第7話

高校入試はあっけなく終わった。勉強もしなかったし、面接も対策をしなかった。しかし、自分の番号を見つけた時、気づいていないうちに強ばっていた肩が、緩まった。同じ部活の子も全員が合格しており安心した。私は高校で青春するのを期待していた。あっという間に、高校のセーラー服に身を包み、仲直りをした母親と入学式に行った。そこからすぐに、宿泊学習があった。2泊3日もあり、実際地獄だった。私は基本的に学校のイベントは好きなのだが、初対面の人と2泊3日もいるのは厳しかった。とても気を使った上に、夜も眠れず朝は4時には起きてしまう。友達はできたが、入学数日でクラスメイトの女の子と喧嘩してしまった。私は女の子と喧嘩しないといけない運命なのだろうか?自分でも思い返すと笑ってしまう。だが、友達もとりあえず出来た。とても頭がいい子で性格もよくおっとりしていて可愛い子だ。私は友達ができたことに安心した。そして高校初めての定期テスト季節は移り変わっていった。私は生まれて初めて2週間で50時間毎日勉強した。本当に毎日勉強をしたのは初めてだった。結果は学年の半分。はっきり言って私はやったのにダメだったのか。と、思いすぐに勉強をしなくなった。勉強をしなくても私は数学のクラスは上だったし、特に問題はなかった。そしていつの間にか葉の色が赤く変わった頃、文化祭の訪れと同時に彼氏が出来た。私は、文化祭マジックにかけられて幸せだったが、最初に出来た女の子の友達とお昼を食べていたが、だんだん話が合わなくなりこの頃には、お昼にお弁当を一緒に食べることも、話すこともなくなっていた。そして私は彼氏の友達とゲームの話をしながら毎日お昼を食べるようになっていた。

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