10、混乱の食堂
・3号車:食堂車
□=□=□=■=□=□=□=□=□
GM:ということで、これでようやくPC全員が同じ車両に集まることになりましたね。長かった……。
リナリア:NPCも入れると、今の食堂車には相当人がいますよね?
GM:そうですね。ドラゴン・インファントもいますし……相当、密ですね。
PC全員:密です!
密には気をつけましょう。
GM:さて、食堂車の人たちが食事を楽しんだり、語らったりしていると急に前方から、ポッ、ポォォ~ッ! と警笛が鳴りまして。直後に、キ、キィィ~! と列車が急停止をします。反動で椅子にしがみつかないと転がりそうになりますね。あちこちで悲鳴も上がります。
トーニャ:何事ですか?
GM:車両の前方から、車掌のアイザックが慌てた様子で入ってきて説明をします。「前方の線路上に障害物を確認し、衝突を回避するために緊急停止いたしました! 皆さん、お怪我はありませんか?」
シャルリーヌ:よろけましたがアントワネットの体にもたれ掛って怪我がなかったことにします(笑)。
GM:アントワネットは大きいので他にも何人か埋もれそうですね。でも、お陰で怪我はしなくて済みそうです。
シャルリーヌ:出しておいて良かったですわ。
リナリア:外の様子は?
GM:リナリアが外の様子を伺うと、列車が止まったのは荒野のど真ん中ですね。そして、しばらくして列車の後方に何かが、ガッシャン! と、ぶつかった音がして大きく揺れます。
シャルリーヌ:何でしょう?
GM:止まった場所の線路が大きく曲がっていることにしましょう。そのお陰で、窓から最後尾の車両に別の機関車が連結したことが確認できます。
トーニャ:え、あれは!?
GM:そんな風に状況を確認していると、パリンパリン! と食堂車の窓を破って矢が数本飛び込んできます。
リナリア:襲撃!?
GM:そうです。矢を確認すると、食堂車は大混乱になります。「皆さん、伏せてください!」と、車掌のアイザックが懸命に叫びますね。
シャルリーヌ:誰が襲ってきたんでしょう?
GM:割れた窓の外から「ギャッギャッ!」という声が聞こえてきますね。
トーニャ:私、汎用蛮族語が話せますけど?
GM:おお、そしたら汎用蛮族語で「略奪だ♪ 奪え、殺せ♪」という声が聞こえてきますね。
リナリア:魔物の姿は視認できますか?
GM:はい、弓矢を構えたフードを被った奴らやサーベルを持ったフードを被っている奴らですね。
リナリア:フッドか・・・雑魚だな。
GM:皆さんからすればそうですね。戦うといえば自動的に勝ったことにします。
リナリア:じゃあ、近づいてくる奴らを残らず殴り倒しておきます。
GM:はい、了解です。
トーニャ:武器は持っていたことで良いんですか?
GM:良いですよ。
トーニャ:じゃあ、列車の屋根に上ります。
GM:それをするなら判定をお願いします。冒険者レベル+敏捷力ボーナスを基準に判定してください。12以上なら成功とします。
トーニャ:(ころころ)成功です。
GM:列車の屋根に上ると、翼を生やした魔物が下りてきますね。
トーニャ:(ころころ)魔物知識判定は10ですね。
GM:名前はわかります。フーグルという2レベルの蛮族です。これも弱いので倒したことにできますよ。
トーニャ:じゃ、【ショットガン・バレット】でまとめて撃ち落とした事にします。
GM:はい、あっさり撃ち落されましたよ。
トーニャ:よし、貨車の方へ急ごう!(スタタッ!)
シャルリーヌ:私も、アントワネットに乗って外に出ようかしら。
リナリア:非常事態なので窓を破壊しても良いのでは?
GM:良いんですけど、アントワネットが「イタイイタイ!」って言いますよ。
シャルリーヌ:それは可哀そうなので一度、縮小しますか(苦笑)。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます