第18話 何故に高校生になりたいか分かりますか?
美里がまた壊れた。
それは相変わらずだろう、って話だが.....うん。
俺は盛大に溜息を吐きながら.....美里と美幸と離れてから。
そのまま自室で籠っていた。
マジに美里は暴走しているから困る.....。
「.....取り合えず勉強するか.....」
考えながら俺はテスト対策の為にまた勉強をし始めた。
それから.....お風呂に入ろう。
そう考えていると美幸からメッセージが入ってきた。
おや.....?今の今までメッセージが無かったのだが.....?
(私。お姉ちゃんは好きですがえっちなのは苦手です)
(まあそりゃそうだろうな。俺だって苦手だよ。美里がエロくなってしまって非常に困ってるっての)
(私はどうしたら良いんでしょう?.....お姉ちゃんに接するの.....)
(まあ.....そうだよな。俺も考えてはいるけど.....)
(達也さんがエッチじゃなくて良かったです)
男は誰でもエッチです。
俺は苦笑しながら.....メッセージを見る。
まあ取り敢えずは美幸に迷惑が掛からない様にしよう。
じゃないと美幸が困惑している。
考えながら打つ為のメッセージを考えているとこの様にメッセージがあった。
(それはそうと。達也さんにお話があってメッセージしています。この前、達也さんにお勉強を教える代わりの報酬の話をしましたよね)
(確かにそうだが。それがどうした?)
(私.....その。秋葉原に行ってみたいです。報酬を変更して良いですか?)
(秋葉?え?お前.....何で?)
(私、お勉強したいです。.....達也さんは2次元が好きなんですよね?じゃあもっとアニメについて知りたいです。私の知らないアニメの世界を)
決心している様な感じでメッセージを送ってくる美幸。
俺は根負けしてから、分かったよ、とメッセージを送る。
それから苦笑いを浮かべながら.....柔和になる。
変わったよなコイツ。
本当に。
(分かった。連れて行ってやるよ。一緒に行こう)
(有難う御座います!.....その。もし良かったら2人で行きたいです)
(お前.....積極的だな)
(当たり前です。だって手加減をしないで良いってお姉ちゃんが言いましたから。昔から貴方の事は好きですしね)
(まあ.....いいや。取り敢えず後で教えてくれよ)
そんな事言わずに今から教えますよ、とメッセージをくれた。
俺は?を浮かべてメッセージを見ていると背後から声が。
驚愕してから背後を見る。
そこにはお風呂に入ったばかりと思われる美幸が立っていた。
前髪を留めてから、だ。
「.....可愛いですか?私」
「.....そりゃ.....まあすっごい可愛いぞ。.....ピンク色のパジャマが似合っているな」
「.....有難う御座います。達也さんに見せる為に新しいパジャマを着ました」
「.....そうなのか?」
「はい。新しいパジャマです。.....可愛いですか?」
上目遣いで俺を見てくる美幸。
目を潤ませて.....勘弁してくれよ。
何でそんなに可愛い.....言っていうか!
一体何故こんなに良い香りがするんだ!!!!?
俺はボッと赤面しながら.....目の前を見る。
すると俺にハグしてきた。
「.....えへへ。そういう達也さんとても可愛いです」
「.....お前な.....」
「誘惑じゃないですけどこういうのも良いですよね。達也さん」
「.....お前は中学生だぞ。手加減しないと」
「嫌です。恋は一度きり。じゃあ手加減はしないです」
俺は困惑しながらも。
ハグしてくる美幸に何も言えず。
そのままされるがままになっていた。
すると美幸は離れてから俺を見てくる。
ニコニコしながら、だ。
「.....達也さん。お勉強頑張りましょう」
「.....そうだな。頑張るよ」
「じゃあ教えますね。.....教科書を貸して下さい」
「しかし中学生に教えてもらうっておかしなもんだな。高校の勉強を」
「.....私は達也さんと一緒になりたくて高校を目指しています。新入生として同じ高校を」
「.....え?」
俺は目を丸くしながら.....美幸を見る。
美幸は穏やかな目で俺を見てきていた。
それから、お姉ちゃんと一緒にですがより正確に言えば達也さんも居るから高校に行きたいんです、と答える。
俺は赤くなる。
「.....お前.....マジ?」
「何の為に飛び級してないと思っています?私」
「.....俺と美里の為?」
「そうですよ。それ以外はどうでも良いんです。論文とかも全部」
「.....全くな。お前というヤツは.....可愛いんだよ」
可愛いですか?ウフフ。
じゃあ私の勝ちですね、と笑顔を浮かべる美幸。
俺は困惑しながら.....その顔を拝む。
美少女がクスクスと笑むと可愛いよな。
そう考えながら。
「俺を好いて後悔は無いのか?俺お前らより遥かに馬鹿なんだぞ。頭が」
「.....無いに決まっています。頭も顔もイケメンとかそんなの関係ないです。私は優しい人がとにかく好きです。運命の人と思いました。達也さんは」
「.....そうか」
「.....私.....達也さんと一緒になれたら本当に幸せです」
「.....俺は美里が好きだけどな」
絶対に負けません。
と笑顔を浮かべて俺の手を取る。
俺は.....その手を握る。
それから苦笑いを浮かべた。
まあ何度目か分からないが.....。
「美幸。有難う。俺なんかを好いてくれて」
「.....私は達也さんと出会ったのを運命と思っています。だから.....好きです」
「.....そうか」
俺は口角を上げながら.....美幸を見る俺。
そして勉強をし始めた。
それから1時間経ってから。
俺は美幸に促されてお風呂に入る。
顔を洗いながら.....決心した。
「.....よし頑張ろう」
その様に呟きながら、だ。
美幸を秋葉に連れて行こう。
そんな感じで決心しながら、である。
で風呂から上がると美里が俺を見てきていた.....何だ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます