9、アントワネットとお散歩
シャルリーヌ:GM、食事が済んだらアントワネットと散歩がしたいのですが。
GM:アントワネットを出しても大丈夫そうな場所といえば、4号車のラウンジ車と8号車の展望室かな。あと、食堂車もアントワネットを出すことができそうです。
シャルリーヌ:では、展望室に移動しますか。アントワネットをいったん彫像に戻してそちらに向かいます。
GM:はい、了解しました。
・8号車:2階展望室
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GM:展望室に着きますと、先に若い男女が一組います。種族はどちらも人間です。二人とも冒険者の様で、男は格闘家風、女は神官風で首からハルーラの聖印を下げています。
シャルリーヌ:展望室に着いたら直ぐにアントワネットを彫像から戻しますよ。
GM:そしたら二人ともちょっと驚いた後、男の方が「おい、そいつ、危険はないのか?」と声を掛けてきました。
シャルリーヌ:アントワネットは大丈夫ですわ。私の騎獣です。
GM/男:騎獣……騎獣だからって車内に出していいのか?
シャルリーヌ:だってGMが1部位なら大丈夫って言っていましたし。
GM:メタいな(苦笑)。女神官の方が微笑みながら挨拶します。「私はハルーラ神官のクリスティと言います。こちらはアーサー。お見かけしたところあなたも冒険者のようですが、行先はラージャハ帝国ですか?」
シャルリーヌ:ブルライト地方には、音楽や芸術が盛んな華やかな都があると聞きまして。
GM/クリスティ:華やか? もしかしてそれはマカジャハット王国ではありませんか?
シャルリーヌ:ああ、確かにそんな名前だったかしら。その国であれば、私が冒険者として華やかな活躍をするのに相応しいと思うんですの。
GM/クリスティ:マカジャハット王国が目的地でしたら、ラージャハ帝国からさらに一週間ほど旅をすることになりますね。
シャルリーヌ:え? この列車に乗っていれば行けるのではありませんの?
GM/クリスティ:方向は間違ってはいませんけど、この鉄道はまだマカジャハット王国の手前にあるラージャハ帝国までしか繋がっていませんよ?
シャルリーヌ:まあ、そうですの!?(驚き)
GM/クリスティ:ご存じなかったのですね。マカジャハット王国は、ラージャハ帝国から一週間くらい砂漠を進むことになりますよ。
シャルリーヌ:あら、そうだったんですの……。
GM/アーサー:……良かったら、俺たちがラージャハ帝国での用が済んだ後に、マカジャハット王国まで送ってやろうか?
シャルリーヌ:え、よろしいんですの?
GM/アーサー:ああ、俺はラージャハ帝国で傭兵になるつもりだが、その手続きが済んだらある程度自由に動けるだろう。
トーニャ:意外といい人だ。
GM/クリスティ:ハルーラ神官としては、道に迷いそうな人を放っては置けませんからね。正しく導くのが使命です。
リナリア:確かに、ハルーラ神官ならそう言いそうだな。
シャルリーヌ:それでは、お願いできそうでしたらマカジャハット王国まで案内していただけますか?
GM:二人は同時にうなずきます。そして、クリスティは「シャルリーヌさんはお食事お済ですか? 我々はこれから食堂車に行こうと思っていたところで、よろしければお話をしながらお食事をしませんか?」と誘ってきます。
シャルリーヌ:私は、もうお部屋でいただきましたがお誘いを断るのは失礼ですわね。では食後のお茶をいただきに行こうかしら。
GM/アーサー:なぁ、食堂車でもこのドラゴンを出すつもりか?
シャルリーヌ:えぇ、そのつもりですけど……?
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