後日談(一気読みの中にはこの話は入っておりません)
後日談
♦️真司と美奈子(夕夏)後日談
真司と美奈子(夕夏)が結婚して20年後の話。一人息子に恵まれてそれなりの幸せな生活を過ごしていた。
そう、夕夏が犯されている動画だ。
「…親父、こうゆうのが好きなんだ…たしかNTRだっけ?親父の名前を呼んでいるし。」
「おふくろもこのノートPC使うことがたまにあるよな…まだ見つかっていないのか?……見つかると夫婦喧嘩に!そして離婚の危機に?!やばいよな……」
「…くそ!もっと上手く隠せよ!こんなものを見付けた息子の気持ちを考えろよ!気まずくて仕方がないだろ!」
一人自室で自問自答する良一。
自室でいくら考えても答えが出るはずもなく、ノートPCを持ちリビングへと行く事にした、リビングでは親父とおふくろが世間話をしている。
(暢気なものだな、はぁ~気が滅入るが親父に注意しないとだよな、一旦親父とおふくろを離さないといけないな。)
「良一、PC使い終わったのなら元の位置に戻しておいてくれ。」
「うん分かっているよ、親父、おふくろ何か飲み物をない?」
「たしか牛乳があったはずよ。」
「それでいいから入れてくれない?」
「も~いつまでも甘えちゃって。」
おふくろが台何処へ行く、そのすきを狙い親父に小声で内緒話をする。
「親父よ、PCに変な動画を隠しておくなよ。」
「!!み、見たのか?」「
口に伸ばした人差し指を当て静かにとゼスチャーをする。親父は慌てて口を手でふさぎ、僕たちはちらっとおふくろを見るが気が付いていないようだ。(そんなに動揺して声を出したらばれるだろ?)
「うん、おふくろには言わないでおくよ。」
「あぁ助かる。」
「あらあら、2人で内緒話?」
コップに牛乳を入れたおふくろが帰って来た。
「男同士の内緒話さ。」
親父が僕に目配せをして(内緒な)と合図を送ってきたが、おふくろが爆弾を投下してきた。
「あら、そのPC内にある隠し動画の事?」
「「!!」」
僕と親父はおふくろの爆弾投下に驚き、目を見開いた。
「だめよ、もっと上手く隠さないと。」
「み!美奈子!知っていたのか?」
冷や汗をダラダラかきながらもなんとか声を出す親父。
「付き合って、PCを使わせてくれた時にすぐに見つけましたよ、あの頃たまに遠い目で私を見ているのが気になってね、調べたらあんなところに隠してあるんだもの、まるで見付けてくれって言っているようなものよ。」
「う!…すまない。け、消すことにするよ。」
「ウフフ、いいのよ、大事な動画でしょ?これからも私や良一を幸せにしてくれれば良いから。」
いつも以上にニコニコしているおふくろが
「も、もちろんだとも。」
もしかして離婚の危機か!と心配した良一だが蓋を開ければいつもの仲がいい?両親だった。
(今まで以上におふくろに頭が上がらなくなったな、親父よ。)
♦️真司と美奈子(夕夏)後日談 完
♦笹山将市 後日談
最高裁で無期懲役が確定後、刑務所に入って35年たった。
VouNubeで150万再生を達成していた俺は、それなりの有名人だったこともありマスコミの格好の餌食となった、その被害は親父やおふくろまで…色々暴露されて最後には親父もおふくろも逮捕された。
親父は会社の金を横領していた、おふくろはその金を使い政治家や権力者に金をばらまいていた。
それらが俺の逮捕がきっかけでマスコミに嗅ぎつけられたのだ。
その際政治家も2名辞職に、数名が疑惑の渦中となったが難を逃れた様だ。
そこからは坂を転げるように没落をしていった。
今では両親も死に、財産も無くなり獄中生活が板についてしまった。
後数年で
俺は今さらにして後悔をしていた、30歳まで好き勝手に遊んで、罪を犯し、赴くままの生活を楽しんだ代償が35年と、遊んだ年月より長い獄中生活とその後の孤独。
もし死に神なる存在が居るなら早く俺を迎えに来てくれ。
……いや、俺から出向くか。
最近では出た後の自殺の方法を考え獄中生活を過ごしている。
獄中でまともな治療を受けさせてくれないまま、最期を迎えるとも思いもせずに。
死因:
享年68歳
尚、遺骨の引き取り手がいないため、刑務所が管理する墓地に埋葬。
♦️笹山将市 後日談 完
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あちがき
今度こそ、この作品が完結しましたw
この話の事をエッセイのカクヨムリワード、8/15以降の更新に書きます。
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