第30話 テスト勉強?orエッチな勉強?
今回のテストが予想以上に難しい。
その為に俺と美里、美幸、そしてミーシャ、仁、琴ちゃん。
それらの人で俺の家に集まる事にした。
因みに他の奴らは忙しいらしく家に来れずだ。
「で。ミーシャってのはそんな役割で居たのか?」
「そうです。私は.....まあそれなりのスパイでしたけど.....スパイの仕事をボイコットっていうか放棄したので今はただの学生です♪」
「.....」
「.....ふーん」
美里と美幸が怖いんですけど。
流石は姉妹ですね、と思いながら俺は額に手を添える。
琴ちゃんが、スパイって昔もですか?、と聞く。
するとミーシャはニコッとしながら、昔も今もスパイです、と平然と答えた。
お。おう。
「今も昔も変わらずスパイですよ。.....私の任務はお色気などもでした」
「.....お。おう.....」
「それはまた.....」
すると仁は琴ちゃんに。
そして俺は美里と美幸に思いっきり頭をぶっ叩かれた。
いや。何すんだよ.....。
男なんだから仕方がないでしょうに!
考えながら俺達は溜息を吐く。
「全く兄貴のアホ」
「.....そうだね。琴ちゃん。.....達也の馬鹿」
「達也さんのえっち」
「.....無茶苦茶だ.....」
「我が友よ。俺もそう思う。理不尽だ」
ミーシャは笑いながら俺達を見ている。
しかしお色気か.....。
胸が大きいしそれなりに.....、と思いながら俺は顎に手を添えながら観察をする。
しかしこのままではまた殺されるかもしれないので目線を外した。
そして本題に戻る。
「.....ミーシャ。お前を信用しても良いのか」
「.....私は何もしませんよ。スパイは嘘を吐きませんしね。それはスパイのやる事ではないので」
「.....だったらまあ良いが。.....まあ下手な真似をすりゃコンマでも気付くしな」
「そうですね。仁さん。貴方の洞察眼は凄いと思います。結構、察されない様に気配を消していましたが。.....まあ恋愛に関しては素人なんで仕方が無いかもですが」
「俺には通用しないぞ。.....人を舐めるなよ」
そしてバチバチと火花を散らす2人。
まあまあ。落ち着け。
俺はその様に説得しながら.....仁に向く。
それからみんなを見た。
「勉強しようぜ。明日もテストだしな」
「.....ですね。確かにです」
「それは確かにね」
「じゃあ私は達也さんを教えます」
それから役割分担を決めてから。
俺達はそのまま活動を開始し始める。
簡単に言えば.....先ずはアホな俺に勉強を、的な感じでだ。
俺は勉強を次々とし始める。
でもやっぱり楽しくないな.....。
「頑張って下さい。達也様。何なら後でエッチな事をしても良いですよ」
「.....それはマジか?.....ミーシャ」
「.....」
「.....うわー」
やる気が出てきた。
美里のエッチも良いがこういう控えめなエッチも捨てがたい。
俺は考えながら.....目を素早くキラーンと光らせてから勉強を始めた。
その姿にドン引きする仁達。
ドン引きすな。
特に仁まで!!!!!
最低だ!
「キモいぞお前」
「いやお前だけには言われたくねぇよ。仁」
「全く。エッチな妄想で.....最低だな」
「いやだから.....お前には言われたくねぇよ!?」
しかしコイツ!!!!!
今の今で裏切りやがったな!!!!!
俺は仁を見ながら盛大に溜息を吐く。
この裏切り者め。
俺だけが哀れな目を向けられている。
「何なら前払いしましょうか?」
「.....何。前払いとな?それはありが.....」
「.....達也さん。それ以上惑わされたら殺しますよ」
「確かにねぇ。達也..........?」
互いの目からハイライトが消えた。
いや。ちょ。怖いです。
俺は思いつつ青ざめながらクスクス笑うミーシャを見つつ。
また盛大に溜息を吐いた。
それはどうでも良いがとにかく勉強だな、と思いつつ。
☆
「疲れた」
「.....確かにな.....目が痛い.....」
「兄貴.....情けないね」
「達也さん。まだ始めてから30分しか経ってないです.....駄目ですよ」
俺達を見ながら.....眉を顰める天才達。
その事に、黙りなさい天才達よ、と思ってしまった。
何で勉強もせずに頭が良いのか。
神様って奴を睨むぜ全く。
するとミーシャが側に腰掛けた。
「頑張りましたね。達也様」
それから俺の頬にキスをしてくるミーシャ.....オイ。
いきなり何をするんだ!!!!!
俺は真っ赤になりながら.....ミーシャを見る。
みんな愕然としている。
予想外の行動だったのだろう。
「.....兄貴にしても良いのかな.....」
「最低」
「屑ですね」
琴ちゃんだけが何か違う気がするが。
つーか俺が悪いのかこれ!?
考えながら.....俺はみんなを見つめる。
仁が、HAHAHA。全くお前という屑は。俺はそんな事はした事無いのに、とニコニコしている。
オイ。いつの間に女子側の様になったお前は、と思いつつ仁を睨む。
するとミーシャが更に俺に身を乗り出して行動に出た。
「すりすりー」
「やめーや!!!!!」
猫の様に俺のお腹に頬を添えてくるミーシャ。
何かデジャヴだな!
と思っていると流石の美幸が許しがたかったのか行動に出た。
それから、ミーシャさん!!!!!、と説教する。
美里が俺の腕に腕を絡ませてくる。
「やっちまえやっちまえー」
「仁!変わり身早すぎだろお前!!!!!殺すぞ!!!!!」
「え?俺はいつだって強いと見える味方SA?」
「お前絶対に将来が割とガチに安泰しないぞ.....」
何を言ってんだコイツ。
心底の屑め!?
俺は思いつつミーシャを見る。
ミーシャは、てへぺろ、的な感じをしていた。
額に手を添える。
何度めか分からないが、だ。
全く.....。
「でも美里様。.....貴方も確かかなりエッチになったって聞きましたよ?情報筋からですが」
「.....私も確かにエッチだけど。でも貴方みたいなエッチは控えてるしね.....」
「そうなんですか?それは残念です。私はエッチな美里様が好きです」
「.....え?」
目が点になる美里。
舌舐めずりをするミーシャ。
どういう事だ.....、と思いながら見ていると。
ミーシャは、私は美里様も達也様もどっちも食べれるなら直ぐにでも食べたいです、と艶かしい笑顔を見せる。
そしてまたミーシャは美幸に叱られた。
美里は不意打ちだったのか真っ赤に染まる。
「.....そ、そんな事.....駄目.....」
「ちょっと待て。何を妄想しているんだお前は」
「い、いや!?別に何も!!!!?」
「.....いや本当か?.....お前何か良からぬ妄想をしたろ」
俺は眉を顰めながら美里を見る。
美里はこういう女性に攻められるのが弱い。
その事を初めて知った気がした。
俺は思いつつ真っ赤に染まってから蒸気を上げて俯いている美里を見る。
しかし百合.....か。
それも良いかもしれない.....、と思ってしまった。
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