6月27日（日曜日）彼の誕生日

運命の日、私の家のリビングで、私の家族と真司君の家族が揃った、私の両親から私の名前と証人の欄には私の両親の名前が書かれ、印鑑が押された婚姻届けを真司君に渡した「あとはお前だけだ、書きなさい。」ただ、私の名前は、私の筆跡ではない、多分母（恭子）が書いたのだろう。

「書きます、その前に、ただ今から夕夏と話があります、僕が何を言ってもしばらく怒らず聞いててください。」

改まって彼が両親に了承を求め、問われる。

「君を妊娠させた相手は誰だ？」と。私はこの時に悟った、私達の関係が全て壊れる事を。

半狂乱で真司君を責める私の両親、私は関係が壊れることを恐れてガクガクと震え、何も言えないでいる。

真司君はチャラ男（笹山将市）の名前を大声で叫んだ。

私は愕然とした「・・ど・・・・どうして・・・」驚き身体が反応してしまった、そして（どうしてその名前を・・・）と、問いかけそうになった。

私の両親も私の反応で、彼が無関係な人の名前を出していないと悟ったのだろう、黙って私を見つめていた。

「正直に言ってくれないか。」

彼が私に懇願するように、真実を私の口から言うように促されるが、私は彼を見つめながらも首を横に振ってしまった。

彼に真実を知られる事、笹山将市に何度も汚された私（望まない中出しを何度もされた事）を知られる事に恐怖した。

（怖いよ！怖いよ！怖いよ！怖いよ！怖いよ！怖いよ！誰か助けて！！！）私はこの時、自分の保身より、真実を話すべきだった。

彼は携帯電話を取り出し何かを再生し始め、録音されたゲスな内容がリビングに響き渡る。

驚愕な真実に、両親は放心状態となる。録音内容から私は、彼がすべてを知りつつ、私に真実を話す機会（チャンス）を与え、私が潰したことを知った。

私は真実を打ち明けられなかった事に後悔を今さらながらにしている。

私は今にも潰れそうな自分を支え、真実を話す決心をし、話始める。

私は何度も犯されている間に衝撃的な真実を知る事になる、それは最初に脅された画像だった、角度的にキスをしているだけの画像だった、胸を触られているように見えなかった。

「最初に落ち着いて画像を確認すれば違う結果になっていたのに。」と嘆いても後の祭り、既に汚された私は元に戻らない。

話し終わると、真司君はゆっくりと婚姻届を破り「この資料は笹山将市の女性関係を簡単にですが調べた資料です、それと録音のminiSDです。」と言い渡した。ただ彼のこの時の顔は悲痛な顔をしていたのだけは印象に残った。

両親が資料を受け取った後、私の両親に促されて帰る事になった

全てが終わった・・・・・彼との付き合いも・・・・・・そして幸せな未来も・・・・・私は絶望し、再びリストカットをした。

再び入院となった私、面会を全て断り、両親と相談した結果、退院後この街から出ていく事にした。(真司君、汚れた私なんて嫌だよ…ね。だから離れるね…。)

私達は、元の街から3つ離れた、同じ市内の母の出里へ引っ越しをした、しばらくした後、両親は、弁護士に相談をした、自分で証拠を集めていないため、証拠の信憑性や、被害者が私以外も居ると思われるためだ。

数日後、弁護士からの回答は。

『まずはこの書類ですが、資料に書かれている女性全員が供述を拒みました、そして録音に関しても無断録音と加工可能状態ともあり『条件次第で証拠として認められない事がある』に該当しないとも言えません、お嬢様の被害の証言と動画で十分だと思われます。それと相手側から示談の申し込みが有ると思われますが、示談が成立しても、少年法では嫌疑がない限り家庭裁判所に全件送致主義が原則が採用されますので、この場合家庭裁判所に送致されます。』との事だった。