22、名探偵の推理
・8号車:2階展望室
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シャルリーヌ:無事に向こうに移動できたみたいですわね。では、残った私はこちらでがんばりましょう。
GM:はい、展望室内はざわざわとしていますね。「一体、これはどういうことなんだ?」「我々はどうなるんだ?」と、ヴァンが詰め寄られています。
シャルリーヌ:ヴァンさん、こうなってはもう皆さんに洗いざらい説明をしてしまった方が良いのではありませんか?
GM/ヴァン:そうですな……では、皆さんにご説明をします。今朝から乗客のクリスティさんの行方不明で、さらに彼女の部屋が荒らされているのを確認しました。事件性があるため、こちらのシャルリーヌ様たちに調査を依頼したところ。まずは皆さんを一か所に集めて話を聞きたいと提案されたので、こうして集まっていただいた次第です。
シャルリーヌ:これ、さりげなく私に責任を押し付けていますよね?(苦笑)
トーニャ:ひどい(笑)。
シャルリーヌ:ま、今ヴァンさんが説明した通りです。私が事件を解決するため協力してください(どんっ!)。
GM:自信満々にそう言われたら文句を言っていた人たちは、とりあえず黙りますね。
シャルリーヌ:まだ騒ぐ人がいたら【カーム】を掛けて強制的に落ち着かせますよ(苦笑)。
GM:今のところその必要はなさそうです(苦笑)。
シャルリーヌ:えーと、まずは皆さんの中でクリスティさんを目撃した方はいませんか? 例えば、5号車に乗っていた方々で昨夜すれ違ったとか、話をした方は居ませんか?
GM:そう聞かれるならイーヴ神官でもある引退騎士のエドガーさんが「昨夜、彼女の部屋を訪ねる人を見ましたぞ。ドロシーさんではなかったかな?」と言いますね。
シャルリーヌ:そうなんですかドロシーさん?
GM/ドロシー:はい。昨夜、夫人の気分が優れないと仰られたので、神官であるクリスティ様に容体を見ていただこうかと思い訪ねました。
シャルリーヌ:クリスティさんはどうしました?
GM/ドロシー:一緒に夫人の部屋に行き、容体を見ていただいた後。クリスティ様は一人でお帰りになりましたよ。多分、いつも2号車の通路に待機していた車掌さんがご覧になったと思いますが……。
シャルリーヌ:そうなんですか?
GM:車掌のアイザックは「えぇ、クリスティさんが、一人で3号車の方に行くのを見ました」と、肯定しますね。
シャルリーヌ:……ん? 一人で? ドロシーさんは一緒に戻らなかったんですか?
GM/ドロシー:私は、夫人が心配だったので部屋に残りました。5号車の自分の部屋に戻ったのは明け方になってからです。
シャルリーヌ:オークシィ夫人のお加減はずっと悪かったのですか?
GM/ドロシー:夕食を食べていた時までは何事もなかったのですが。昨晩、急に気分が優れないと仰いまして……。
シャルリーヌ:昨晩の夫人を見た方はいますか?
GM:それは夕食時、食堂車などで目撃した人は多いですね。何しろあの格好ですから目立ちます。
シャルリーヌ:確か、黒いベールをいつもしているんですよね。それは目立ちますね。
GM:そうですね。黒いベールをしているし、白粉をたっぷり塗っているので匂いも結構するので近くに来ると気が付きますね。
シャルリーヌ:うーん、ここにいないオークシィ夫人がめっちゃ怪しいのですが。まだオーガが見つかっていないし、夫人の正体がオーガでは? と思いますよね。
トーニャ:うんうん。
シャルリーヌ:でも、常に一緒にいるドロシーさんも同じくらい怪しいです。何か隠していることがないか真偽判定をすることはできませんか?
リナリア:真偽判定は、GMの許可が必要ですよ。
GM:はい。疑う根拠を示してくれたので、判定をする許可をします。
シャルリーヌ:ありがとうございます。(ころころ)20です。
GM:あ、それはわかりますね。ドロシーは何かを隠しています。
シャルリーヌ:ドロシーさんも?
GM:ドロシーさんも。彼女は露骨にあなたに疑われて不快そうですね。「な、なんですか? 私の顔に何か付いていますか?」
シャルリーヌ:うーん、あまりNPCに頼りたくはないのですが、エドガーさんに耳打ちをしてドロシーさんに【バニッシュ】してもらっても良いですか?
GM:「何か考えがあるようですな。わかりました」と、エドガーさんは、シャルリーヌに頼まれるなら魔法を使うことを引き受けてくれますよ……。
しかし、悲しいかな4レベルでは【バニッシュ】の十分な効果を発揮することはできませんでした。
シャルリーヌ:効果は発揮できませんでしたが、ドロシーさんの動揺は誘えたんじゃないですか?
GM:そうですね。いきなり【バニッシュ】されて相当驚きましたが。効果がなかったので「あれ?」という感じです。
シャルリーヌ:この慌て方でドロシーさんは黒確定で良いと思いますが。そうすると夫人の正体は一体――?
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