2-3 領主は誰?
●領主は誰?
奈落の魔域は2.5における大きな追加要素、アルフレイム大陸を舞台にするなら、これを登場させない訳にはいきません。奈落の魔域は、魔剣の迷宮とはまた一味違う魅力的な障害です。冒険者達がどう活躍し、攻略するか楽しみで仕方ありません。
GM : では、奈落の魔域へ足を踏み入れた冒険者達。
GM : 一瞬前後不覚となり、五感が遮られる。
GM : 次の瞬間、目を開くとそこは小さな村の中でした。
GM : 朝日が眩しく差し込み、穏やかな風が一陣吹き抜ける。
GM : 地面には背の短い草が生えており、周囲を見渡せば素朴な家々が立ち並ぶ。
GM : しかし、広がる青い空の雲は目にも止まらぬ速さで動いている。木々は風がなくとも葉擦れの音を響かせたり、至る所の陰が濃密だった。
GM : のどかで心安らぐような光景の中にも、異変は見て取れた。間違いなく、ここは奈落の魔域の中だろう。
GM : 以上となっています
ミミ : 「はっはぁ、噂通り、狂ってるな」
アルフレッド : 「まるで異世界じゃな」
ルルン : 「なんだかもっとおどろおどろしいの想像してたけどおもったより平和だね」
ルカ : 「村……でしょうか」
アルフレッド : 「村人が蛮族とかあったりせんよな」
ルカ : 全員いるか確認します。 ジークさんもいますね。
ルルン : 持ち物も全部ありますか?
GM : 仲間は側に全員おり、持ち物や身体に異常はありません。
ミミ : 周囲に私達以外の人は?
ミミ : あと、空の雲については、まるでビデオの早送りみたいな感じに見えるってこと?
ルカ : 「日の登りから考えて……現在は朝のようです」
GM : 今の所見えませんね。少し村外れ辺りに居るからでしょうか。
GM : 雲はそんなイメージですね。かなり早く過ぎ去っては消え、を繰り返しています。
ルルン : 「ずっと空見てたら目が回りそう……」
ルカ : 「ウェンディ様と蛮族の他に5人、気をつけて進みましょう」
ミミ : 「ま、異世界とは言い得て妙だな、まるで絵本の中だ」
ミミ : 「誰かの心象風景という話もあるが、そういう意味では、本当にそうなのかもねぇ」
ルカ : 「不安定な感じがするのもそういうことなのでしょうか」
アルフレッド : 「魔神の住処だからもっと薄暗いイメージだとおもっとたが」
ルルン : 「もっと暗くて雷とか落ちてるイメージしてた!」
ルルン : 「とりあえず村の中心のほうに行ってみる?」
ルカ : 「そうですね……」
ルカ : 「できるだけ目立たないように村を散策してみましょう」
ミミ : 「少なくとも、ここが物理法則諸々を無視しているのは事実だな。そういった意味ではここは十分狂ってるし恐ろしいよ」
ミミ : 「ただ、本当に恐ろしいのは、理屈では解っていようが、どうしてもそうは思えないところにあるんだろうねぇ」
ミミ : まで自説を垂れ流したところでルルンの案に賛成。
ルカ : 「目を開けたら炎や水の中だった、とかでなくてよかったです」
ミミ : 「はっはぁ、それは確かにそうだ」
ルカ : それでは行きましょう。
ルルン : 村の中に進みます。
GM : 村の外には草原が広がるばかり。めぼしいものがなく、村の中心へ進む冒険者達。
ルカ : 注意して進んでいますよ。
GM : 普通の民家や、粉挽き所など一般的な村の施設を通り過ぎてしばらく進むと
GM : 周囲から視線を感じるようになるでしょう。
GM : 家々から、恐らく村人達が冒険者達を覗いているようです。
GM : そこで、危険感知判定をどうぞ。
GM : 目標値は10です。
ミミ : 19
ルルン : 15
アルフレッド : 11
ルカ : 16
GM : 全員気づけました。
GM : (ころころ……)では、ルカに何か飛んでくる小さな物体に気づけます。
ルルン : 「ルカ君あぶない!」
ルカ : 「……!」何です!?
ルカ : 武器ではたき落とします。触れるのも怖いので……。
GM : では、コツンと武器で何かを弾き落とした。バチャ、という音がします。見れば、それは生卵でした。
ミミ : もったいな。
ルカ : 早速リカントいじめですか……?
ルルン : 命を大切に!
アルフレッド : 「た……ま……ご……?」
GM : それに続き、今度は小石なども皆さんの付近へ飛来してきます。
ルルン : 「!?」
アルフレッド : 「みなわしの後ろへ」
GM : ぽつり、ぽつりとまるで大雨の前の降り出しのように辺りに落下しては小石が転がったり、生卵が潰れていく。
ルカ : 「どうやらあまり歓迎されていないようですね……」
ルルン : 小石投げ返したい。
GM : 投げている主は、家々の影に居た村民達だった。
ミミ : 撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだよなぁ?
ルルン : フレイムアロー撃ちます?
