第12.1話孤児院⑫
続いてはファミレスに入っていったので、もちろんストーカーを続けみく達がテーブル席に座ったので、俺も後ろの座席にすかさず座り背中合わせになった。
一応念の為にマスクとサングラスをかけて変装をしているので、バレてはいないとは思うが。
みく達はウェートレスさんに食べ物を注文をした後、友達と談笑していた。
背中合わせに座っているのでみくの声がはっきり聞こえてくる。
おいおいみくの奴、随分楽しそうに喋ってるじゃねーかよ。
みくのコミュニケーション能力に感激していたら、俺の所にもウェートレスさんがきたが、水を俺がいる所から1番角に置いた。
オセロじゃあないんだから、そんな端に置かなくても。
「ごご…ご注文はいかがなさいますか?」
ウェートレスさんは引きつった顔を俺に見せてきた。
完全に俺に意識してるな。
一目惚れだろ。
なぁ間違いなく一目惚れだろ。
俺が中々応えないので、ウェートレスさんは注文をとらずに、俺の元から立ち去った。
あーごめんごめん間違えた。
好かれてなかったわ。
完全に嫌われてたわ。
ゴトッと音と共に後ろの席に料理が運ばれた。
みく達はご飯を食べる前に席をたった。
多分御手洗だろう。
俺はこのチャンスを見逃さまいと、みく達の席に移動して全力でみく達が頼んだ料理を口に頬張った。
鉄板からジュージュー音がでていたハンバーグを口の中に入れたら火傷をしたが、お構いなしだ。
残飯と化した、料理をそのままに俺は自分の席に戻った。
みく達が御手洗から帰って来て、テーブルの上に置いてあるご飯を見たら、友達と目線を見合わせてちょっと怖くなったらしくファミレスを後にした。
みく達の席に移動し残飯を処理して俺は店からでようとしたらウェートレスさんに止められた。
「お会計お願いします」
なんであいつら金払ってないんだよ。
みく達の姿を見過ごす訳にもいかないので、直ぐ様お金を払って店を後にした。
みく達は相当お腹が減っているらしくカフェの中に入った。
すかさず俺も後を追った。
「いらっしゃいませごご…ご…主人様」
カフェカフェでもどうやらメイドカフェに入ったらしい。
普通の激安の殿堂などで売っているメイド服の格好をしたメイドさんがお出迎えしてくれた。
しかもさっきもそうだが、接客するならしっかりとお願いしますよ。
一応確認したいが、俺の所を一目惚れした訳じゃないよな。
メイドさんは俺から少しばかり距離をとっていた。
やはり嫌われているみたいだ。
まぁもう慣れっこだけどね。
席を案内されて座り辺りを見回しても、みく達の姿がなかった。
偏見だがメイドカフェという場所は俺の中ではモテない男の気持ち悪い奴らしかいないと思っていたが、女性のお客も当然いてメイドさんとワイワイ盛り上がっていた。
しばらく時間が経ってもみく達の姿が見えなかったので、入ったの間違ったかなと思ったら一人のメイドさんが俺の方へ歩いてきた。
あれ、良く見るとあれは間違いないな。
「いらっしゃいませご主人様。ご注文はお決まりでしょうか? ニャンニャン」
おいおい何やってんだよみく、といいたいがここで正体を明かすわけにいかない。
それはまだお前に完全な復讐をしていないから。
だけどニャンニャンだと。
みくお前はいつから猫になったんだ。
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