23、オークシィ夫人の正体

・1号車:通路

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GM:さて、列車の方に乗り込んだ二人の方も話を進めましょう。

トーニャ&リナリア:はい。

GM:二人は急いで機関車の方に向かうと思うんですが、1号車に入ったところで危険感知判定をしてもらっても良いですか?

トーニャ:(ころころ)18ですね。

GM:すると1号車の通路の真ん中。最初にトーニャが、傭兵三人と出会った通路を前後に分ける鉄扉の前にいる黒いドレスの女がいるのに気が付きますね。女は手に持っている剣で、ガンガン! と錠を壊そうとしていますね。

トーニャ:どうしましょう?

リナリア:壊すまで待機で良いんじゃないかな。我々も機関室には行きたい訳ですから。

トーニャ:じゃ、待機します。

GM:では、しばらくして錠が破壊されて夫人は扉を開けますね。

リナリア:そこで声を掛けて近づきます。そこまでよ!

GM:夫人は驚いた顔をして振り返りますね。

トーニャ:あ、扉が開いたなら、その隙に横を通り抜けていけませんか?

リナリア&GM:え?

GM:まぁ、できるかな。冒険者レベル+敏捷力ボーナスを基準に判定してみてください。

トーニャ:(ころころ)15ですね。

GM:うーん、達成値も高いし。ここは見逃そう……かな。

リナリア:わぁ、一対一かぁ……。

トーニャ:あ、ごめんなさい。でも先に列車を止めないと思って。止めたら直ぐに戻ってくるから!(汗)

シャルリーヌ:気持ちはわかります(苦笑)。

リナリア:いや、ここは格好をつけよう。トーニャに「ここは私に任せて! あなたは機関室へ!」と拳を構えて夫人に立ちはだかります。

GM:勇ましいですね。

リナリア:【ブラスト】が怖いけど。オーガとタイマンするか~。

GM:いや、夫人は【ブラスト】使えないですよ。

リナリア:え? オーガなら使えるでしょ?

GM:オーガならね。オークシィ夫人はリナリアに向き直りますと、まずベールを脱ぎ棄てます。「ここまで来れば、もはや変装など必要ない……」そう言って夫人は顔を拭いますね。

トーニャ:ん、オーガじゃない?

GM:白粉で隠されていた素肌は青白く、額や首などに大きな目玉のような模様が現れますね。

リナリア:あ――、これは死んだかも(正体に気が付いた)。

GM:魔物知識判定してみます?

リナリア:知名度の目標値は12よりありますよね? プレイヤーには正体がわかったが、PCは技能がないので判定すらできないです。


 後で確認したところ、技能なしでも魔物知識判定は平目で判定し、自動成功すれば達成値17として処理できたみたいなのですが。このセッション中はできないというままに処理をしています。


GM:夫人だった魔物は、「線路を作るため、我々の住処を切り拓いた憎き魔動列車を破壊する邪魔をするでない……!」と言って武器を構えます。

リナリア:なんか事情があるみたいだけど、あなたにも私の経験値となってもらうわ! と拳を握りしめます。


GM:では戦闘を開始しましょうか?

リナリア:ファミリア(鳥)の先制値13では、先制も取れないんだよなぁ。どうぞそちらが先手ですよ。

GM:あ、もう一つ残念なお知らせですが……。

リナリア:はい?

GM:これボスなので剣のかけらが入っています。判定はサイコロを振ります。

リナリア:はぁ~、終わったわ~。

GM:えーと、GMもこの展開は全く予想できていなく申し訳ない。僕が言うのもなんだけど、死なないでね?(苦笑)

リナリア:……がんばります(サムズアップ)。

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