ルカ : 「奈落の魔域ですから当然といえば当然ですが」
ミミ : あれ、奈落の魔域って人族も精製するんだっけ?
GM : そのような場合もあるようですね
ミミ : りょ。
アルフレッド : 「わしのタワーシールドが…た…ま…ご…ま…み…れ………!?」
ルルン : 「アルさん落ち着いて!」
ルカ : 陽の光に当てれば乾燥して取れやすくなります……!
ミミ : それかなり腐ってない?
GM : 次第に「出ていけ!」と声が聞こえてきますが……。
ルルン : 盾掲げといて(笑)
アルフレッド : 「あやつら少しシメておくか」
ルカ : 「!?」
ミミ : 「正直、その方針も無くは無い」
ルカ : 「ちょっと待って下さい!」
GM : その内、白いひげを蓄えた初老の男性が声を上げる。
GM/初老の村民 : 「待て、あれは……冒険者達ではないか?」
GM : その一声で投石が止み、どよめきが広がった。
ルカ : 「僕たちは冒険者です。この村の様子……何があったのですか?」
ルカ : 魔域とはいえ、戦わずに済むなら……です。
アルフレッド : 「ジークよ。今動けるようにしてやるからのぅ」
アルフレッド : 「いきなり生卵は、なかなか結構な歓迎じゃのう?」
GM/初老の村民 : 「おぉ……しかも、男爵様の知り合いじゃ。皆、投石はやめ、やめ!」
ルカ : 「男爵様……?」
ルルン : 「男爵様?」
GM : 村民たちは安堵したように姿を現し、近付いてくる。その初老の男性が会話に応じるでしょう。
ミミ : いつの時代の人間だよ。
ルカ : なぜこんなことをしているのかの説明をしてもらいたいですね。
アルフレッド : 「なぜ生卵を投げつけたのか何かいう事はないのかのぅ。これこれ? 落ち着くんじゃ。のぅジークよ 」
ルルン : ジークの背中をポンポンたたきます。
ルルン : 「どうどう」
GM/初老の村民 : 「こりゃすまなんだ。男爵様は身を守ろうとしておられてな、蛮族達や……その他の者であろうと、害する存在は皆一致団結して抵抗しようとしておったのだ」
GM : ちなみに男爵はバロネスと呼んでいます。なので女性の男爵ですね。
アルフレッド : 「ルルンよ、ジークは今逆立っておる。撫でるなら上から下に撫でてやるんじゃ」
ルルン : 上から下に撫でます。
アルフレッド : 「その男爵はどこにおるのかのぅ」
ルカ : 「蛮族相手にまで……」大丈夫でしょうか。
ミミ : 「あと、名前もド忘れしてしまってねぇ、何て名前だったっけ?」
GM/初老の村民 : 「ウェンディ男爵じゃ。領主様はこの先にある、小高い丘に屋敷を構えておる」
ルカ : 「えっ……」
ルルン : 「えっ。ウェンディちゃん?」
アルフレッド : 「ウェンディ嬢じゃと?」
ミミ : 「……はっはぁ、そうきたか」
GM/初老の村民 : 「いやぁ、先程は蛮族の集団が襲来した。必死に抵抗したが……わしら程度じゃ時間稼ぎにもならなんだ」
ルカ : 「ウェンディ様の蛮族から逃れようという強い意思を受けて、奈落の魔域はこのような世界を作り上げたのでしょうか……」
ルルン : 「確かに蛮族に追われてたけど………」
アルフレッド : 「その蛮族共はどこへ?」
GM : 蛮族はそのまま屋敷へ向かったそうです。
GM/初老の村民 : 「そのまま行ってしもうた……」
ミミ : 「ご老人、ウェンディ男爵と知り合ったのはいつだ?」
ミミ : 「というか、何年前だ?」
GM/初老の村民 : 「異な事を仰る。ずっとここの領主じゃよ」
ミミ : 「ほう、ではご老人が生まれてからずっとそうなのか? それは流石にないだろう?」
ルルン : 「早く行かないとまた捕まっちゃう!」
GM/初老の村民 : 「ずっとじゃよ。これからも、ここを治めてくれる」
ミミ : 「……ああ、理解したよ、すまない、変なことを聞いたね」
ミミ : なるほど、再三言うがこの世界は狂ってるわ。
ルルン : 「お屋敷はどっちに行けばあるの?」
ルカ : 男爵は良い人ですか?
ルルン : みえてる?
