第8話 不器用な看病

 バタンっと玄関のドアを閉める。

 いつもよりも良く響くドアの音に少し驚きながら、その足でリアの様子を確認しに行く。外出していたのはほんの2時間ほどだが、大丈夫だろうか。


 寝室の扉を開けると、リアが床に転がっていた。

 うつ伏せのまま倒れて動かない。


「おいっ、大丈夫か!」


 咄嗟に声が出た。

 リアはピクリと身体を動かしたが、それだけだった。

 出かける前には、きちんとベッドで寝ていたはずだというのにどうして。

 ともかく、俺は慌ててリアをベッドに戻そうと抱きかかえる。


「アルテ様……すみません。今おきます……から、訓練を……。」


 耳元でリアが呻くようにしゃべる。

 馬鹿かこいつは。起きれるわけがないし、まして訓練など出来るわけもない。

 ……そうか、こいつは起きようとして力尽き、床に転がっていたのか。


 俺はベッドの上までくるとリアを少し高い位置から落としてやった。

 ぽふっと軽い音がして、柔らかなベッドにリアが埋没する。


「ふぐぅ……。」


 とは言え調子が悪いリアにとっては、その程度の刺激でも結構な苦痛になる。

 眉根を寄せて、気持ち悪そうな顔を見せた。


「寝てろ。」


「うっ……でも、迷惑が……。」


 この期に及んで、迷惑がかかるだなどと寝言は寝てからいえと思う。既にどれだけの迷惑が掛かっていると思っているのか。その上、更に動き回ろうとして迷惑をかけられてはたまらない。


「動かれるとかえって迷惑だ。快復するまでは寝てろ。完治するまでは魔法も剣も教えん。良いな?」


「……。」


「おい、分かったか?」


「……はい、すみま……せん。」


 リアがうつろな声でうなずいた。

 俺はリアに布団をかけなおしてやり、額の熱を測る。相変わらず熱い。


 額に当てていた水布はどこかと探すと、床に転がっているのを見つけた。俺はそれを拾い上げてテーブルの脇に置くと、新しいタオルを取り出して水に浸し、リアの額にかけてやった。


「……ふあぁ、ありがとう……ございます。」


 リアが気持ちよさそうな声を上げる。

 とりあえずは、これで一安心といったところか。買ってきたものを整理しようと思って、荷物を探すと、寝室の入り口で無造作に放り投げられた買い物袋が目に入った。俺は何食わぬ顔で、それをそそくさと拾い上げる。……オレンジが少々潰れていた。


 荷物を持ってベッドの脇まで行き、椅子に座る。

 中身をごそごそとサイドテーブルに乗せていく。薬が入った袋、リンゴ、オレンジ、それから米だ。リンゴは少しこすって枕元に置いておくとリラックス効果があるらしい。オレンジは体調が悪くても食べやすく風邪に効果のある栄養もあるとのこと。米は煮込んでお粥というものにすると、消化が良く食べやすくなると教えてもらった。


 とは言え、リアはまだ食事を受け付けるような状態ではないな。

 俺はリンゴを少しこすってやると、ベッドの飾り棚に置いてやった。確かに良い香りがするな。薬屋によると、亜人は人族よりも鼻が利くから、より効果的なんだとか。


 薬の包みを開けると3種類の薬が出てきた。

 中に説明書きがあるからと、薬屋はとくに中身の説明をしなかった。2種類は飲み薬。ビタミン剤と滋養強壮剤らしい。人族の物とさして違いは無いように思うが、いくらか成分が違うようだ。


 そして、もう一種類の薬を見て俺は手が止まった。


 それは座薬だった……。

 熱を下げる為の物で、意識が朦朧とするほどの症状の場合に使用することとある。つまるところ、今の状態がそれだった。確かに座薬ならば、意識が朦朧とするリアにも使う事ができるだろう。


 だが、少し抵抗がある……。

 裸を見る事には抵抗がない。リアとは一緒に風呂に入るし、遺憾ながら身体を洗ってやりもする。だが、座薬となるともう一段階上の恥ずかしさがある。だって、つまり、このドングリのような形の物を俺がリアの尻穴に押し込まねばならんのだろう……? なんで、俺が?


