1-3 屋敷への道中~不穏な痣
●屋敷へ
アルフレッド:カチャカチャ(金属鎧を着込み、仕事モードに)
GM:では、まずはウェンディの屋敷を調査するべく出立の準備をします。アルフレッドは愛用の防具を身にまとい仕事モード。
ミミ:じゃあその間にニコチン摂取。
ルルン:ルルンはアルフレッドを探します。
ルカ:すごい鎧です……。列車に当たっても耐えられそうな鎧ですね……。
ルルン:「あれアルさんどこ行ったの?」
ルルン:容姿が変わったことに気づかずに周りをきょろきょろします。
ルカ:「……? アルさんならここに」
ルルン:「ええっ! アルさんだったの!? た、確かに髭が一緒だ」
ミミ:「……はっはぁ、頼もしい限りじゃないか」
アルフレッド:「行こうかウェンディ嬢」
GM:イーヴやグレンダールの意匠が盾・鎧に刻まれているとの事でしたので、それにウェンディが反応します。
GM/ウェンディ:「まぁ、グレンダール様の聖印ですわね。ストラスフォード様の父にあたる方」
アルフレッド:「ほほう 物知りだのう」
GM/ウェンディ:「ええ、家庭教師がついておりますので、色々と魔法の勉強ついでに歴史を学んでおりますの。それにしても、とても猛々しいお姿ですわ!」
GM:と、ウェンディは勇猛な鎧姿を見るのは初めてで、はしゃいでおります。
ルカ:微笑ましい
ミミ:「あら、ウェンディ様には魔法の教養がおありで?」
GM/ウェンディ : 「はい。わたくしには魔法の才があるとの事で、少し勉強を」
ルルン : 魔法はいいぞぉ
ルカ : 「勉強熱心なのですね」
ルルン : 「魔法の事に関してならいっぱいお話しできるね!」
ルルン : 私は天才。
突然の天才アピールは焦りますが、妖精魔法の習得は才能が大変大きなウェイトを占めているようなので、確かに天才と言っても過言ではないかもしれません。
しかしここで、ちょっとしたカードを切るか……とGMは考えます。この結果次第では、シナリオは大きく動く事になります。気づくかどうか、そして気づいた場合食いつくか……。わくわく。
GM : では、ここで異常感知判定をどうぞ。
ミミが10、アルフレッドが9、ルルンが12、ルカが14と続きます。
GM : アルフレッドは店内なのでダウレスは居ないものとします。では、ルルンとルカが気づけます。ウェンディがアルフレッドの周囲を楽し気に見て回った際、ウェンディの外套の隙間から、頬から首にかけて痣があります。ごく最近ついたもののようですね。
ルルン : 「ルカ君あれって……」
ルカ : 「痣……でしょうか」
ルルン : 「聞いちゃいけないかなぁ」とちょっと悩みます。
ルルン : 「知られたくないことだったら可哀そうだし……」
ルカ : 「どうでしょうか……少なくとも僕よりは同じ女性であるルルンさんから聞いたほうが失礼にはならないと思います」
ルルン : 「確かに」とちょっと悩んでウェンディに話しかけます。
ルルン : 「ウェンディさんちょっと服が乱れてるのであっちの個室にいきませんか?」
GM/ウェンディ : 「あ、乱れていましたか? ご無礼を……」
GM : はしゃいでいたのも束の間、申し訳なさそうにサッと居住まいを正しました。ですが、優しい方の印象もありますので甘んじて受け入れましょうか。
ルカ : (ルルンさん、さすがの配慮ですね)
そして個室へ移動する2人。残った冒険者達も情報共有がてら話し始めました。
ミミ : 「さて、何に気づいたのか聞いても?」煙草をくわえながら
ルカ : 「ウェンディさんの頬から首にかけての痣です。最近のもののようでしたので少し気になりまして」
ミミ : 「痣? ほう……」
アルフレッド : 「痣じゃと?」
ミミ : 「はっはぁ、キナの臭いがプンプンしやがるじゃあないか」
一方で個室の2人は……。
ルルン : 「ウェンディさんちょっとききたいことがあるんですが……」
GM : 粛々と聞いていますよ。
ルルン : 「言いたくなかったらごめんね。その頬から首筋にかけての傷って何かあったの?」
GM/ウェンディ : 「あっ これはその……誤解を招きたくありませんので、伏せていたのですが」
GM : と、慌てて首元を隠します。
ルルン : 「うんうん」
GM/ウェンディ : 「数日前に、家庭教師の方から魔法を教わっていたのですが……何故か、突然操霊魔法から真語魔法に勉強が切り替わりまして……少し手間取っておりましたの」
ルルン : 「急に?」と真剣な顔になります
GM/ウェンディ : 「ええ。急に、ですわね」
GM/ウェンディ : 「普段は穏やかな方ですが、その日は機嫌が悪かったのか、もたついて言い訳もしてしまった為にお怒りになって……」
と、ウェンディが叩かれた事を話す。冒険者達が一気にざわつき始める。
