結婚を目指しての争いと
第27話 激しくなる日常と謎の女スパイ?と
美里と美幸の元侍女だという田中さんに出会い。
俺達は田中さんと話をしたりして.....過ごしたりした。
終始笑っていたが.....俺は複雑な思いを抱く。
それから俺達は.....プリクラを撮ったりしてから田中さんに挨拶をしてからゲームセンターを離れた。
そしてそのまま日付は翌日になる。
勉強を教えてもらいながらとか家事の手伝いをしながらとか、だ。
しかし.....このままでは駄目だな。
気持ちを切り替えていこう。
その様に考えながら.....俺は起き上がった。
今日は火曜日だ。
まさに決戦だな、って思う日だ。
すると.....制服姿の彼女に声を掛けられた。
「お早う御座います」
「.....よお。美幸」
「今日は私が起こしに来る係です。.....そんな顔なされて.....どうなさったんですか?」
「.....何でもない。.....ずっと勉強を教えてくれて有難うな。美幸」
「.....?.....全然大丈夫ですよ?そんなに深刻な顔をなさらなくてもバリバリ元気ですよ。.....だって達也さんが居ますから」
俺はその事に、そうか、と複雑な顔で返事をする。
それから、着替えるから外で待っていてくれ、と答えた。
すると美幸はとんでもない事を言い出す。
赤面で意を決しながら、だ。
「私が着替えさせてあげます」
「.....お前何言ってんの?美幸さん?」
「.....わ、私はお姉ちゃんに負けたくないですから」
「は?.....まさかと思うが.....昨日の件が?」
「そ、それの影響ではありません」
「.....怪しいな.....しかしジョークもいい加減にしてくれ。時間無いんだから。.....取り敢えず着替えるから」
ジョークではありません。
と赤面でニヤッとする美幸。
え?オイコイツ.....マジか.....?
俺は赤面で胸元を隠す様な仕草をする。
すると美幸は手を動かしながら俺のズボンを剥いだ。
顔がみるみる真っ赤に染まっていく美幸。
「.....達也さんのパンツって縞柄なんですね」
「いやいやお前!本当に何してんの!?勘弁してくれよ!?」
「勘弁しません。.....さあ上も脱いで.....夫婦の練習です.....」
「何という!?それで誤魔化しながら服を脱ぐな!」
「私は誤魔化してないですよ.....フフフ」
きゃー!、と叫び声を上げながら。
俺は追い剥ぎに服を脱がされた。
そのまま洗濯物として持っていかれて。
俺は恥ずかしい思いをしながら.....着替える事になってしまった。
全く.....どいつもこいつも.....。
☆
「テストは大丈夫そう?達也」
「.....バリバリ大丈夫って訳じゃないかもだけど。でも.....今までの成果は出そうだ。.....だから大丈夫だよ」
「.....そうなんだ。.....じゃあ一緒にデート出来るね」
「.....はい?」
いきなりそう言ってから。
俺の手を握りしめてくるみさ.....と。
それから俺の頬にキスをした。
何やってんだコイツ!!!!?
ここ通学路なんですけど!
ほら!男子生徒が怒り狂っているし!
「おま!?何やってんの本当に!?美幸といい朝からおかしい!みんな!」
「私は美幸に負けたくないからね。夫婦としての練習」
「同じ事を美幸は言っていたぞ!勘弁してくれ.....は!」
「.....」
背後から死神の目線を感じた。
それからゆっくり背後を見ると。
そこにはニコッとした.....クラスメイトと。
仁が.....タッグを組んでか立っていた。
バールを持って、だ。
それから代表してか人が切り出してくる。
「裏切り者よ。.....貴様という馬鹿野郎は殺してやるぜ」
「もう我慢出来ねぇ。殺す」
「確かにな」
そして構えて.....俺に襲い掛かって来た。
良い加減にしろよ!?馬鹿ども!
