12、凶弾に倒れる

・8号車:1階貨車

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GM:では、列車の最後尾に皆さんはほぼ同時に到着したところ、奥の方から轟く銃声の後に「ぐわっ!」と男の悲鳴が聞こえます。

トーニャ:銃声?

GM:はい、場所は8号車1階にある貨車の貨物スペースの外側を迂回し車両の後ろへ抜けるための通路なんですが。奥でトーニャが会ったことがある傭兵のリーダーっぽい人がまさに今倒れましたね。彼の近くにはすでにやられた仲間も倒れています。

リナリア:生きている?

GM:近づいたらわかりますが、三人とも生きてはいるみたいですね。運命変転を使って生死判定で辛くも成功したみたい。

リナリア:そこで運命変転を使うのか~!(笑)

PC全員:(笑)

GM:で、彼らの体を乗り越えるようにして二体の同じ魔物が現れますね。

トーニャ:何ですか?

シャルリーヌ:銃を使うみたいですから、たぶんアレじゃないですかね(察しのいいPLその1)。

リナリア:銃か……ま、金属鎧を着ていない私たちには、あまり関係ないけどね(察しがいいPLその2)。


 そう、今回のPCは全員筋力の低いエルフなので、元々、防護点の高い金属鎧を装備できないため、ガンのダメージは防護点を無視できるというものがあまり利点になっていないのです。もちろん当たれば痛いですが。


GM:魔物は上半身が人間で、下半身がサソリのようですね。連中は、そうだな……汎用蛮族語ではなく魔動機文明語で声を掛けてくるね。「あー、俺の言葉がわかるぅ?」

リナリア:優しい(苦笑)。

シャルリーヌ:まぁ、蛮族なのに言葉がわかりますわ。

GM/魔物:「ほう、我々の知的な言葉がわかるとは、今倒した奴らよりは賢そうだな」

リナリア:や、冒険者にアルケミスト技能は必須でしょ(真顔)。

シャルリーヌ:ま、経験点に余裕があったら1レベルは取りますよねぇ。

トーニャ:私は、マギテック技能も持っているしね。

GM:まあ、自分がPCを作ってもそうするんだけど、彼らは持たざるものでした(苦笑)。さて、それでは今回はきちんとした戦闘を行いましょうか。

リナリア:彼らの無念を……と思ったけど、知らない人たちだった(苦笑)。

トーニャ:私しか会っていないし、仲良くもなっていないしなぁ(苦笑)。

GM:まぁ、なんの感傷に浸ることもなく魔物討伐に専念してください。もう何かはわかってそうですが、まず戦闘開始処理で魔物知識判定をしましょうか。

シャルリーヌ:(ころころ)19です。

トーニャ:(ころころ)出目が低い、9かぁ……。

リナリア:たぶんあれだよなぁ~(平目で、ころころ)よし、6ゾロ!

トーニャ:おおっ!

GM:ではトーニャ以外はわかりましたね。アンドロスコーピオンです。それが二体。

シャルリーヌ:ライダーなので、弱点はわかりませんけどね。

GM:弱点がわかれば、物理ダメージに弱いことがわかりましたけどね。

トーニャ:うう、もらった経験点ではセージ技能を伸ばす余裕がなかったからなぁ。

リナリア:まぁ、3回殴れるんで物理ダメージ+2なんて誤差ですよ。

GM:では、次は先制判定をしましょう。

トーニャ:(ころころ)15です。

GM:はい、先制はそちらが取りましたよ。

シャルリーヌ:GM、アントワネットからはここに到着したときに下りていたことで良いですか?

GM:いいですよ。あと、ここに来るまでに使ったと思われるMPや弾丸は消費しなかったことで大丈夫です。

シャルリーヌ:助かります。

リナリア:剣のかけらは入っていないんですよね? じゃあ、コア部位の上半身を集中狙いでさっさと倒しましょう!

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