ルカ : 村のために何かしてくれたりするのかなど、村人たちの心象を聞いておきたいです。
GM : はい。指をさされますが、村を出て少しばかりした所に丘が見え、屋敷も建っています。
GM : 村人はただ全力で男爵を守ろうとしている、としか答えないですね。
ルカ : 中身がないですね……。
ミミ : それがウェンディが描いた姿か。
ルカ : 必死なのでしょう、身を守ることに。
ルルン : 「ルカ君が言った通りかも」
ルカ : 「屋敷の方に向かってみましょう」
ミミ : 「賛成だ」
ルルン : 「急いでいこう!」
アルフレッド : 「時間が惜しいからのう」
GM/初老の村民 : 「おんしらは、随分と男爵と仲良くしていたようじゃな。わしらにはおんしらを妨害出来んわ。さぁ、行った行った……」
ミミ : 「一端のレディになったウェンディ嬢が拝めるかもしれないな」
ルルン : 「おじいさんお話してくれてありがとう!」
GM : 「どういたしまして」と朗らかに返します。どうやら、ここの村は冒険者達に敵意は全くないようです。
ルカ : 「この魔域は僕たちのことを認識しているのですね……」
ミミ : 「ルカ君の推察はおおよそ当たっているということだろうね、ここはウェンディ嬢の心象風景が具現化しているように見える」
ミミ : 「だから、我々も認識されている」
ルルン : 「助けに来てくれることを待ってくれてるんだよきっと」
ルカ : 「少し驚きました。てっきり僕たちも排除対象として見られているものなのかと思っていましたから」
アルフレッド : 「ウェンディ嬢が作った世界といったところか」
ルルン : 「でも生卵はだめだよって言わないと」
アルフレッド : 「久しく血がたぎったぞい」
ルカ : 「そ、そうですね……。卵は栄養価も高いですから、投げるより食べてほしいです」
アルフレッド : 「ほう、なら食べるか?」 盾ヒョイ
ルカ : 「!?」
ルカ : 盾に投げつけられて潰れた卵を食べさせられるとは一体どういう状況ですか!
ルルン : ひもじいすぎません?
アルフレッド : 栄養いいんじゃってよ(棒読み)
ルルン : 「命は大切に!」
GM : そうやって話しながら屋敷に向かいます。
ルルン : 「アルさんお水あるよ!」
アルフレッド : 「生卵を流させてくれ!!」
ルルン : アルフレッドに水袋一つ渡します。
アルフレッド : 「イーヴ様、本当に申し訳ございません」
ミミ : 「……ただ、魔域そのものは侵入者を排除しようとする意志を持っている筈だ。今はウェンディ嬢の意志と魔域の意志が拮抗しているのか……?」
ルカ : 「なるほど……。今後はウェンディ様の意思とは関係なく、魔域に進行を妨害される可能性が有ると言うことですね」
ミミ : 「だな、いやぁこの世界は興味深いねぇ。今度正式に調べさせて欲しいくらいだ」
ミミ : 「うまく使えば、楽園の創造も夢じゃないかもしれないぜ」
ルカ : 「調べることは良いとは思いますが……僕には奈落の魔域が楽園につながるとは到底思えません……」
ミミ : 「魔域が影響を受ける人物の心象風景をコントロールできるならの話さ。ま、今はただの絵空事だよ」
ミミ : 気にしないでくれたまえ、と続けます。
ルルン : 「魔人がでてきたら1匹残さず私が倒すけどね」
ルカ : 「頼もしいです」とルルンさんへ。笑顔になります。
GM : 道中、蛮族の足跡らしきものも見つかるでしょう。しかし、一列縦隊で進んでおり、人数は把握出来ません。
ミミ : 列車ごっこしながら進んでるんだ、可愛いねニヤニヤ。
ルルン : しゅっしゅっぽっぽニヤニヤ
アルフレッド : しゅぽぽぽぽお
ルカ : 僕たちも一列で行きましょうか! この足跡を辿れば発動した罠にはあえどかかりはしませんよ。
ミミ : それはそう。
ルルン : 天才だ。
アルフレッド : 言いだしっぺ先頭かのう。
ルカ : お任せください。
ルカ : わざと変な経路を通っていなければ……ですが。
GM : 足跡を辿るように進むわけですね。
GM : 緩やかな丘の坂道を進んでいくと、無事頂上まで数分で到着します。そこには、立派で美しい屋敷が建っていました。扉前までは几帳面に敷き詰められた石畳が伸び、左右には綺麗に刈られた植木や芝生が。
GM : 建物は石造りの2階建てで、屋根からはいくつか小さな尖塔が伸び、日差しをよく反射する磨かれた窓が壁に並んでいます。そして、屋敷の後方にもまだ裏庭などがあるのでしょう。石畳は途中で十字路となって、左右へ分かれ、屋敷の側面から後ろ側に道が伸びます。
ルカ : ウェッジウッド家の家紋などがあったりするのでしょうか。
GM : はい、門柱などに家紋があります。ウェッジウッドのもので間違いないでしょう。
ルカ : なるほど。
GM : そして、もう一つ目を引くものがあります。
GM : 庭には魔動機が1体待機しています。また、その側の庭に蛮族らしきものの足跡が残っており、蛮族の死体が2体転がっていました。蛮族は毛深い人形で、白い毛並みをして尖った牙を生やしています。武装していたのでしょうが、剣は地面に生えるように突き刺さっていた。 魔動機は大型で、前傾姿勢の人形のような見た目をしている。背中に3本の筒のようなものを背負っていた。微動だにせず待機している。
ミミ : 戦利品判定できないの?
GM : 出来ると思いますよ。
ミミ : どうしようか?
ルカ : 「あれは……警備用の魔動機か何かでしょうか」
ルルン : 「あいつらはなんだろう」
ミミ : 「……私達に敵意が無いことを祈るよ」
ルカ : 蛮族倒れてるようですので……不穏です。
GM : 蛮族と魔動機、それぞれまもちきしましょうか。まずは蛮族から。
ミミ : 15
ルルン : 11
アルフレッド : 6
ルカ : 5
GM : ミミが成功。3レベルの蛮族 ボルグです。胴体には何かに撃ち抜かれたような大穴が空いています。
GM : 次は魔動機。
ミミ : 9
ルルン : 16
アルフレッド : 12
ルカ : 6
GM : ルルンが成功。7レベルの魔動機 シールンザーレィです。門を越えた所までは、このシールンザーレィは反応しておりません。
ルカ : 「近付いたものを全て排除する……などでなければ良いのですが」
ルルン : 「あいつと戦いたくはないね……」
ミミ : 「この石畳を踏み外すのは、嫌な予感がするんだが……」
ルカ : 蛮族が死んでるところにぬいぐるみを投げてみましょうか…?
ルカ : ジュ……となるかもしれません。
ミミ : 試してみる価値はあるかもね。
危険な所に何か投げ込んで反応を伺う冒険者達。あると思います。
GM : では投げてみます。
ルカ : 駅のゴミ箱から拾ったものです。
GM : 死体付近に人形が投げられると、一瞬警告音が魔動機から発されます。
GM : 少し立ち上がりかけますが、人形を認識しているようで、すぐに警告音は止み待機状態に戻りました。
ルカ : 「人形とそれ以外を認識している……?」
ルルン : 「生命反応的なものなのかな?」
ミミ : 次左側の庭に投げてもらっていい?
ミミ : 「魂の有無かもねぇ」
ルカ : 蛮族から魔動機までの距離はどれくらいでしょうか。
GM : 10m程です。
ルカ : わかりました。
ルカ : 経路には人形を投げて進みましょう。左側の庭に投げてみますね。
ルカ : そうだ、ロープを結んだら回収する手間が省けるかもしれません。ぽいっと投げて、ひゅっと引っ張る感じで行きます。
GM : 左手側の庭に投げますが、同じ反応です。少ししたら待機状態に戻ります。
ルカ : 引っ張って回収。
GM : 引っ張って回収。
GM : すると再度反応しますが、また戻ります。
ミミ : 残念人形だよーん(ニヤニヤ)
ルカ : 「庭に侵入するものを対象とするのでしょうか……」
ミミ : 「そんな気もするねぇ、草花を守っているのか?」
ルカ : 「庭はウェンディ様にとって大切な思い出などがある場所なのかもしれません」
ミミ : 「石畳にも人形を投げてもらってもいいかい?」
ルカ : 「わかりました」
ルカ : 前方の石畳にも投げてみます。ぽい。
GM : 十字路まででしょうか、その先まで?
ルカ : 進む道の安全を確保したいので、まずは十字路までで
GM : 十字路まで投げ込むと、反応は全くありません。
ルカ : 「少なくともこの十字路は大丈夫そうです」
ミミ : 「先に人形を投げながら進んでみるしかないようだね」
ルカ : ルカが十字路まで移動しますね。
GM : 十字路までは無事に進めますよ。
ルカ : ではそこから左、右、屋敷入口、の順番で人形を。
GM : 左と右は反応ありですが、屋敷入口は無反応。因みに足跡は芝生を横断するように右手側を進んでいるようです。
ミミ : 蛮族の死体で足跡が止まってるわけではないのか。
GM : ええ、芝生にはまだ足跡が続いています。回り込んだようですね。
ルカ : ここで聞き耳したら何か聞こえませんか。
GM : 何も聞こえないとしますね。
ミミ : 屋敷入るかー。
アルフレッド : やましくありませんよー。
ルカ : 「正面入り口への道以外はあの魔動機の射程内のようです」
ルカ : 人形さん、ご苦労様です。
ルルン : その言葉を聞いて扉前まで行きます。
ミミ : 「はっはぁ、真正面から堂々と入って来いってか、嫌いじゃないぜ、そういうの」ついてく。
ルカ : 「念の為扉を調べてみますね」
GM : はい。探索判定をどうぞ。
ルカ : 13
ルルン : 10
アルフレッド : 12
ミミ : 9
GM : では、何もないと思いました。鍵もかかっていませんよ。
ルカ : わかりました。ではノックしてみます。ドアノッカーあります?
