ロボモノ衰退おじさんと僕たち
はい、こんにちは! 皆様、お疲れさまです!
いやあ、めっきり涼しくなりましたね。ながやんは暑がりな汗だくデブメンなので、夏はとっても厳しい感じです。でも、夏は美味しいものが沢山あっていいですよね。さらに、これからは食欲の秋! ま、まあ、あと、スポーツの秋とか、芸術の秋とか。
そんな訳で、今月は『HERO IN THE HeLaw!(仮)』の完結を目指します。
タイトルもそろそろ正式名称の決定稿にしたいですね。
あ、さて……今日はネットでも定期的に騒がれて「またですか?」みたいな話題。そう、今回は「ロボットモノは衰退した!」という論調が定期的に沸いて出る話について言及したいと思います。
というのは、若年層向けのエンタメとしてメインストリームではないジャンルということです。今は異世界転生のターン、そしてそれ以外が小さな隙間を奪い合ってる状況ですかね。ラブコメや学園モノ、純ファンタジーは、作品の完成度が高いもののみが生き残ってる印象です。SFとロボットモノは厳しいですね……特にカクヨムなんて、カクヨムコンにSFってジャンルがありませんし。
それは何故か。
多分、昭和の「男の子向けといえばロボ! SF!」という時代があって、安易に巨大ロボや宇宙船で大冒険な大戦争がコンテンツ化されていました。この時代は、二十世紀末に向かって人類の進歩が永遠に続くと思われていた頃合いです。
でも、二十一世紀を迎えてみたら、月にも火星にも基地はないし、原子力旅客機も飛んでない。チューブの中をマッハで走る特急列車もないし、自動車は今も四つのタイヤで走ってる。ぶっちゃけ、人類の進歩は外へは向かわなかった、少なくとも地球から出ることはなかったと気付いてしまったんですね。
そういう雰囲気の中で、夢だ浪漫だロボットだ! が、少ししらけたもの見えることもあるでしょう。実際、2000年代はプラスアルファの付加価値(学園モノ要素や恋愛要素、他ジャンル要素等)を強く紐付けたロボット作品が豊富に作られてます。もう、ロボありきの単純な、そして純粋なロボアニメだけでは商業作品として通じなくなったんでしょう。
SFもそうですね、広大な宇宙や異文明、宇宙人……そうした外へ向かうセンス・オブ・ワンダーは、陳腐化してしまった印象があります。もちろん、「三体」のような傑作も生まれ続けてますが……昨今のSFは、人間の内面や精神性、そして社会的なネットワークなどを題材に用いる者が増えている気がします。これを自分は(良し悪しではなく)内側に向いた進化と位置づけています。
外側も内側も、面白けりゃどっちでもいいんです。
ただ、和食ばかり食べてると洋食が恋しくなるでしょう? 昔ならカレーもビフテキもあったじゃない、みたいな。ただ、それをあたかも「全員がそう思ってる、世の中そうなってる」と言い張るのは、これは少し乱暴です。
さてさて、定期的に出てくる「ロボットモノは衰退した」と言ってる人。個人的には、彼らがそう思うならそうなのでしょう。彼らの中では。僕だって堂々と衰退したと言ってるんですが、それは商業創作として小説を書いて売る、いわゆる造り手側から見ての「金になりやすいかどうか」の話をしているに過ぎません。
で、思うんですけど……これは個人的な見解なんですけど。
ロボモノ衰退おじさんたちは、多分「新しくて面白いロボットモノ」は求めてない訳ですよね。今年も豊作で、ロボットアニメは片手の指で足りないくらいあるんですから。実は、ロボモノ衰退おじさんはもう、ロボットモノが好きじゃないんですよ。今はもう、ロボモノよりも「ロボットモノのファンだった過去の自分」が好きな訳です。
言うなれば、
ロボットモノが現在どういう形でどれくらい流通しているか、どれだけの技術や熱量が注がれているか……今もロボットモノを生み出してくれてるクリエイターがちゃんといるか、そういうことはどうでもいい。
ロボモノ衰退おじさんは「自分が一番元気だった頃に見たロボットモノを美化して、その過去に想いを馳せてる自分がキモチイイ」という、一種の
ロボットモノのことはもう、見てないんですよ。
昔ロボットモノが好きだった、過去の自分を見てるんです。
そういうのもいいと思いますけどね。
僕だって、昔はよかったと思うことがある。
だから、好きに言わせておけばいいんですよ。
今のロボットモノの進化、多様性、魅力をわざわざ教えてやる必要なんかないと思います。労力と時間の無駄というか、現在や未来を見るのが嫌だから過去を見てる訳だし。
実際、ロボットモノは今も日本の一大ジャンルとして息衝いています。日本のエンタメ市場では需要が小さいですが、海外のファンが沢山いますしね。お台場まで実物大ガンダムを見に来る外国人、年間で何万人いると思います? そういうことです。
ロボモノ衰退おじさんは、自分に都合のいい過去に浸って、よろしくやってる訳です。いいじゃないですか、平和で、自由で。でも、それはロボモノ衰退おじさんだけの世界です。
僕たちは各々、自分が思うように好きな作品を
僕だっていつか、ロボモノ衰退おじさんになる(もうなってる?)かもですしね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます