第6話
中学3年生。部活の熱が1番熱い年、勉強を1番しなければいけない年。中学校生活1番のイベントがある年だ。私の中学ではまず最初に修学旅行があった。私は修学旅行の移動中に急いでいたあまり、生の、完成した直後のモルタルに足を入れてしまい、工事の人達に苦笑いをされるという苦い思い出を作った。思い返せばいい思い出だが、その時は、とても恥ずかしかった。時間が迫っていた事もあり、謝ることしか出来なくとても申し訳なかった。ただ、それを除けば、とても楽しかったし、とてもいい経験をした。また、部活動では、確実な成果を残すことが出来た。スポーツが得意な高校から推薦が来るほどではないが、ある大会でベスト4まで残り次の大会まで進むことが出来た。私にとっては満足できる十分な結果だった。まだ続けたい、という悔いはあったがあっさりと熱がひいてしまった。勉強面では母と進路についての大喧嘩しか、していなかった。そして私は結局成績が上がることも、両親を説得することも出来ずに、普通の公立高校に進んだ。私が高専に行くことに両親、祖父母全員が反対だった。どうすることも出来なかった。途中で諦めてしまった。私の寮ぐらしの夢は閉ざされてしまった。その分私は高校を頑張って遠くの大学に行きたいと思った。そうして結局3年間勉強をしなかった。少し頭のいい公立高校なら勉強しないと厳しかったが、普通の公立高校なら勉強をする必要がなかった。私は、しっかりとした勉強をせず、苦労をすることがないまま、高校に進んだ。
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