ルカ : 「扉に異常はありません。ノックしてみますね」
GM : ドアノッカーあります。ゴン、ゴンと低い音が響き渡る。
GM : 数秒してから、扉が開けられました。そこには、胸元に小さなアメジストが複数あしらわれたブローチをつけた、ドレスを着た少女が立っています。
ミミ : はやくない? ずっと待ってたってことか。
GM : 絹糸のような薄い色の金髪、そして、整った顔立ち。身長は120センチ程。しかし、人間に見えたその体の関節部は球体関節となっていました。皆さんを見ると、少し目を見開きます。
アルフレッド : 「人形か?」
GM/少女 : 「冒険者さん……中へお入り下さい」
ルカ : 「おや……」
GM : そう言って中へ招き入れました。
ルルン : 素直に入ります。
ルカ : 不安になるくらい話が早いですね……。お邪魔します。
ミミ : ついてく。
GM : 内部は、ウェンディの屋敷にとても似ていました。
GM : 外見に違わず、立派な内装をした豪華な屋敷の入口に入ると扉は一人でに閉まる。
GM : そこで少女は振り返り、お辞儀します。
ミミ : 「君は、ウェンディ嬢の人形か?」
あぁ、こういうのです。1話でコマンドドールによって、茶菓子を運んでいた人形……あのぽっと出だけの要素をプレイヤー達が覚えていてくれました。全くこの上ない光栄です。GMをやっているとこういうの嬉しくなっちゃいますよね。出目にボーナス付けちゃいます。
GM/少女 : 「はい、こんにちは。ルカ様、ルルン様、ミミ様、アルフレッド様」
ルカ : 「こんにちは。ウェンディ様はいらっしゃいますか?」
GM : その姿はどこか見覚えがあり、ウェンディの持っていたレナードの玩具屋で買ってもらったという西洋人形です。
GM : サイズこそ全く違いますが、それがそのまま大きくなったような見た目です。
ルルン : 「こんにちは!」と会釈します
GM/少女 : 「ウェンディ様はご無事です。今の所は……」
ルルン : 「どういうこと?」
GM : 西洋人形の見た目をした少女は、抑揚の少ない声でそう告げ、表情乏しい顔をうつむかせました。
アルフレッド : 「喋るんじゃな。ウェンディ嬢は今どこに」
ルカ : 「今の所は……とは、やはり蛮族の追跡者が原因でしょうか」
GM/少女 : 「その通りです。そして、ウェンディ様はここから更に奥の本館に居られます」
GM : と、ルカとアルフレッドに答えます。
アルフレッド : 「本館へはこの中から行けるのか?」
GM : どうやらここは別館のようですね。
ミミ : 蛮族はそれを知っていたってことか。どこで知ったんだ?
ルカ : 真っすぐ行ったようですからね……。
GM/少女 : 「本館は、この館の背後にある中庭を通っていけば到着出来ます。通じてはいません」
GM/少女 : 「蛮族達は一度この別館を訪れ、ウェンディ様を捜索しましたが、居ない事を知ると外を回り中庭へ行きました」
GM/少女 : 「中庭は背後に広がる庭園を指しています」
アルフレッド : 「中庭を抜けるとなるとあの魔動機が邪魔じゃな」
ルカ : 「なるほど、だから外周へ向かったわけですね」
ルルン : 「よく……えっと貴女は無事だったね」
ルカ : 「確かに。ええと…お名前をお伺いしても宜しいでしょうか」
ルカ : 僕は冒険者のルカです…恐らくご存知でしょうが。
GM/少女 : 「いえ、まず私が出迎えたのでウェンディ様の居場所や、この別館から中庭へ出る扉を開けろ等と問い詰められました」
GM/少女 : 「何も教えられず、扉も開けられないと答えたら何度も殺されました」
ルカ : 人形なのに殺されたという表現を使うのが少し気になります。
GM/少女 : 「ですが無意味だと悟り、諦めた次第です」
GM/少女 : とルルンに答えます。
ルルン : 「無事じゃなかったんだね……」 と顔を曇らせます
GM/少女 : 「私に名前はありません。強いて申し上げるなら、ウェンディ様が邸宅で付けて下さった『サニー』……が名前なんでしょうか」
ルカ : 「サニーさん。素敵な名前です」
ルルン : 「じゃあサニーって呼ぶね!」
GM/少女 : 「……私は所詮、この別館を守るだけの存在なのですが……ありがとう、ございます」
GM/少女 : 「別館の内部から中庭へ出る事も出来ますが、何者も通しません」
ミミ : 「それは、私達もか?」
GM/サニー : 「皆さんは……例外です。ウェンディ様は、現在この奈落の魔域に取り込まれ、『敵から身を守りたい』と強く願い、それが現在色濃く反映されています」
GM/サニー : 「同時に、皆さんの助けも強く望んだのでしょう。皆さんへの思いも多分にこの世界に混じっているようです」
ミミ : 「成る程、では君は、自身がどういった存在であるのか、ある程度の認識はしているワケだ」
GM/サニー : 「ええ、奈落の魔域が生み出した存在としての意思と、ウェンディ様の意思が混ざり合っていますが……」
GM/サニー : 「奈落の魔域の核は、ウェンディ様と共にあります。ウェンディ様の元へ行くという事は、この奈落の魔域の存在も危ぶまれます」
ルルン : 嫌な予感
ルルン : 「ウェンディちゃんが待ってるなら私たちは行かないといけない。それがハミルトンさんとの約束でもあるし」
ルカ : 「……」
GM/サニー : 「本来ならば、ここで皆さんを妨害するのが役目ですが……随分と、ウェンディ様に良くしたみたいですね、私には最低限の妨害しか出来ません」
ルカ : 「最低限の妨害というのは……?」
GM/サニー : 「……はい。ここからウェンディ様の居る本館へ行くには、先程申し上げた通り中庭をまず通らねばなりません」
GM/サニー : 「中庭には、この屋敷から通じる扉から出るか、正面から回り込んで中庭へ向かう道があります」
GM/サニー : 「本来は、正面から回り込む道しかありません。が、そこには警備用の魔動機が無数に徘徊している事でしょう」
GM/サニー : 「ですが……皆さんには、通って頂きたい。ウェンディ様を、救って欲しいのです。別館の内部から中庭に通じる扉を開けた方が、被害は少ないでしょう」
GM/サニー : 「この別館内にて、課題をこなして頂ければ……扉を開けましょう」
ルカ : 課題!?
ルルン : 「それはなに?」
GM : 因みに、と注釈しますね
GM : ここでの課題は、失敗すればかなり時間を浪費するかもしれないという事です。
GM : 最初から魔動機達を蹴散らして進む方が、結果的に早く奥へ行ける可能性もある事にご注意下さい。という感じです。
GM : 頭を深々と下げます。
ルカ : 「その課題をこなすというのは……今でないといけないのでしょうか」
GM/サニー : 「申し訳ございません。こればかりは、無抵抗で皆さんを中庭にお通し出来ないのです」
ミミ : 「ま、いいんじゃないか。ナゾナゾでここを通してくれるなら願ったり叶ったりだ」
ミミ : ナゾナゾなのかどうかは知らないが。
ルカ : 「そういうものはあまり得意ではないので……ミミさんにお任せしますね」
ミミ : 「努力はするよ」
GM/サニー : 「課題とは、図書室の整理、ウェンディ様の宿題の代行、そして別館内の彫刻や石像の立て直しと修理です」
アルフレッド : 「頭を使うのか……」
ミミ : 「……ナゾナゾではなかったな」
ルルン : 雑用だ
ルカ : 「課題……」
ルカ : 課題……?
GM/サニー : 「……要領よくこなさなければ、時間がかなりかかってしまうかと思われます。……いかがしますか?」
GM : 内容を聞くに、図書室の整理は知力、石像の立て直しは筋力、修理は器用をそれぞれ用いる判定が必要だと思われます。
GM : 宿題の代行は、判定ではない特別な課題です。
ルカ : 「戦闘したとして、傷の手当の時間も考えると……こちらを迅速に終わらせたほうが結果的に早くウェンディ様の元へ向かえると思います」
ルカ : では修理を……。器用度Bは3なので恐らく一番高いかと。
アルフレッド : 立て直してまいります。
ミミ : じゃあ私とルルンでダイスバトル、勝った方が図書室の整理で
ミミ : (ころころ……)1
ルルン : (ころころ……)5
ミミ : つよーい(白目)
ルルン : つよかったなぁ(白目)
ルルン : 図書館はルルンで。
ルルン : 「じゃあ私が図書館の整理してくるね!」
GM : フェアリーサポートは3分間有効、判定はそれぞれ1回につき10分なので本来はバフを入れられないのでしょうが、今回はOKとします。
ルルン : やさしいGM
ルカ : やさしいGM
ルカ : MPに問題がなければかけていただきたいですね。
ルルン : フェアリーサポート行使 魔法拡大数 魔晶石1個消費。対象はルルン、ルカ、アルフレッド。
ルルン : (ころころ……)成功!任意の判定に+2
ルカ : 「ありがとうございます」
アルフレッド : 「おお身体が軽い」
GM : 妖精がアルフレッドの腰を抑えている
ルルン : 「さっさと終わらせてウェンディちゃんのところ向かおう!」
ルカ : 「あ、ルルンさん、少し宜しいですか?」
ルルン : 「? どうしたの?」
ルカ : 「手を出してください」
ルルン : 「これでいいの?」と左手を差し出します。
ルカ : 「ルルンさんなら大丈夫かとは思いますが……お守りです」と言って知性の指輪をはめますね。
ルルン : 「!! えっ、でも……」と困惑します。
ルルン : 「極力割らないようにするね! ありがとう!」
ミミ : 「おやおや、やるじゃないか青年」
GM/サニー : はよ付き合え。
ルルン : サニーの心の声が。
ルカ : 「え?」
ルカ : 「……」(赤面)
ルカ : 「いえ! 違うんです! これは知性の指輪で、そういうものではなく! ほら、見てください!」
ルカ : と言ってルルンさんの左手をとって必死にミミさんに指輪を見せます。
ルルン : 慌てふためくルカを見て首をかしげてます。
ルカ : ちなみにミミさんの指輪枠は埋まっていたので、ルルンさんにしか渡せなかったのですっ!
