5、トーニャと三人の傭兵

GM:トーニャはどうしましょう?

トーニャ:私は、機関車が見てみたいので動き始めたら前の方に移動します。

GM:わかりました。


・1号車:通路

□=■=□=□=□=□=□=□=□


GM:1号車の前後をつなぐ通路の中間のところまで行けますが。そこから先は「関係者以外の立ち入り禁ず」と表示された頑丈そうな扉に阻まれますね。

トーニャ:えー、ここから先には行けないんですか?

GM:はい。そうこうしていると、ちょうどその扉が開きまして中から屈強な男が三人ほど出てきますね。装備から察するに傭兵の様です。

トーニャ:こ、こんにちは~。

GM:傭兵のリーダー格と思われる男がいぶかしそうにトーニャを見ますね。「ん? ここから先は関係者以外立ち入り禁止だぞ?」

トーニャ:え、じゃあ、あなた達はどうしてそこから出てきたの?

GM:男は「俺たちは、この列車の護衛として雇われている傭兵だからな。異常がないか見回り中だ」と答えます。ちなみにこの三人が、最初にリナリアが入ろうとした四人部屋を使っている三人です。

リナリア:なるほど。

トーニャ:あのぅ、私、魔動機術の勉強をしていまして、魔動列車の機関部に興味があるんですけど、見せてもらうことはできませんか?(精一杯可愛らしく)

GM:後ろにいた気の短そうな男が突き放すように言いますね。「ダメだ! ダメだ! 走行中の機関車には運転士以外は立ち入れない決まりになっている!」

トーニャ:どうしてもだめですか?(懇願)

GM:もう一人の気の弱そうな男が申し訳なさそうに言います。「悪いんだけど、何かあったとき俺たちがクビになってしまうからさ~」

トーニャ:ちっ、融通の利かない男たちね(ボソッ)。

GM/気の短い男:「ん? なんか言ったか?」(ギロリ)

トーニャ:い、いえ! 何も言っていないです!(汗)

GM:リーダー格の男は言いますね。「どうしても機関部が見たいというなら、この列車に乗っている運行責任者のヴァンさんに聞いてみるといい。あんた魔動機師ということだし、無下に断ったりはしないだろう」

トーニャ:ヴァンさん?

GM/リーダー:ああ、白い長い毛に目のところに黒いブチのあるタビットだよ。たぶん、今は食堂車にいるはずだ。

トーニャ:なるほど、ありがとうございました。じゃ、ヴァンさんという人に会いに行きますか。

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