第6話 思い出を思い出そう(夏夜神社)

公園のベンチに座っても私は思い出せなかった。


私の所にそんな私をからかうかのように紙飛行機が飛んできた。


「誰が飛ばしてるんだよ…」


そんなことを言いながら、紙飛行機を開く。


そこにはこう書いてある。


夏夜公園に行って、思い出を思い出せたかな?


まあ思い出すのには難しいからさ、次は夏夜神社に行ってみて懐かしさを感じる場所に

行こうよ!


そうしたら思い出すと思うんだよね!


そうやって書いてあったけれど、誰が書いているか分からない。


私はその手紙を持って、夏夜神社に行った。


そして私は、お賽銭箱に続く石段に座った。


でもこれもこれで思い出せなかった。


何時になったら思い出せるの?





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