第2話
どのくらい寝ただろうか?ちっと、小用に起きた。時間を見たら、2時を、過ぎた頃である。俺は、トイレに行こうと、思って、障子の戸を開けた。すると、ちょうど、今、着いたのか、母親と、少女が、立っていた。「こんばんは、今、着いたんですか?」すると、松坂慶子似の女性は、会釈して言った。「遅くなっちゃって。」手をつないでいる少女は、おにいちゃ~んと、手を振っている。イチゴのポッキーを、持ってきたので、その女の子に、今日遅いから、朝、ポッキーあげるねっと、言うと、「どうもすいませ~ん」と、松坂慶子が、言った。俺は、会釈して、トイレに向かった。用を足して、出てくると、もうすでに、親子の姿は、なく、ちょうど、俺たちの部屋の隣のようだ。スリッパが、2足並べてある。部屋の明かりは、ついていない。疲れてもう寝たのだろう。俺も、特に気にせず、布団に入って、すぐに、眠りについた。翌朝。目が覚めたら、2人は、すでに起きていた。その2人に親子のこと話をした。「2時だろう?夢でも見ていたんじゃないか?だいち、女将さん12時に玄関鍵しめるから、もし、外出しても、12時までに戻ってきてと、言ってたじゃないか。まあ、こんな山奥、外出することないけど。」と、友達の広瀬が、言った。(それもそうだな、、。)おれは、確かめた。本当だ。もうすでに?スリッパが、ない?(おかしいな?確かにいて、話もしたのに。)そして、朝食の時間になり、食堂に行った。やはり、その親子は、いなかった。俺たちだけだ。よし聞いてみよう。俺は、女将さんのところに行って「すいません。夜の2時に親子が、いて、話もしたのですが、トイレから出てきたら、スリッパが、2足隣の部屋に並んであったので、遅くついたのかとおもうのですが、もう、チェックアウトしたのですか?」すると、女将さんは、「おにいちゃん寝ぼけていたんでしょう?うちは、もう12時に、鍵かけちゃうし、だいち、こんな山奥に、2時に来るわけないでしょう?都会の街ならともかく。」(ですよね。でも、小さい女の子も、手を振ってたし、、、。まあいいや、寝ぼけていたのかもしれない。)朝食後、部屋に戻りかけたとき、俺だけ女将さんに呼ばれた。2人は、部屋に戻った。(ん、ん、何だろう?)すると、女将さんは、「お兄ちゃん、この事は、他の人には、黙っていてほしいんだけど、実を言うと、あなたが会ったという親子なんだけど、2年前位に、お客さんとして、うちに来て、あなた達の隣の部屋で、無理心中して、亡くなった親子だと思う。これで、お兄ちゃん、いれて、”幽霊見たという人3人目よ。それで、もしよかったら、裏の庭に、小さい祠が、あるから、拝んであげて。そこは、わたしたちが、作った祠で、供養してあげて。きっと、喜ぶとおもうの。」俺は、部屋から、イチゴ味のポッキー取りにいき、その祠に行った。裏庭に、ひっそりと、あった。(ほんとうだ、小さい祠だな。)俺は、置いてあった線香に火をつけて、ポッキーを、お供えして、拝んだ。(成仏してね。)そして、部屋に戻ろうとした時、上の方から、(ありがとう。お兄ちゃん)と、あの女の子の声がした。
小さな祠 健さん @87s321n
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