第5話

コンビニで不良に絡まれた後、家に帰るとさっき買った弁当を食べ、くつろいでいた。


いろんなことが起こりすぎて頭がパンクしそうだ。


どうやらあの世界のレベルアップはこの世界に反映されるようだ。


明日も不良たちに殴られるのだろうか?それでも殴られてももう何てことないかもな……。


例えそれでも、人からいじめられるのは悲しく思えた。


「はぁ、明日になってほしくないなー。まあ、悩んでもしょうがないから寝るか」


俺は明日平和な学校生活が来ることを祈りながらベットに入った。


部屋を暗くしてうとうとしている時、ふと思った。


「そういえば寝たらまた異世界へ行けるのかな?」


そんな思いが浮かびながら俺は眠りに落ちた。



俺は目を覚ました。


地面が固い。


やはり異世界か。


俺は眠りにつくと異世界に呼び出されるようだ。


洞窟の外に出るとまだ日が昇ったところだった。


俺はまず今日何をするかを考えた。まず、最優先はこの世界のことを知ること。そのためにはまず人を探さなければいけない。俺は人を探すことを目標とし、その道中でレベル上げをしていくことに決めた。


俺は早速昨日と同じように太陽が沈む方向に歩いて行った。小一時間ほど歩いたが町は全く見当たない。


「本当にこの世界に人はいるのか?」


そんなことを考えているうちにモンスターに遭遇した。


二足歩行で見た目は醜い姿をしているが、体が全体的に太く、殴られたら骨が一瞬で砕けそうだ。


早速スキル<鑑定>を使ってみる。


キング・オーガ


レベル24


レベル24かぁ。まあ、昨日レベル20の敵倒せたし大丈夫か……


俺は前回レベル20の敵を倒すことに成功したことから今回も戦うことにした。


前回と同じようにファイアーボールを作りキング・オーガに投げつけた。


キング・オーガはなすすべもなく倒れていき絶命した。


意外とあっけなく終わってしまった。


パンパカパーン!!


脳内でファンファーレが鳴り響く。


レベルが14に上がりました。


俺はウィンドウを見た。確かにレベルが14に上がっている。


そして次はドロップ品だ。


キング・オーガはすでに黒く変色し溶けてなくなったが、その跡にはドロップ品が残されていた。


早速俺は手に取りスキル<鑑定>を使う。


魔石×1


純度20%


こうして戦いは終わった。


「純度20%だといくらなんだろうか?」


俺は【換金】システムで換金しようとする。


魔石(純度20%)→3000円


交換を実行しますか?


YES or NO


俺はYESを押した。


どうやら純度が高くなるにつれて、換金できるレートは高くなっていくようだ。


俺はモンスターを狩ることでお金が稼げることに満足した。


こうやってモンスターを狩り続ければ、俺の姉の治療費である4000万円を作れるかもしれない。


そう思い俺はモンスターを狩りまくることにした。

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