1-8 初陣

●初陣


GM : 基本戦闘、敵は固定値。先制判定をどうぞ 敵側の最大は14です。


ミミ : 準備フェーズで賦術使用 イニシアティブブースト。使用カードは赤Aランク。


ミミ : 「折角の初陣だ、出し惜しみは無しで行こう」


ルカ : 先制判定、参ります。(ころころ……)+2を入れて15。イニシアティブブーストに感謝です!


GM : お見事 1ラウンド表は冒険者サイド 敵は4人全員前線エリアです。


ミミ : 私から行こう。主動作による賦術使用、腕利きの傭兵にパラライズミストAランク(ころころ……)抵抗は抜いた。


GM : うぅぐぁッ!(苦悶の声) 2.0時代からずっとパラライズミストに苦しめられているのに、2.5でもやはり苦しめられる運命なのか……ッ


ミミ : 戦闘特技「連続賦術」により更に賦術使用。ポイズンニードルBランクをダミアン以外の3体に。(ころころ……)出目が悪かった、しかし抵抗した場合、効果短縮。行動終わりー 行動終了した瞬間ポイズンニードルの効果により1ダメージ。


ルルン : つぎは私かな。ダミアンにエントラップを行使。(ころころ……)18


GM : よりによってそんな達成値を一般人に出すんじゃありません。普通に抵抗失敗です。では、土の妖精の力を借り、ダミアンの足元から土の腕が伸び始めがっしりと掴みます。しかしエントラップを思いつくなんて、素晴らしい判断ですね。お見事。


ルルン : 「逃がさない!」


GM/ダミアン : 「うおお! なんだこりゃ……!」


GM : ダミアンは動けなくなり、必死にもがき始めます。


ルルン : 「私にはお友達がたくさんいるからね! みんながんばって!」


ミミ : 「はっはぁ、妖精魔法は初めて見たが、中々どうして、面白いものもあるじゃないか」


ルカ : 「有難うございますルルンさん! これでダミアンさんを気にせず戦えます!」


ルカ : 手番を。「では……アルフレッドさんのお言葉に甘えて全力で行かせていただきます!」


ルカ : 宣言:全力攻撃 腕利きの傭兵へ攻撃します。命中判定(ころころ……)19。


GM : ふぁっ!? 19は無理無理かたつむりです。威力下さい。


ルカ : ダメージは23点、モールで思いっきり殴りつけます。手番終了です。


GM : ルカがモールを渾身で叩きつけ、腕利きの傭兵が思わず片膝をついてしまう。


ミミ : 「おー、痛そう痛そう」


ルルン : 「ルカ君つよいんだよ!」


ミミ : 「の、ようだねぇ」


GM/腕利きの傭兵 : 「このリカントのガキ、思いの他やりやがる……!」


アルフレッド : 手番。補助動作 練技 ビートルスキン


アルフレッドはジークと共に攻撃を仕掛けるも、出目が振るわず惜しくも回避される。しかし彼の本領はここにあらず。


アルフレッド : 戦闘特技 宣言 かばう ルカ 3回


ルカ : 「戦闘に心得のある相手のようですね……」


GM : 1ラウンド裏、ダミアンサイド


GM/腕利きの傭兵 : 「このドワーフ野郎、全力で振り回したリカントをかばいやがって……! お前ら、集中攻撃だ!」


GM/穢れ憑き : 「おうっ!」


ここで初歩的な裁定ミスをしてしまいました。汚れ憑きの連続攻撃は、本来【かば】われている相手に行われた場合、攻撃回数分【かばう】を消費させるのですが、一度【かば】ってきた対象にターゲットが移ってしまうと考えてしまっていた為、この戦闘では処理をミスしています。


GM/穢れ憑き : 手番 2回攻撃をルカへ


ミミ : 「はっはぁ、雑魚は雑魚なりに考えているようじゃあないか」


しかし、汚れ憑きの打撃点ではアルフレッドの防護点に歯が立たず。2体が集中攻撃して減らしたHPはたったの2点……。


GM/穢れ憑き : 「こ、拳がッ!」


ミミ : 「はっはぁ、痛そうじゃないか、大丈夫かい?」


ルルン : 「アルさんかたーい!」


ルカ : 「……っ アルフレッドさん大丈夫ですか?」


アルフレッド : 「かっちかちじゃぞ」


GM/腕利きの傭兵 : 手番 全力攻撃を宣言


GM/腕利きの傭兵 : 「さっきので分かった、あのガキの攻撃は錬金術師のせいもあってぜってー避けれねえ」ルカへ攻撃 21点


ミミ : 「は? 錬金術師などと呼んでくれるなよ、今のはただの賦術だぜ?」


ルルン : 「ミミさんかっこいい……!」


腕利きの傭兵の全力攻撃で、ようやくアルフレッドにまともなダメージが入る。とはいえ、まだ残りHPが27点 敵側はこれにて行動終了。こりゃあきませんよ。


GM : 全力で振りぬいた剣も、アルフレッドの盾と鎧にほぼ威力が相殺されます。甲高い金属音が鳴り響き、腕利きの傭兵は手をしびれさせ舌打ちをしました。


GM : 因みにダミアンは、一般人データを用いて固定値の状態です。しかしエントラップは毎回対抗をするので、この場合だけダイス振りにしますね。固定値だと一生抜けられませんし。