「アルテ様……それは……?」


 リアがうっすら瞳を開けて、こちらを見る。

 座薬を前に固まっている俺を不思議に思ったのだろう。熱っぽい表情のリア、その瞳の焦点が俺の指先を凝視する。


「薬だ。」


「薬……そんな……、たか……いもの。」


 朦朧としながらも恐縮した姿勢を見せるリア。まあ、その姿勢は評価しよう。だが、これは……。


「座薬だ。」


「……すみま…………ふぇ?」


 リアの半目が8割くらいまで見開かれた。

 混濁する意識の中で、座薬の意味を理解したようだ。おそらく万全の体調であれば目を見開いて飛び上がるレベルだろう。


「熱を下げる為の物だ。リアの意識が朦朧としているのは高熱の為だからな。これを使えば、いくらか楽になるだろう。」


「……でも。」


 リアの顔が赤くなる。

 元から風邪で赤かったというのに、明らかに羞恥で赤くなるのが分かった。何と言うか、そういう反応をされると、俺まで恥ずかしくなってくるからやめて欲しい。リアはまだ小さな子供であり、これはただの治療行為だ。とはいえ、あまり気が進まないのは事実。


「拒否権は無い。薬を買うにも金がかかっているし、俺にこれ以上迷惑をかけないためにも、お前は一刻も早く病を治す必要がある。」


 面倒な事はさっさと済ませてしまおう。俺はまくし立てる様に言い放つ。そう拒否権など無いのだから、承諾を得る必要も無い。淡々と済ませるか。そう思ってリアの服に手をかける。


「あの……わたしが……やります……から。」


 リアに言われて気づく。なるほど、その手があった。

 何も俺が手を下す必要は無いのだ。いや、考えてみればもっともな事だ。どうして俺がそこまでしてやらねばならないのか。そんな理由はどこにもないのだ。


「そうだな。それが当然のことだ。」


 俺はそう言うと、座薬をリアに渡そうとする。

 だが、リアの震える手は力なく座薬を落としてしまった。


 落とした座薬を拾い上げて、俺はもう一度リアに手渡す。

 結果は同じだった。リアは手に力が入らないのか、こんな小さなものを掴むことすらできないでいる。落とした座薬を力ない手が探るが、座薬は指の隙間を行ったり来たりと遊んでいるようにすら見える。どう見ても自力で出来そうには無かった。


「くそ、面倒だな……。おい、じっとしていろ!」


 しびれを切らした俺は、座薬を拾い上げるとリアの服をめくった。

 リアも観念したのか、赤面しながらも瞳を閉じた。服の隙間から目的の場所に手を差し入れると、リアの身体がビクンと跳ねる。


「よし、入れるぞ。」


「……はい。」


「あれ、ここか?」


「ふぁっ……そこちがっ……。」


「む……こっちか。」


「んっ……くぅ。」


「おい、力を抜け。入れづらい。」


「んぅ……そんな……いわれても……。」


「まあいい、押し込めば行けるか。」


「ひうぅっ――――――!?」


「良いぞ……もう少しだ。」


「んっ、あっ……あああぁ――――――!」


「良し、これでいいだろう。」


「はぁ……はぁ……、アルテさ……ま……。」


 投薬が終わった。

 途中、何がどうなってどうなったかとは言うまい。これでリアの熱も下がるだろう。後は安静にして、少し落ち着いたら何か食べさせるか。とりあえず、米は一階に置いてくるか。


 そう言えば、食材の買い出しをすっかり忘れた……。

 結局買ったのは、リアの治療に必要なモノだけ。これでは、俺がリアの為に必死で走り回ったみたいではないか。何だか、それは少し悔しい。まあ、もう一度外に出ようという気にもならないし、またリアが徘徊しようとしても困る。今日はもうこのままでいいか。


「アルテ様……ありがとうございます……。」


 廊下へ出ようとする俺にリアが弱々しい声でお礼を言った。

 毛布に顔を埋めて、恥ずかしそうにこちらを見ている。心なしか少し元気になったろうか。リアの一言で、俺の悔しい気持ちはどこかへ飛んでいった。まあ、良いかと思えるくらいには。


「あの……。」


 廊下を出ようとすると、再びリアが声をかけてくる。少し煩わしいな。


「なんだ?」


「……。」


 呼びかけた癖に、次の言葉を発しない。俺は廊下と寝室の境目に突っ立ったまま、リアの言葉を待たされる。イライラしてきた。


「言いたいことがあるならさっさと言え。無いなら、行くぞ。」


「手……。」


「は、て……?」


「手を握ってて欲しい……です。」


「……は?」


 意味が分からず、要領の得ない返答を繰り返してしまう。

 なんだ、こいつは俺に手を握っていて欲しいのか……? なんのために?

