良二ら一行は帰宅するため、魔導殿の表玄関で待機していた。

 4人の検査結果はすぐにまとめられ、現在開かれている召喚儀式の(後始末)協議会場に送られた。

 その使者と入れ替わりに、フィリアに同行した衛兵が彼女のメッセージを伝えにやって来た。協議は今しばらく続きそうなので、先に帰ってほしいとのこと。

 と、言うわけで自分らの去就がまだはっきりしないのは残念だが、魔法に関しては何かと疲れている誠一を除き、全員わくわく状態なので、良二ら3人は帰ってメイスやロゼを質問攻めにしようと手薬煉引くことにした。

「本来、殿下とご一緒に戻る予定でしたが変更となりました。ですが防衛省の馬車は既に帰隊しております。そこで殿下の伝手で近衛団の送迎馬車を、お借りできることになりまして、間もなく到着するものと」

 ロゼがそこまで説明していると、ちょうど近衛団の歩兵1個分隊が件の馬車を引いてやってきた。

「来たようですわ、あら?」

「分隊止まれ!」

 ロゼは先頭の分隊長らしき女性兵士に目を止めた。

「ご無沙汰しております、カーセル少佐!」

「まあシルヴィじゃないの、久しぶりね。近衛団に移籍したとは聞いてたけど。ん? 今、分隊長?」

 シルヴィと呼ばれた黒髪ショートの、如何にも活発快活な元気いっぱいそうな女性兵士が、ロゼに対してビシッと敬礼した。

「はい! 去年夏より歩兵第1中隊第3小隊第1分隊長に上番しております!」

「あの頃から元気いっぱいだったけど、相変わらずのようね。安心したわ」

 シルヴィがなかなか敬礼から直らないので、ロゼも気が付いたように姿勢を正して答礼した。退役してからそれなりの年数がたっているので久しぶりの敬礼であった。

「あなたが来てくれるとは思わなかったわ」

「フィリア殿下が馬車をご所望と伺いまして、もしやと思い、志願いたしました!」

「分隊長殿! このお方が良くお話しされていた、ロゼ・カーセル退役少佐殿であらせられますか?」

「そうだ、私が新人の時の助教殿であり、剣のお師匠様でもある。みな粗相のないようにな!」

 シルヴィの指示のもと、馬車の用意がされて、兵たちは良二らを案内した。

「あ、あの……」

 美月がロゼとシルヴィに近寄った。

「近衛団の方って言ってましたよね? 史郎君の事、何かご存知じゃないですか?」

「え? シロークン、ですか?」 

 心配そうに尋ねる美月の意を酌んで、ロゼも一言添える。

「……何か知ってることがあれば教えて差し上げて」

「シロー……あ、勇者様ですか! ああ、申し訳ありません、勇者様は近衛教育隊に入営されておりますので、歩兵の私どもでは……」

「そう、ですか……」

 ダメもとではあったが、やはり美月は少し落ち込んだ。それが居た堪れなかったのかシルヴィは、

「あ、あの、私の同期が教育隊本部管理中隊に勤務しております。支障の無い程度に聞いてみましょうか?」

と、骨折りを買って出てくれた。

「本当ですか!? ぜ、ぜひ、お願いします!」

「無理言うけど、頼むわ。服務規程違反にならない限りで」

 やり過ぎて、万が一にも責任の矛先がフィリアに向かうことは避けねばならない。ロゼとしてもその辺りが限界であった。

 しかしシルヴィは、

「お任せください!」

と、胸をどんと叩いて快く受けてくれた。で、直後。

「……で、あのぅ、その見返りと言ってはなんですが……」

「ん?」

「お暇な時で結構ですんで、少佐。一度、部下たちへの剣技指南など……お願いできませんか?」

「指南? 剣技の?」

「是非ともお願いします!」

 ロゼの答えを待たず、他の兵たちからも、

「分隊長殿のお話を聴いてて是非お手合わせ願いたいと常々!」

「ああ? 手合わせなんて10年早い! 基礎だ基礎!」

と、次々と兵たちが懇願してくる。

「そうねぇ。わかったわ、いつになるか分からないけど、なんとか時間を作りましょう」

 おお! やったあ! ロゼの良き返事に歓喜する兵たち。しかし、ここでロゼ。

「でもぉ……」

「「「?」」」

「指南なら、私より、もっと素晴らしい方がいらっしゃるのよねぇ」

 ロゼは誠一の方へチラっと目配せした。

「「「え?」」」

 分隊の全員の視線がロゼに倣って誠一に注がれる。

 注目が集まった誠一は、心臓がバックファイアを起こしかねないほど締め上がり、いささか薄くなり始めた髪の毛が逆立って見えた。

「あの方が? 失礼ながら、かなりお歳を召しておられるような……それほどの方なのですか?」

「今日の午前、防衛省でランボー教官の後ろからの不意打ちをさらりと躱して、一瞬で顎を砕く寸前まで攻めて教官を降参させたのよ?」

「「「「「スゲ━━━ !!!!!」」」」」

 ――違うんです、あれは……違うんです……

「あの、音に聞こえたランボー教官の不意打ちを!?」

「しかも後ろからの!」

「教官の初撃を躱すなんて信じられません! 2回目で躱せた少佐ですら伝説なのに!」

「不意打ちを喰らって『後ろにも目を付けろ! 敵はどこから来るか分からんのだぞ!』までがセットでしょ!?」

「こ、これは少佐殿とご一緒に、ご指南いただかねば!」

 シルヴィ分隊総出の尊敬の眼差しに射抜かれる誠一。なんか目の焦点が合ってないような?