思いながら俺は逃走準備に入った.....所で。
美里が、もー。みんな落ち着いて、と切り出した。
それから何か.....寒気がしてくる。
「.....私と達也の邪魔をしないで.....」
5月なのに吹雪が見えた気がした。
何か美里さんが怖いんですが。
クールな側面を切り出した。
それから雪女の様に.....脅しに掛かる。
クラスメイト達は、解散だ、と即恐怖に怯え解散した。
マジかよ.....まさかの美里さん.....。
仁が俺の後ろで涙目でカタカタ震える。
「十影さん怖いよー」
「つーかこんな事を目覚めさせたお前が悪い。仮にも美里はクールの冷徹だったんだぞ。.....全くお前は」
「酷い。達也のアホ」
「いや。お前の目はマジに怖い」
それからそんな会話をしながら俺達は高校に入る。
そして.....下駄箱を漁っていると。
声を掛けられた。
それは生島だ。
「よお。三菱」
「.....おう。どうした?生島」
「今度、係の会議があるから宜しく。次いでにその時に正式就任する事になるから。美里がね。.....まあヨロ」
「.....あー。そうなのか。美里」
「うん。生島さんが連絡するからって言わなかったけどね」
そんな会話をしていると。
仲間外れされた様な感じの仁が、俺は?、と目をパチクリする。
すると生島が、お呼びじゃないね、と答えた。
ひでぇな。
バッサリ切り捨てやがった。
「俺だって仕事したい!何だよお前らだけ!!!!!」
「ウルセェよ!?お前には重要な仕事があるだろ!」
「ああん!?俺の義妹の送迎か!?確かに重要だがもう辞めようと思っていた所だったぞ!だって義妹が.....琴が俺に向いてくれないし!雑に扱うし俺を!」
すると背後から声が。
仁のちょうど真後ろから、だ。
何?兄貴は私の送迎かったるいんだ?ふーん、と言いながら。
まさかの琴ちゃんだった。
何をしている!?
「皆さん。お早う御座います」
「.....お、お早う。どうしたんだ?琴ちゃん。この学校に用事か?」
「そうですね。.....正確に言えばお友達に会いに来た次いでです。他の人は入れないのですが.....まあ私は特別な許可で入っていますから」
「.....そうなんだな」
所でクソ兄貴。
私の送迎が面倒臭いの?、とジト目をする琴ちゃん。
それに対して慌てる仁。
俺達はそれを見ながら笑っていた。
すると.....。
「貴方は山菱達也さんですか?」
そんな声がした。
俺は?を浮かべて背後を振り返る。
そこには.....金髪の青の碧眼の美少女が立っていた。
この学校の制服を着ている.....ん?
誰だこの子、と思っているとその子が.....。
「そうなんですね。あ。山菱達也さん。.....是非、結婚して下さい」
と言った。
は?聞き間違いか?
今結婚して下さいって言わなかったかこの子。
俺は目が点になっていたが。
ハァ!!!!!!!!!?、と顎が落ちて絶句した。
当然みんなも、だ。
何だ一体!?
「私、山菱さんが好きでした。.....だから言っています。結婚して下さい」
「いや、ちょ、ま!?ほあ!?」
「.....達也.....」
「達也.....お前.....」
何でそうなるのか。
分からないんだが、という感じで愕然としているみんな。
特に仁が、まあこれは串刺しの八つ裂きだな、とニコッとして呟いている。
俺は真っ赤になりながら赤くなりながら抱き付いて来るその子を引き剥がすので精一杯であった。
しかし実はこの子は.....その。
後にまた嵐を引き起こす存在であったとは。
その時点では.....分からなかった。
後に屋上で電話しているのを目撃してからこの子の存在理由が分かったのだが。
実は美里と美幸と俺の為の美里達の母親の俺を観察する為のスパイであり。
俺がつまり美里と美幸と婚約するのに本当に相応しいか。
それを判別するのに母親から送り込まれた転校生としての、セルカ・ド・ミーシャ、というハーフのスパイ少女だった.....。
何でそんな事をするのだ、と思ってしまったのだが.....。
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