 いや、そもそもの話、それは俺を拘束するという話になる。これ以上迷惑をかけるなと言っているのに、俺の意思に反する事を言っているのを理解しているのだろうか。


 ふざけるな――――――と言おうと思った。

 思ったのだが、リアの申し訳なさそうな顔を見ると言葉には成らなかった。何というのか必死に懇願しているように見えたのだ。


 俺は小さく吐息を吐いて踵を返す。

 少し離れた処にあるソファを引きづってベッドに横づけ、そこに腰掛ける。すると、毛布の隙間からひょこっとリアの小さな手が顔を出す。その小さな手をとって握ってやる。火照った身体の熱が繋がった先から伝わってきた。


「寝るまでだ。さっさと寝ろ。」


 リアが、にへらっと表情を崩して笑った。安堵したような表情。

 俺はソファにゆったりと斜めに座って、もう片方の手でテーブルから本を引っ張り出す。そして、そのまま読書に耽る。些か読みづらいが、まあ何もせずにここで手を握っているよりはましだ。


 それ以上、俺は喋らないし、リアも喋らなかった。

 喋っていたら、さっさと寝ろと注意するところではあるが。静かな空間は心地よく、読書が捗ったのは嬉しい誤算だ。


 いくらか経つと、リアが小さな寝息を立てるのが分かった。

 朝の記憶が定かではないが、随分と楽な呼吸をしているように思う。もしかすると、朝はリアの荒い呼吸で目が覚めたのだろうか。そうなら、気づかなかったのは迂闊だったな。


 リアの握る手はそのままに、キリの良いところまで本を読み進めた。

 そうして、読書を終えると、俺はリアの手を離し、そっと毛布の中にしまい込んだ。

 立ち上がり、荷物を持って静かに扉を閉めると、ゆっくりと階段を下りた。


 らしくない……。

 自分でもそうは思うが、自然と心と身体が、そんな動きを選択していた。




 夕方になる頃、リアが目を覚ました。


「あ……アルテ様。」


 リアが俺を見て目を丸くする。

 それはそうだろう、俺はリアが眠る前と同じような姿勢で読書をしていたのだから。


 あれから、俺は荷物を整理し、昼食を摂り、ここで読書を再開したのだ。

 リアの手を握っているのは何となくだ。気づいたのだが、リアの寝息と体温を感じていると、落ち着くらしい。のんびりと読書をするには最適だった。難点は本を支えている方の腕が痛くなる事くらいか。分厚い重めの本だと、これは難しいかもしれない。


 昼食は、朝方に下ごしらえした焼肉サンドを食べた。

 美味しくいただいたのだが、二人分は胃にもたれる。ちょうどいいところで残した方が良かったかもしれないな。


「ずっと……手を握っていてくれたんですか?」


 リアが嬉しそうに、信じられないと言った感じで聞いてくるので、「自惚れるな」と返してやると「すみません」と謝ってきた。ずっとではないからな、ずっとでは……。


 何にせよ、リアの言葉の切れが良くなっている。

 間違いなく薬が効いているし、回復している証拠だ。水布を変えようとして触れると、水布が熱かったので、まだしばらくは療養が必要そうではあるけれど。


「食欲はあるか?」


「……少しなら、食べられそうです。」


「そうか。少し待ってろ。」


 俺は一階に行くと、水に浸してあった米を火にかける。

 沸騰したら蓋をして弱火にし、しばらく待つ。次第に米の良い香りが広がってきた。

 蓋を開けると、白く輝く米がふつふつと鍋の中で揺れていた。

 塩をぱらりと振りかけたら完成だ。


「うん、美味そうだな。」


 俺はそれを器に入れると、トレーに乗せて寝室に運ぶ。

 寝室に入ると、リアが猫耳をぴんと立てて、鼻をひくひくさせた。少しどころか、しっかり食欲がありそうに見える。


「アルテ様……良い匂いです。」


 サイドテーブルにトレイを置くと、俺とリアの間にふわふわと美味い香りの湯気が立ち昇る。


「粥だ。薬屋の店主に教えてもらった。療養中には良いらしいぞ。」


「アルテ様。わたしの為に……。」


 リアが口に手を当て驚いた表情を見せ、瞳を輝かせる。

 むっ、そういう事になるのか。いや、そういうわけではない。俺が聞いたわけじゃない。店主が勝手に教えてきたのだ……確かに教えるのは了承したが。


「冷めるぞ、さっさと食え!」


「はいっ。」


 リアは嬉しそうに起き上がると、粥に手を伸ばす。

 起き上がれるようになったようだが、まだ心許ないな。トレイを引き寄せようとするが、危なっかしい。ひっくり返されたら、さすがに怒る自信がある。


「……危なっかしいな。」


「あっ……ごめんなさい……。」


 俺は横から、トレイを奪い取った。

 そして、膝の上に乗せると、スプーンで粥をすくい零れないように手を添えて、リアの口元へ運んでやる。


「熱いから気を付けろよ。」


「はいっ。」


 リアはふーふーと粥を冷まして、スプーンに口をつける。


「あっぅ……。」


「だから言ったろうが。」


 水差しからコップに水を入れて、リアに差し出してやる。

 受け取るかと思ったら、リアはコップを俺に持たせたまま口をつけた。いや、自分で持てよ。


 考えてみれば、スプーンも自分で持てばよいものを。まあ、病人だから仕方ない……のか? しかし、これやりづらいな。水がこぼれそうで怖い。俺の毛布を汚したくないのだが。


 二口目の粥は量を少なくして、口元に運んでやった。

 すると先ほどと同じようにふーふーと冷まして、パクッと口にスプーンを加える。


「美味しいです!」


 良い笑顔でそう言った。

 今度は大丈夫だったらしい。料理を褒められるのはまんざらでもない。俺は少し気を良くした。


「そうか。」


「はい!」


 リアは嬉しそうだった。

 その調子で、リアに粥を食わせる。慣れてきて、スムーズに食べさせられるようになってきているのが、少しの苛立ちを覚えつつも、美味そうに食べるリアの表情に言葉を飲み込んだ。


 そんなリアを見ていて思う……腹減った。

 俺は昼は食ったが、夜は食っていなかった。食材の備蓄がないから買い物に行ったわけだしな。あとで、俺も粥を作るとするか……。


「あの……アルテ様、お腹空いてます?」


「うっ、え?」


 見透かしたように、リアが声をあげた。

 いきなりの事で、俺も変な声が出てしまう。……顔に出ていたのだろうか。


「わたし……たぶん、全部は食べられないので……アルテ様も、良かったら。」


「……………………仕方がないな。」


 何が仕方ないのか、よく分からなかった。

 リアの口元に運ぶ動作、その対象を自分にして同じことをする。口元に運び、息を吹いて冷ましてから食べる。


「美味しいですよね。」


「うむ、美味いな。」


 何故かリアは誇らしげだった。

 作ったのは俺であるし、味見もしている、美味いのは知っているんだがな。


 一口食べるともう一口欲しくなる。

 少しだけと思ったのだが、食べ物を口に入れると空腹感が増して我慢が効かなくなってしまう。しまった、こんな事なら口をつけるべきでは無かったかもしれない。


 もう一口だけ……そう思って、すくって息で冷ます。


「アルテ様、ずるいです。それください!」


 リアから横やりが入った。


「いや……これ俺が冷ましてしまったぞ。」


「だから……です。」


 恥ずかしそうな顔をするリア。

 思考が追い付かない。俺も恥ずかしいんだが、リアはそれで良いのか?

 何だか、考えるのも面倒になって、俺はそのまま無言でスプーンをリアの方へ差し出した。今日は色々あって疲れた。飯を食わせているのも普段ならあり得ない事なのだ。今更あり得ない事が一つ二つふえたとて、構うまい。今日は特別だ、病だから特別なのだ。


 パクッと釣られる魚のようにスプーンに食いつくリア。

 さっき火傷しそうになったのだから、少しくらい温度を確かめてから口に入れろと思うのだが、躊躇がない。だが、その食いつきっぷりは気持ちよく、面白かった。


 俺とリアは交互に粥を食べる。

 そうして、俺が冷ました粥を交互に食べきったのだった。


 食後にはオレンジを食べた。

 やはり、一人分の粥を二人で分け合うと、満腹には至らないのは自明の理。リアも幾らか余裕があるようだったので、オレンジも一緒に食べようとナイフで皮をむく。


 リアは目ざとく、オレンジが潰れている事に気づいたらしい。

 帰宅した時に、リアが倒れていたのを見て買い物袋を放り出してしまった時のダメージだ。


「ふん、青果店のやつめ、不良品をよこしやがって……。」


 そういう俺をリアは笑いながら眺めていた。どうして、俺が怒っているのに笑うのか……。釈然としないが、そこを突っ込むのは気が引けた。何にせよ皮が潰れているだけで、中身は無事なので、美味しくいただく。もちろん、リアには俺が食べさせることになった。今日はそういう日だ、仕方がない。


 食事を終えたら薬を飲ませ、最後にリアの身体を拭いて、一日が終わる。

 今日くらいはベッドを譲って別室で寝てやろうかと思ったが、リアが懇願するので俺も同じベッドで寝た。まあ、だいぶ回復したようだから問題は無いだろう。


 その後、2日間は様子を見る事にした。

 翌日はまだ本調子ではない様子で大人しかったが、2日目にもなるとすっかり元気な様子だった。しきりに訓練をしたいと言って鬱陶しかったので、俺がどれだけ迷惑したのかを滾々と説明してやると大人しくなった。「今日は絶対に教えない。訓練は明日から。」と言ったのも大きかったかもしれない。


 ともあれ、こうしてリアの短い闘病生活は終わりを迎えるのであった。

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