第3話
私はとうとう小学校の高学年になった。何故か忘れ物は多かったがそれすらも考えさせない程私の成績は良かった。しかしまた、女の子が泣き出した。私にとっては意見を言ったら泣かれる。意見が食い違っても泣かれる。悪口を言われたからなんで悪口を言うの?と言っても泣かれる。どうしたものか。そうしたことが重なり、母親は度々学校に呼び出されこの小学校特有の問題に悩んでいた。私は間違っていないと今でも思うが、これの解決策はあるだろうか。もっと優しく言えてれば問題にならなかったのか。母親は育児の為一度仕事を辞めていたがこの頃また働き始めていた。この呼び出しは申し訳ないが負担をかけてしまっていただろう。また、この頃母親と私を育ててくれた祖父母との仲がとても悪かった。そうとも知らずに私は祖父母の家によく遊びに行っていた。私は母にとってそれも大きな悩みの種であり、ストレスの原因だっただろう。
そして卒業式の日。私は1年上手くやったと思っていた。たくさんの女の子は泣いてしまったが、成績は全て◎最後の学年では忘れ物もなくなり、生徒会にも入っており完璧のように思えた。実際、担任の先生とも仲良くやれていた。だが、仲良くできたと思われていた担任は全く違った。私には普通に接しているように見えてもただの問題児として扱われていた。よくある卒業式後の両親と担任の先生とクラス全体の学活で私の親に一言「中学校に行くととても苦労すると思いますよ。あの性格は。」と言われた。卒業おめでとうございます。の一言もなかったそうだ。
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