GM/ウェンディ : 「ですが、その後は頭を床にまで下げて何度も謝ってきました。正直、手をあげたのは驚きましたが……父の耳に入れるのも心労になると思い、不問としましたの」
ルルン : 「うーん……その家庭教師の人に羊皮紙の話をしたことはある? 羊皮紙じゃなくても骨董品があるとかないとかのお話?」
GM/ウェンディ : 「それならば、一度聞いてきた事はあります。確か数日前に……とはいえ、話せませんとお断りしたら素直に引き下がりましたが」
GM : と、父の集めている品々について聞いた事はあったようです。
ルルン : 「そっかぁ。ごめんね。もしかしたら言いたくなかったかもしれないのに。今も真語魔法を覚えてるの?」
GM/ウェンディ : 「はい。やっと、【ライト】が使えるようになりましたのよ」
ルルン : 「ライトは便利だからいいことだね! じゃあみんなのところに戻ろうかぁ」
GM : ウェンディは頷き、ルルンについて戻ります。
ルルン : 「話してくれてありがとう」といいながら戻ります。
ミミ : 煙草消した。
ルルン : 「おまたせー!」
ルカ : 「おかえりなさいウェンディ様、ルルンさん」
ミミ : 今聞いた事の情報共有は道中で、だな。
GM : ウェンディの案内の元、屋敷へ現地調査へ赴きます。現在、幸運の足亭を出てグランドターミナル駅周辺を歩いている所。
ルルン : だれかウェンディの相手してほしいな。情報共有したいから。
依頼人が健気な少女だった為か、はたまたプレイヤーがとても優しいのか。とてもウェンディを労ってくれます。ここからアルフレッドが相手をするロールプレイに入り、その優しさと丁寧さにGMとしてちょっと感動。
アルフレッド : 「ウェンディ嬢少しこちらへ」
ルカ : 助かります。
GM/ウェンディ : 「……? なんでしょう」
GM : ウェンディは言われるがまま、首をかしげて近づきます。
アルフレッド : 「イーヴは知っておるか?」
GM/ウェンディ : 「ええ、もちろんですわ。勇猛な神様と認識しております」
アルフレッド : 「わしはグレンダールだけを信仰しているわけではなくてな 盾神イーヴも信仰しておる。盾にはイーヴを、鎧にはグレンダールを どうじゃ? かっこいいじゃろ!」
GM : ウェンディは「まぁ! どうりで!」と口元に手を当て、上品に驚いています。近くで見る機会のなかった事も手伝い、興味を示しているようですね。
アルフレッド : 「ハミルトンには世話になった。 ウェンディ嬢何かあればすぐにわしを頼ってくれて構わん!」
GM/ウェンディ : 「奇遇な巡り合わせ……ですね。先程も優しくされましたし、そう仰られるとつい頼りたくなってしまいますわ」
GM : と、フードを目深に被りながらも信頼のこもった視線を覗かせます。
アルフレッド : 「ほほほ 可愛い孫みたいなもんじゃ! そういえばウェンディ嬢はハミルトンのどんなところが大好きなんじゃ?」(温かい目)
GM/ウェンディ : 「それはもう、国思いで職務に熱心な所です。それに……仕事から帰り、疲れているのにわたくしの身を案じてくれる所も……」
GM : 余程好きなのか、饒舌になるウェンディ。しかし後半は尻すぼみです。
アルフレッド : 「優しいおやじさんじゃのう。良い父をもったのぅウェンディ嬢。わしの父上も立派な騎士でのぅ それはそれは厳しい父上じゃったが優しい父上じゃった」
GM : ウェンディは興味深げに聞きながら共に歩いています。
アルフレッド : 「ウェンディ嬢は大きくなったら何をしたいんじゃ?」
GM/ウェンディ : 「アルフレッドさんなら、きっとお父上にも比肩するような騎士様になれます。……私は、将来は魔術師として新たな魔法の研究などに打ち込みたいですね」
そうしている間に、他の冒険者達はルルンから痣の経緯を聞いた事に。やはりというべきか、家庭教師への疑念が高まります。
GM : と、アルフレッドとウェンディの会話はよく弾みました。
ルルン : 「何の話してるのー!」と前を歩いていたアルとウェンディに近づきます。
GM : 声をかけられて、ウェンディは話に夢中だった事を恥じたのか少し頬を赤らめます。
アルフレッド : 「立派な夢じゃな! 頑張るんじゃぞ!」すっと後ろに下がりミミに事情を聞く。
ミミ : 事情を話す。「はっはぁ、それにしても、子供の相手は慣れているようじゃないか、ご老人」
ルカ : 「アルフレッドさんは老若男女問わず人の心を開かせる才能をお持ちなのでしょう。素晴らしいことです」
アルフレッド : 「長く生きれば赤子の世話など容易い。ほほほ」
ルルン : 12歳を赤子呼ばわりとは。