GM : 突然謎の爆発が屋敷を襲う
ルルン : 完
ミミ : 「照れるなよ、いやー青春だねぇ、いいものを見させてもらったよ」
アルフレッド : ブラボー
ルルン : 謎の拍手
ルカ : 「ミミさん!!」
ミミ : 「ああそうだルルン君、これが君の知りたがっていたのカップルの一種というやつだぜ?」
ルルン : 「えっ!! そうなの!? じゃあ私とルカ君はカップルってこと!?」
ルカ : 「あああっ…ほ、ほら! 遊んでいる場合ではありませんよッ」声が裏返る
ミミ : 「どうだろう? ルカ君に聞いてみてはどうだい?」
ルカ : 「い、行きましょうアルフレッドさん!」
ルルン : 「ルカ君! そうなの!?」とにじり寄ります。
ルカ : 「石像はどこですか!! 石像は!!」大声
ルルン : 「どうして無視するのー!?」
ミミ : やれやれって感じで手のひらを倒して逃げてくルカを見送ります。
ルカ : ひっくり返りそうになりながら移動します。
アルフレッド : 「先に行ってしまった……ふぅ、若いのう」
ルルン : 大人だぁ。
GM : 石像や彫刻は屋敷内のあちこちに点在してます。
GM : 冒険者レベル+器用度Bで修理、+筋力Bで立て直しの判定を行います。
GM : 目標値は14を3回ずつ、です。一回判定する度に10分かかります。加えて、失敗した回数×10分そこに足します。
ルカ : 1回目(ころころ……)16、2回目(ころころ……)17、3回目(ころころ……)15。全て成功です!
アルフレッド : 1回目(ころころ……)14、2回目(ころころ……)17、3回目(ころころ……)19。成功じゃ。
GM : 二人は素早く屋敷内を駆けずり回り、倒れた石像をアルフレッドが起こしたり、位置を元通りに直す。
GM : ルカは破損している石像の修理を、マコーリーから渡された修理道具を用いて直していきました。
GM : マコーリーはもちろん本物じゃないですからね
GM : 迅速に、かつ完璧に行えたでしょう。
ルカ : 「別に僕は……そういうことを意識していたわけではなく……ですね……」カンカン……。
アルフレッド : 「まあルカよ、自分の気持ちに正直になってみるもんじゃよ」
ルカ : 「ぼ、僕の気持ち……ですか……?」
アルフレッド : 「お主にとってルルンはどのような存在か今一度考えてみてもよいんじゃないか?」
アルフレッド : 「キングスフォールに帰ったらルルンを食事にでも誘ってみたらどうじゃ?」
ルカ : 「そう、ですね……。この依頼が終わったら……考えてみます」
ルカ : こういうことは適当にはしたくないという思いがありまして…その…。もっとしっかりと面と向かって考える時間を作りたいですね。
アルフレッド : 「良い報告が聞けるまで頑張らんとのぅ」
ルカ : 別にルルンさんが嫌いってわけではないですし、寧ろ好きでは有るんですが、そういう関係かと言われると……。頭をブンブンしながら作業の続きをします。
アルフレッド : 「ええい 男の癖にうっとおしいのう」
アルフレッド : 獣には変身しよる癖に
GM :(爆笑)
ルカ : 「わ、す……すみません!」
アルフレッド : 「はっきり答えを帰りまでに出さんか!」
ルカ : 「えぇ!?」
GM : 草生える
アルフレッド : 「帰りにしれっと手を繋いで寄り添ってみたらいいじゃろ、嫌なら離れよるわい」
アルフレッド : 「男ルカ、ここが正念場じゃ」
ルカ : 「いや、そんな急に言われましても! ルルンさんの気持ちもありますから……ではなくてですね!!」
アルフレッド : 「さあ戻るぞ しっかり考えて答えを出しとくんじゃぞ」
ルカ : 「えぇー!?」
ルカ : アルフレッド式恋愛術強すぎます……。
ルカ : 「ちょっとアルフレッドさん! 待ってください!」
GM : よくこんな会話しながら……あの達成値を出したな……。
GM : 完璧な仕事をして戻っていきます。
GM : 一方その頃
GM : 屋敷の図書室に来たルルンとミミ
GM : 本は無造作に放り出され、棚はすっからかんのような状況にまで陥っています。
GM : サニー曰く、ここの本は本来あるべき順番通りに並べないといけないとの事。
ルルン : 「本を大事にしないなんて! もう!」
ルルン : 大変そうだなぁ。
GM : 本を戻すだけならずっと早く終るでしょうが、内容を読まない限りはどの本がどの場所に収まるか分かりません。
ミミ : 「ああ、少し既視感があると思ったが、私の研究室もこんな感じだったから、少し耳が痛いな」
GM : 内容をよく読んで正しく並べられたか、最後はサニーがチェックします。なので文献判定で正しく本を理解出来たかチェックします。
ルルン : 「本は大事にしないといけないよ!」
ミミ : 「肝に銘じておくよ」
ルルン : 「ミミさんのところも本がいっぱいあるなら読みたいなぁ」
ミミ : 「錬金術に関するオカルト本ばかりだぜ? 実用的なものを知りたいなら、賦術に関する本を今度おすすめしよう」
GM : 文献判定も3回行います。最低でも30分経過、そこから判定に失敗した回数×10分の時間が加算されます。
GM : 目標値は14
ルルン : 「なんでも読みたい! ここのも時間があれば全部読みたかったなぁ」
ルルン : ふりまーーす
ルルン : 1回目(ころころ……)16、2回目(ころころ……)12
ルルン : フェアリーサポート使います(震え声)+2で14。
ルルン :3回目(ころころ……)15。成功…危なかった。
GM : 最短ですねー
GM : 背表紙で明らかに分類が判明する、簡単な本は手早く直し、難解な本は急いで読み進めます。
GM : そして、的確に棚へ本を戻し、棚は見る見る内に整理されていくでしょう。
GM : サニーを呼べば、「完璧です」と頷きます。
ルルン : 「よかった!」
GM : 妖精も手伝いましたが!
ルルン : 妖精様様です……。
GM : ではその傍ら、図書室の机に置かれた本があります。ウェンディの勉強に関する宿題です。
GM : 量自体はそれ程溜まっておらず、答えがすぐ分かるものなら手早く10分程で終えられそうです。
GM : 最低でも10分は行為自体にかかります。
GM : 加えて、末尾に残った難解な問題を解いてもらいます。答えられなかった問題×20分を加算します。
GM : リアルタイムで計り、5分経過で失敗。一問につき1回限りの回答。問題は3問あります。
ここで出題している問題は某有名ファンタジー大作で出題された問題等が含まれていますので、知っている人なら即答される可能性がありましたが……好きなので出しちゃいました。
また、本来は一問一問出題の後にプレイヤーから解答をもらっていましたが、読んで頂けている方にも楽しめるように、解答を答え合わせの直前に移動しています。
GM : 1問目:この入れ物には、ちょうつがいも、
かぎも、ふたも、ありません。
それでも、なかには黄金の宝ものが
かくしてある。なんでしょう?
GM : 解答どうぞ
ミミ : 【下記へ移動】
GM : 2問目:それを作る人はそれに用がない。
それを買う人はそれを使わない。
それを使う人はそれを見ることも感じることもできない。
これはなんでしょう?
ミミ : 【下記へ移動】
GM : 3問目:どんなものでも 食べつくす、
鳥も、獣も、木も草も。
鉄も、巌も かみくだき、
勇士を殺し、町をほろぼし、
高い山さえ、ちりとなす。
これはなんでしょう?
ミミ : 【下記へ移動】
ミミの解答をここへ移動しました。1問目の解答はゴンドラ、2問目の解答は棺桶、3問目の解答は時間との事。果たして正解は……。
GM : 答え合わせを行います。
GM : 1問目は……
GM : 正解は卵です
GM : 2問目は……
GM : 正解は棺桶です。
GM : 3問目は……
GM : 正解は時間です。
GM : 1問失敗なので20分追加、結果30分。
GM : 問題の解答を考えるのに時間がかかりました。
ミミ : 「で、ルルン君は実際のところどう思ってるんだい?」
ルルン : 「? なにを?」
ミミ : 「ルカ君のことさ」
ルカ : ええー!? それそっちでもやるのですかー!?
ミミ : 当然だよなぁ。
ルルン : 「ルカ君のこと?」
ミミ : 「率直に、カップルになりたいかどうかってこと」
ルルン : 「ルカ君のことは大好きだけど……ミミさんもアルさんもみんな大好きだよ!」
ミミ : 「はっはぁ、嬉しいことを言ってくれるねぇ、私も君らのことは好きだぜ」
ルルン : 「でもルカ君は私のことを許してくれたから特別かもしれない」
ミミ : 「ほう?」
ルルン : 「集落の掟を破って外に飛び出たときに出会ったのがルカ君で」
ルルン : 「そのときに思ってた後悔とか、心苦しさとかをそれでもいいんだよ、って言ってくれたのがルカ君なんだ」
ミミ : 「意外とやることやっているじゃないか」
ルルン : 「ルカ君に会ってなかったら今の私はいなかったかもしれないし、ルカ君には感謝してるんだ!」
ルルン : 「だから特別かなぁ」
ミミ : 「成る程、ではルルン君、その気持ちは大事にしておきたまえ」
ミミ : 「いつか、君がその感情と向き合う時が来るだろう」
ルルン : 「? わかった!」
ミミ : 「そうだね、まず差し当たっては、彼と買い出しを一緒に行ってみてはどうだい?」
ミミ : 「ちょっとした良い刺激になるかもしれないぜ?」
ルルン : 「全部終わったらお買い物に行こうって誘ってみるね!」
ミミ : 「ああ、是非そうしてくれ」
ルルン : 「じゃあみんなのところに戻ろう!」
ミミ : 「了解だ、……それにしてもあの問題は未だに理解できんな……」
ルルン : 「もー、いくよー!」と背中を押しながら行きます。
GM : そして課題を終えた二人は戻っていきます。
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