 ――すみません……ホント、勘弁してあげてください………


 いきなり値40以下の低血糖を起こしたみたいにドッと疲れた誠一を含む5人は馬車に乗り込み帰途に就こうとした。先程の史郎の近況について、ロゼが窓越しに念を押してくれている。

「手間かけさせるけど宜しくね、シルヴィ」

「出来る限り尽力します、では道中お気をつけて。全員整れーつ!」

 シルヴィの号令のもと、分隊は一糸乱れず即座に一列横隊を作った。

「カーセル鬼姫少佐に対し敬礼ー!」「「「「「お疲れ様でした!!!」」」」」

「やめて━━━ !」

 ロゼの悲痛な叫びが響く中、王都の西に連なる山々に、良二たちが来て三日目の太陽が素知らぬ顔で沈んでいった。



 屋敷に戻った5人、ことに容子・美月は出迎えたメイスに魔法についての質問攻めを行った。

 誠一は「とにかく横になりたい……」と自室に向かった。うん、しっかり休んでくださいな。

 ロゼは午前も午後も鬼姫呼ばわりされてちょっと堪えているようだが、メイスと一緒に容子たちの要望に応えて付き合ってくれた。良二も魔法については興味津々なので同席させてもらうことに。


 魔法の発動に最も大事とされるのはイメージなのだとのこと。

 体内と空間に漂う魔素はイメージの念によって具現化されその形を成す。イメージさえ適切であれば、詠唱呪文の類も不要と言えば不要だが、より先鋭化させるための精神集中に一役を担う。

 初心者は詠唱をすることにより邪念を払い、イメージを具現させやすくなり、熟練者になれば短詠唱や無詠唱で発動できるようになるそうな。

 詠唱呪文は模範例もあるが、自分が念を集中できる言葉なら極端な話、好き勝手に唱えてもいいらしい。

「試しに、ローソクに火をつけてみましょう」

 と、メイスが実践してみる。

 握った右手から親指と人差し指を上に突き出し、ローソクに向かってフィンガースナップを鳴らすように振り下ろすと、ローソクの芯にポッと灯がともった。

「「「おおお!」」」

 初めて見る魔法に感動する三人。さっそく初心者向けの呪文を教えてもらい、挑戦してみる。

 美月は眉間にしわを寄せ、懸命にイメージしながら呪文を唱え「えい!」と叫んだ。が、ローソクには火はともらず、一筋の煙が一瞬、昇っただけであった。

「あちゃ~、だめかあ」

 がっくりする美月。だがメイスとロゼは目を見張った。

「すごいです、いきなり発動するなんて!」

「え?」

「煙が上がったと言う事は、芯が燃えたって事ですよ?」

「そ、そうか! おおおお!」

 美月の表情がコロっと変わり、目が思いっきり輝いてきた。

「今度はあたしね!」

 次に挑戦した容子は水をイメージしてみた。

 天と風に次いで水の適性値もそこそこあるので試してみたのだが、用意されたコップには水は溜まらなかった。代わりに掌が汗をかいたように濡れていた。

 イメージがズレたようだが、水を出すこと自体は成功したと言えよう。容子ちゃん、ちょっと微妙な笑顔。

「よぉし、じゃあ俺も!」

「がんばれ良さん!」

 良二も美月と同じくローソクに挑戦してみた。

 良二の得意は天、地、水だが、火を起こす程度のいわゆる生活魔法程度であれば、それほど高い適性値は必要ないそうな。

 集中するため目を閉じ、呪文を唱えながらイメージを膨らませ、念を込めてメイスの様に指を振る。

 するとローソクの芯からは、美月同様に煙が上がった。

「良さん、やった!」

 容子が叫ぶと良二は目を開け確認しようとした。が、その時炎のイメージが散ってしまったのか、煙がか細くなっていく。

 ヤバイ、消える! と思った刹那、良二はキャンプの時の火おこしに使った、ふいごを思い出した。

 するとほんのちょっとの空気の流れが起こり、ローソクの芯は赤く染まって、やがて……

ポッ!

着火した。

「ついた! すごい!」

「あーん、負けちゃったぁ! 火の適性はあたしが一番あったのにぃ」

 容子・美月がもう、はしゃぐはしゃぐ。

 三人も、いきなり自在に魔法が使えるなどとは当然、思ってはいなかった。しかし、魔法が使えそうだと、その片鱗が見えてきて期待はいやが上にも高まってくる。

 何より、良二が試したのは火にしろ風にしろ、適正とは判定されなかった属性だ。それが発動できたとなれば、これが得意属性ならば! と胸が躍るのも当然であろう。

 昨日まで襲われていた異世界召喚された不安がどこかへ行ってしまいそうだ。

 対して、

「検査結果からすれば、ある程度は予測出来ましたが……」

「初めてでありながら火属性の後に、すぐ風属性の発動を!」

「それも適性値は低位の属性なのに……」

メイスとロゼは口をあんぐりあけながら良二をじっと凝視した。

 ――あ、いや、やめて下さい、黒さんの二の舞は結構です……

 ちょいと冷や水の良二である。うむ、ちょうどいい塩梅に過信を戒められている様子。

「もうお休みだけど、クロダさまならもっと!」

「いきなりイナズマ落しとか!」

 ――うわぁ、なんかすっげー期待されてるみたい……すまん黒さん、フォローする余裕……無いわ……

 とは言うものの、午前の体力検査でもそうだが、やはりここは異世界モノ定番のチートを期待してもよいのではなかろうか? 

 魔法も体力も、どこまで強化されるのかは全くの未知数ではあるが、ここまでのワクテカは良二の短い人生の中では間違いなくトップだろう。

 良二は、美月や容子と共に火起こしや水出し、送風など、屋内で出来そうな小規模な魔法の練習を寝るのも忘れて没頭した。

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