森崎真司 視点(7)
僕は30歳になった、あれから涼花と良太との連絡はあまりしていない、あの2人は付き合って1年程で別れたらしい。そして今は2人とも別の人と結婚をして子供を授かっている。
そして僕は、再就職した会社で係長補佐まで出世ができた、さらには後輩の恋人も・・・それなりに順調な生活を送れている。
付き合っている岸間美奈子は、大好きだった夕夏の声と雰囲気と、たまに見せる癖がよく似ていた、それが気になり可愛がっていた、そして美奈子からの告白で付き合うようになった。
だだ、僕は美奈子を見ていない、彼女の声と雰囲気と癖に、夕夏の姿を重ね、青春時代の恋いをダブらせ恋い焦がれている。
そんな僕を愛してくれている美奈子、彼女には申し訳ないと思いつつ、付き合っている。
そして以前から気にはなっていたが、聴きだしづらい話題を聴くことにした「言いたくなかったら言わなくても良いが、できればその傷跡について教えてくれないか?」
これで美奈子の心の傷をえぐってしまうが、大切な事だから聴くことにした、夕夏もしたリストカット、美奈子の左手首に何度もリストカットをした痕跡、この2人の声と傷跡が同一人物かの如くダブらせて見えてしまったからだ。
「・・・これね、嫌な事が有って現実に耐え切れずに逃げた証よ、生前の両親に支えられて、リストカットをしなくなりました、だからこの傷跡は、私の逃避と、両親の愛情を思い出すための大切な証と言えばいいかしら。私の現実逃避については・・・・・言いたくないの・・・ごめんなさい。」と力ず良い目線で真っ直ぐ見つめられ、それ以上は聴けなくなった。
月日が流れ更に1年後、
僕は自分の心を誤魔化しつつ美奈子と結婚することにした、美奈子を見ていると夕夏と一緒にいられると思ったからだ。
もちろん別人であることは、美奈子の
それと美奈子には内緒だが、
美奈子と結婚当日、6月27日(僕の誕生日)の朝、一カ月前に新居を購入し同居を始めた、その家の中で僕達は結婚式場に向かうため、バタバタと出掛ける準備をしている。
夕夏と夢にまで見た結婚生活を、これから美奈子と暮らしていく・・・美奈子に夕夏を重て。
★森崎真司視点 -完ー
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あとがき
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