ミミ : 「どれだけ長生きしても出来ない奴はいるものさ」
ルルン : ミミのこと言ってるのかな。
ミミ : 「おっと、そこでお前のことか? なんて言わないでくれよ?」(笑顔)
ルルン : 当たった。
アルフレッド : 「生き物みな同志じゃ 合わん奴も中にはおるわい がはははっ」
ルカ : 「なるほど……勉強になります」
ルルン : ウェンディと好きな食べ物や好きなものなどの雑談をしておきます。
GM : ルルンは同姓ですし、雰囲気もやわらかいのできっと喜ぶでしょう。どのみち、ウェンディは会話をするのがとても好きなようです。
GM : では、グランドターミナル駅周辺から壁外、鉄道双大路へ向かいます。キングスフォールは、基本“壁”の内と外で少なくない格差が存在しています。内の方が、一等地ですね。いわゆるステイタスと見られている。なので、外になると煩雑になってきたり、新たな区画が建て増しされていく為に、下町感が出てきます。
GM : ですが、グランドターミナル駅の区画は別です。内も外も、共和国がテコ入れして区画整理に資金をつぎ込んでいる為、すべてきれいですね。特に、この鉄道双大路に関しては、条例で通り沿いに面した敷地には必ず庭を、そして花を活けるようにしてあります。
ミミ : 下らねぇ条例だな。キングスフォールには出稼ぎとかに来ている他国、他地域の人族は多いのか?
GM : 多いです多いです(急にガラが悪くなったな……)。
ミミ : りょ
GM : 鉄道双大路沿いに建てられた、名実共に一等地に屋敷はあった。2メートル程の煉瓦塀で敷地をぐるりと覆われてはいるものの、通りに面した塀は鉄柵となり庭が一望出来る。庭には色とりどりの花々が咲いて美しい。芝生や生垣もきちんと刈り込まれていた。
ルカ : 「想像していたより大きい……」
ミミ : 花々は庭全面に咲いてるの?
GM : はい、大通り沿いには咲いていますが、庭全部という訳ではないですね。ウェンディが「こちらですわ」と言って中へ。
ミミ : 愛想の良い笑みを浮かべてウェンディに続く。
ルルン : ウェンディの後ろについてます。
GM : 門柱の間には、鉄柵の両扉式の門がありますが、今は解放されています。そこには私兵の武装した男が1人。皆さんが通る際にはきちんと会釈してくれます。
ルルン : 会釈し返します。
ミミ : 会釈し返すしかないよな。
ルカ : 「立派なお屋敷ですね。あ、どうも。失礼いたします」ぺこぺこ
アルフレッド : 「こりゃどーも」
GM : 私兵はかなり眠そうですね。
ルルン : 平和ボケしてそう。
GM : 徹夜明けといった感じ。
ルルン : 違った(笑)
GM : ウェンディが、誰かに話しかける前にと皆さんへ耳打ちします。
GM/ウェンディ : 「よろしいでしょうか。わたくし、皆さんの調査を邪魔したり、かき乱したくなかったので誰にも事情を告げていませんの。事件があった事は、わたくしと皆さんだけの情報ですわ」
ルルン : 「えっ私たち来ても大丈夫?」
GM/ウェンディ : 「えぇ、わたくし個人のお願いという事で皆さんをお呼びしている体です。聞かれる事などには、素直に答えて、屋敷内の調査も許すように申し付けております」
ルルン : 「わかったよー!」
ルカ : 「僕たちがウェンディ様にお屋敷に呼ばれている理由は伝わっていないということですね」
ミミ : 「なるほど、では現在お屋敷にはどなたが?」
GM/ウェンディ : 「はい。ざっとかいつまんで――――」
GM : 簡潔に使用人の状況をお伝えしました。使用人は総合で6人 家事担当が2人 調理担当が1人 庭師が1人 1人は夜勤、そして休み交代をそれぞれ1人で回している。因みに、門番に関してはウェンディが引き留めているので昨日と同じ門番です。
GM : 現在時刻は……9時20分、か。そして、昨日の夜勤だったメイドさんは帰しています。ウェンディがアリバイを証明しているからです。魔術師の家庭教師は、臨時で雇用しており先程の枠には含まれていません。通常、13時頃から来て勉強を教えます。今日も来る予定ですね。
ミミ : 家庭教師の帰る時間は?
GM : 帰る時間はまちまちです。17時~18時が多いようですね、区切りが良いところで終えます。
GM/ウェンディ : 「という感じです。調査の仕方などはすべて一任します。あと、くれぐれも……お父様のお耳には入れないよう配慮して頂けると幸いですわ」
ミミ : 「承りましたわ」まぁまず書斎だな。
ルカ : 「わかりました。では手始めに事件現場から……でしょうか」
アルフレッド : 「じゃのぅ」
GM : では室内へ。
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