第2話
私は特に特徴のない普通の子だった。ご飯も沢山食べたし、保育園に通っていたが他のお友達とも馴染めていた。それは幼稚園でも同じで、何も問題はなかったように思える。
しかし、小学校に入ってから私は何か行事がある度に特定の女の子を泣かせたらしい。その子に物でもとられたのか、悪口でも言われたのか、そんな事は全く記憶にないが、小学校低学年の時はそれが問題で女の担任の先生によく怒られた。なんで仲良く出来ないの?なんでもう少し優しい言い方出来ないの?と、何をしたかは覚えてないのに怒られた内容は凄く鮮明に覚えている。また、思い返してみるとこの担任の先生は問題起こす子を嫌っているように思え、平等に成績をつけてもらえなかった気がする。本当のところはこれからも一生分からないままだろうが、私の他にいた問題をよく起こす子も、テストではいい点を取っているのを見かけたが、〇や△が多かったらしい。私ははっきり言って勉強は得意だった。テストでも100点ばかりだったし、運動もできた。なんなら小学校の6年間リレー選手に選ばれていたし、ピアノも習っていた。この文だけ見るとだいぶ優等生に見える。しかし、きっと担任からは嫌われていただろう。そのせいか2年担当したこの先生の時の成績表は◎〇△の中で〇が多い。だが、学年が上がってからは女の子が泣くことも、問題を起こすことも無くなり、小学校の生徒会に入ったり、学芸会や全校集会の歌の伴奏をしたり、担任の先生にも好かれ4年生の時この学年で一番成績がいいですよ。と、まで言われた。その時の成績はもちろん全て◎だった。
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