18、名探偵シャルリーヌ

・5号車:クリスティの部屋

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シャルリーヌ:まぁまぁ、アーサーさんを追放するには、まだ根拠が薄いですわ。それより枕はどんな感じですか?

GM:何か大きな爪で引き裂かれたような感じですね。爪痕は五本分あります。

シャルリーヌ:爪? やはり獣? 人間の姿に変身するような魔物と言ったら――ライカンスロープって2.5にいましたっけ?

リナリア:ワーウルフがいるよ。えーと……ルールブックⅡだね。

シャルリーヌ:ああ、なるほど。でも、ワーウルフだと魔法使えないですね。

トーニャ:へぇ~。そうなんだ。


 推理物のシナリオを遊ぶのに、最初からルールブックを参照しながらというのは、如何なものかと思う方もいるかも知れませんが。プレイヤーによってゲームの知識はそれぞれなので、推理の材料を探すという点で参照するのはむしろ推奨すべきかなと思っています。

 推理小説や刑事ドラマで、名探偵や名刑事と呼ばれるようなキャラクターも自分にない知識は作中で学び、それを糧に真相を暴いているので問題ありません。

 もちろん戦闘時に、魔物知識判定に失敗している魔物に対して、能力に応じた適切な対策をしようとした場合は注意をしますけれど。


シャルリーヌ:ワーウルフではないと思いますが、人間の姿に変身してすでに列車内に潜伏していた可能性はありますわね。

トーニャ:確かに、そうですね。人狼が混ざっていたのかも。

シャルリーヌ:ということでGM、「魔法を使う」「獣のような爪」「変身する」というワードから、魔物知識判定をすることはできますか?

GM:許可します。どうぞ判定してください。

シャルリーヌ:とは言え、私はライダーなので、弱点まではわからないのですが(ころころ)16ですわ。

GM:あー、弱点値抜けていたんですがね。オーガではないかと思いますね。

リナリア:オーガなの? レッサーではなく?

GM:いやぁ、皆さんのレベル帯で4レベルのレッサーオーガなんか役者不足でしょ?

リナリア:そっかぁ【ブラスト】嫌だなぁ~。

シャルリーヌ:これは厄介ですわね。オーガは人間の心臓を食べるとその人に化けることができる蛮族です。乗客に紛れてまだ潜伏していると思って間違いないでしょう。

GM/アーサー:ということは、やはりクリスティは、もう……(沈痛)。

トーニャ:どうにかしてオーガを見つけないと。

シャルリーヌ:困りましたね。蛮族を見つけるには神官が必要ですけど。その神官が先にやられてしまいました(苦笑)。

トーニャ:ああ、占い師が……(苦笑)。

リナリア:本当に人狼ゲームになっている(苦笑)

GM:そうですね。では、朝に追放する誰かを選んでください。

PC全員:(笑)

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