7、運行責任者はニンジンがお好き

GM:トーニャは食堂車に向かいますか?

トーニャ:そうですね。


・3号車:食堂車

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GM:では、食堂車です。現在、食堂車には様々な人たちが食事をしています。黒いベール越しにもわかる化粧の濃い老婦人、お付きのメイド、羽振りのよさそうな大柄な熊のリカント、眼光の鋭い老紳士、眼鏡をかけたナイトメアなど。

リナリア:登場人物が多いなぁ(汗)。

GM:張り切って作りました(苦笑)。その中にトーニャの目的の白い毛に目に黒いブチのあるタビットもいますね。

トーニャ:じゃ、そのタビットに近づきます。

GM:はい、タビットは目の前にあるニンジンのステーキを美味しそうに頬張っていますね。

トーニャ:お食事中に失礼しまーす。

GM:タビットは、おあずけを食らってちょっとムッとしますが、お客様を前に直ぐに姿勢を正すよ。「何でしょうか?」

トーニャ:あ、ごめんなさい。あの、ヴァンさんですよね? 私、魔動機師のトーニャといいますが、この列車の機関部とか見たいんですけどぉ……。

GM/ヴァン:いかにも私が、運行責任者のヴァンです。ほう、魔動機師の方ですか。それは助かることがあるかもしれませんね。

トーニャ:助かる?

GM/ヴァン:はい、この南方国際鉄道は有事が発生し、万が一に機関士が運行業務に就けなくなることが発生した場合、乗客の方に運行のお手伝いをお願いする事がありましてな。

リナリア:なんだと?

GM/ヴァン:もちろん我々、乗務員も一通りの訓練はしているのですが、お手伝いいただける人間は多い方に越したことはありませんからな。

トーニャ:なるほど、じゃ、お手伝いすると言ったら、機関部を見せてもらえるんですね?

GM/ヴァン:構いませんよ。ただ、運行中はさすがに危険が伴うので見学は停車中にお願いします。

シャルリーヌ:ま、それは当然ですね。

トーニャ:わかりました。じゃ、先に質問とかしても良いですか?例えば、この列車の動力部についてとか……。

GM/ヴァン:動力についてですか。では、食事をしながらでも構いませんか? トーニャさんも何か好きなものを注文してください。会計は私が持ちますから。

トーニャ:やった一食助かったぞ(笑)。

GM:ヴァンは、おあずけされていたニンジンのステーキの続きが食べながら、トーニャの質問に答えてくれますよ。

トーニャ:じゃ、それを感心した顔で聞きますね。

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