GM/ダミアン : (ころころ)4 「ダァーッ! もう! 取れねえよこの土!」


ルルン : 「お友達の魔法はそんな簡単に取れないよ!」


2ラウンド表、冒険者サイドに入ると、ミミのヴォーパルウェポンにより前線の2人の打点が上昇。更に、抵抗はするもののアーマーラストで腕利きの傭兵の防護点が下がる。


そして更に……。


ルルン : フレイムアローを魔法拡大数で穢れ憑き1と腕利きの傭兵に行使するよ。16!


GM : 抵抗失敗、満額下さい。


ルルン : 汚れ憑きが(ころころ) 回った! 21点 傭兵が15点!


GM : 回った~ッ! ルルンは炎の矢を2発射出。敵の2体を着実に射抜き、発火させる。内1体は致命的な威力を発揮し、涙目になる。


ルルン : 「どうだー!」


ルカ : 「素晴らしい威力ですね。さすがルルンさんです」


GM/穢れ憑き : 「こいつら、ヤベーって! 報酬に見合ってないぜ!」


アルフレッド : 「ええ火加減じゃ」


ミミ : 「はっはぁ、豪快だねぇ」


ルルン : 「ちょっと加減間違えちゃったかも」


ルカ : 「なるほど……アルフレッドさんはドワーフ族なので炎の熱さは感じないのですね」


GM/ダミアン : 「お前ら、逃げたら許さねえからな! 金払ってんだこっちは!」


ルカ : 「ルルンさんの援護に続きます!」腕利きの傭兵に攻撃します 19


GM : ヒットォ


ルカ : 22点 ヴォーパルウェポンモールです


GM : 腕利きの傭兵が……落ちただと……。ルカがアルフレッドと絶妙なコンビネーションを発揮し、脇から出て強烈な一撃を叩き込んだ。傭兵は今度こそ吹き飛び、壁に激突して意識を失う。


アルフレッド : 「やるじゃないかルカ」


ミミ : 「おやおや、防具が整備不良だったんじゃないかい? 運が悪かったねぇ」


ルカ : 「ありがとうございます。皆さんの援護のおかげです」


GM/腕利きの傭兵 : 「耄碌しちまった……こんなガキと爺に……」


GM/ダミアン : 「う、腕利きがっ!」


GM : ダミアンは必死に土を掴んではがそうとしています。


ミミ : 「はっはぁ、そういえばあのルーレットも最後は負けていたようだし、元々ツキが無いんじゃあないか?」


GM/ダミアン : 「まだだ、最後の大逆転が俺にはあるはずだ!」


ルカ : 「……ライフォス様も流石にグレンダール様を愚弄するような発言にはお怒りになられたようですね」


アルフレッドとダウレスのジークの手番に入り、2撃とも命中。汚れ憑きの片割れがおねんねモードに。はい、無理ですね!


GM : そして一転、ルカから続きアルフレッドがダウレスと突進。ダウレスの爪、アルフレッドの剣を受けて汚れ憑きの片割れが身を石畳の上へ投げ出しました。


穢れ憑き(2) : 「こんなのに大逆転もクソもあるかよ! ストラスフォードの髭にかけて俺は降参するぜ!」


アルフレッド : 「懸命な判断じゃのぅ」


GM/ダミアン : 「うぉーっ! 頼む! ワンチャンスをくれ!」


ルカ : 「無益な戦いは避けたいですからね」


GM : 戦闘勝利です!


ルルン : 「お友達もありがとうー!」


アルフレッド : 「腰が痛いわい」


ルカ : 「アルフレッドさん、助かりました。お陰で無傷ですみました」


アルフレッド : 「ルカもなかなか腰の入った攻撃を入れよる。今度手合わせしたいもんじゃ」


ルカ : 「僕で良ければ喜んで」


ミミ : 「さ、ダミアン君、我々に喧嘩まで吹っ掛けたんだ、どうなっても良い覚悟は出来ているんだろう?」


GM/ダミアン : 「う……う……すまない! この通りだ! 殺さないでくれ!」


ミミ : 「殺しはしない、だが、死んだ方がマシな経験を歩むことになるかもは知れないねぇ」


GM : ダミアンを取り押さえた冒険者達。ここで次回へつなげていきます。


初戦闘は圧倒的な優位を見せつけ、危ないシーンなど全くなく勝利。いやぁ、これ程呆気なく倒されるとは予想外です。もう少し、スリルを味わってもらわなければならないようですね……! と、当時は思っていたものの、この先で幾度となく肝を冷やす事になろうとは夢にも思っていなかったのでした……。


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