第4話

めでたい日のはずなのにこんな悪意のナイフを私のせいで刻まれてしまった母親はどう思っただろうか。私はこの話を中学校進学の手続きを手伝っている時に聞き、どうすればいいのか分からなくなった。私はこの小学校6年間勉強以外の何を学んだのか。母親に迷惑をかけ、女の子を泣かせた。もっと上手に世渡りができなかったのか。成績だけのよくいるただの社会のゴミだと自覚した。そしてカレンダーはどんどんめくれた。生きている時間は残りのカレンダーのように減っていくのに悩みは高級ワインになれるほど熟成されていった。そんななか中学校の入学式の日になっていた。私はあの言葉が心から離れなく、よくある友達ができるか。という心配をすごく深刻に抱えていた。だが、行ってしまえば私には小学校6年間の集大成である全て◎という成績から最初はどんな人にも先生にも注目されて驚くほど友達にも困らなかった。そして私を大きく変えた部活動を決め、見た目がとても怖い先生のいる卓球部に入った。決めた理由は先輩の足がとても綺麗だったからだ。その時私はお世辞にも足が細いとは言えなかった。だからといって太い訳では無いが痩せたかったがために卓球部に入った。私はすぐに痩せるということを忘れ、卓球にのめり込んだ。1年生だったこともあり、最初は卓球台を使って練習が出来なかったが、少しづつ球を打てるようになっていった。そして中体連1年生の部で初戦敗退した。だがら私の卓球熱が冷めることはなかった。それに加えレギュラーに入ることも1年生ではなかった。

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